「つかこうへい復活祭 2023 新・幕末純情伝」 が、沖田総司役に菅井友香を迎え、1月28日(土)に紀伊國屋ホールにて開幕した。初日を控え、舞台挨拶・公開ゲネプロを行った。
『幕末純情伝』は、幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったという、つかこうへいのユニークな着想のもと、1989年8月に初演。以来、沖田総司役に、牧瀬里穂、広末涼子、石原さとみ、鈴木杏、桐谷美玲、松井玲奈、等、そうそうたる女優を迎え、伝説とも言える歴史を作ってきた。
今回、沖田総司の11代目を務めるのは、欅坂46、櫻坂46 のキャプテンを歴任し、昨年11月9日東京ドームでの櫻坂46ツアーファイナル公演にてグループを卒業したばかりの菅井友香。グループ卒業後、初の舞台出演となった。
紅一点の菅井を囲むのは、松大航也、晃平、関隼汰、北野秀気らフレッシュな俳優陣と、高橋龍輝、吉田智則 ほか。
つかこうへい作品に今の息吹を吹き込んだ、「つかこうへい復活祭 2023 新・幕末純情伝」が幕を開けた。
舞台挨拶では、菅井友香、 松大航也、 高橋龍輝 、吉田智則が登壇。演出の岡村俊一の司会で和やかに行われた。
座長でもある菅井友香。「紀伊國屋ホールは何度も来たことがあるのですが、立たせて頂くのは初めてで、改めて嬉しいことだなと今日、劇場に来て感じました。ちょっと緊張してるんですけど、でも、先輩の皆さんのことを信じて、つかさんの伝えたかったことを皆さんにお届けできるように頑張りたいと思っています」
坂本龍馬役を任された松大航也。「緊張してて、結構僕は1人の時間が大好きで、そこで勝手に1人で追い込んで、勝手に1人で追い込まれてるんですけど、この頼もしいチームとやれることが、1番の支えかなと思いますし、何より菅井さんが頑張ってる姿を見て、頑張ろうと思えるので、意外と今は切り替えて緊張はしてないです、精一杯頑張ります。お願いします」
「新・幕末純情伝」二回目の出演となる高橋龍樹。「前回(桂小五郎役)を超えられるように精一杯務めていきたいと思います」
「新・幕末純情伝」への出演は6回目となる吉田智則。「12月半ばから普段よりもちょっと長いぐらいの稽古で、たっぷり稽古はできたんですけども、よくつかさんが“100回の稽古よ稽古よりも、1回の本番が役者を成長させるんだ”とおっしゃっていたんで、今日初日一日目からお客さんの前に晒されながら、楽日までチーム一丸となって成長して、最終的にこれ以上登れないよというところまで成長したいと思っております」
松大から「1回稽古場で喉が枯れて、ちょっとあんまり喋れなくなった時に、菅井さんがよく効く喉の薬をたくさん差し入れしてくださって、一番ありがたいなって思いました」と感謝されていた菅井。最後に「幕末の激動の時代に、いろんな方々が自分の正義や愛する人や仲間や、いろんな思いを抱えながら、必死に生きた方々の物語です。沖田総司が女だったというテーマから始まっています。見どころとしては、激しい殺陣もありますし、くすっと笑ってしまうところがありますし、最後は生きるとはなんだろうっていうことまで考えさせられるような、たくさんの熱い メッセージが込められているので、観る方によって、本当に印象が感想が変わる、いろんな色を持った物語だなと思います。 全部見逃さずに注目していただけたら、嬉しいなと思います」とメッセージを残して、取材会を終えた。
【ゲネプロ】
勝海舟(吉田智則)のもと、小さい頃から男として育てられ、 ただひたすら剣の修行を強いられてきた沖田総司(菅井友香)。
土方歳三(高橋龍輝)と出会い
武士になりたい一身で、京都への道を急ぐ一群の男達、 近藤勇率いる新撰組の中に沖田はいた。
勤皇、佐幕が入り乱れる動乱の京の街で、 総司は愛する土方歳三のため、 一人、また一人と勤皇の志士たちを斬り続ける。
そんな総司の前に、一人の男が立ちふさがった。土佐の龍、坂本龍馬。
波乱の時代、沖田総司の生きる道もまた、時代に飲まれ、揺れ動いていく。その先に待つのは、何?!
公演時間は約2時間10分。(休憩なし)紀伊國屋ホールでは2 月 12 日(日)まで。その後、神戸・AiiA 2.5 Theater Kobeにて 2 月 17 日(金)~19 日(日)に上演。
つかこうへい復活祭 2023「新・幕末純情伝」
東京・紀伊國屋ホール 2023 年 1 月 28 日(土)~2 月 12 日(日)
神戸・AiiA 2.5 Theater Kobe 2023 年 2 月 17 日(金)~19 日(日)
作:つかこうへい
演出:岡村俊一
出演 菅井友香
松大航也
高橋龍輝
晃平
関隼汰
北野秀気
濱田和馬
吉田智則 他
公式サイト:http://www.rup.co.jp/