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木村達成主演 太宰治の残した《ハムレット》を6月上演

太宰治が戯曲形式の小説として残した作品を、五戸真理枝の演出で、この6月にPARCO劇場にて上演する。主演は木村達成。島崎遥香 加藤諒 駒井健介 池田成志 松下由樹 平田満という豪華キャストが出演する。

太宰治が『ハムレット』を語り直した怪作を、演劇界注目の新鋭・五戸真理枝が戯曲化する。
太宰治が語り直した本作は、設定は同じながらも太宰治のレンズを通すことで、ハムレットや彼を取り巻く人物たちが拗らせる悩みや関係性が非常に身近に感じられ、日本人の感覚のままで100%共感できることだろう。

演出を手掛けるのは、『コーヒーと恋愛』『貴婦人の来訪』『毛皮のヴィーナス』で第30回読売演劇大賞の最優秀演出家賞を2月に受賞したばかりの五戸真理枝。

【新ハムレット】allcast_visualnew2

本作のハムレット役には、近年『ジャック・ザ・リッパー』『マチルダ』などのミュージカルから、『SLAPSTICKS』『血の婚礼』などのストレートプレイ、さらには映画やドラマへと活躍の場を次々広げている木村達成。
ハムレットを慕うオフヰリヤ役には、AKB48在籍中から“ぱるる”の愛称で親しまれ、卒業後は数々のドラマや映画で俳優としての輝きを増し続ける島崎遥香。
ハムレットの学友ホレーショー役には、確かな演技力と個性的すぎる存在感を併せ持つ加藤諒。
侍従長ポローニヤスの息子レヤチーズ役には文学座の実力者、駒井健介。そして侍従長ポローニヤス役には、縦横無尽に活躍する演劇界が誇る怪優、池田成志。ハムレットの母でデンマーク王妃ガーツルード役には幅広い役柄でお茶の間から親しまれ続ける松下由樹。現王にしてハムレットの叔父にあたるクローヂヤス役に、さらに円熟味を増した芝居で魅せる平田満。

<五戸真理枝 コメント>
太宰治が筆を執ったこの翻案戯曲は、日本の現代演劇の隠れた至宝なのではないかと、強く惹かれています。
『新ハムレット』が書かれた昭和 16 年は、太宰に初めての子供が生まれ、12 月には太平洋戦争が開戦するという年
でした。どの登場人物もシェイクスピアの傑作でお馴染みの人物ですが、ひとりひとりの、人生に対する期待と不安が、
よりはっきりと描かれています。
本家『ハムレット』のように、何度も再演され、語り継がれる物語として存在してほしいです。戯曲の魅力をお客さまにご
堪能いただけますように、キャスト、スタッフの皆さまと力を合わせてがんばります。

■ハムレット役 木村達成コメント
とんでもない苦悩にぶち当たる、そんな初夏を迎えることになりそうです。
冒頭の「からかわないでください、僕は地獄へ行くんです。」
というセリフがイヤな親近感をわかせます。不思議と読み進めていくうちにフラストレーションより
共感することが勝っていました。
理解とまではまだいきませんが、その気持ちわかるよハムレットと、背中をさすってやりたい。
ぜひお楽しみに、よろしくお願いします。

■オフヰリヤ役 島崎遥香コメント
PARCO 劇場 50 周年という記念すべき年に出演させて頂けるなんて光栄です!
自分自身、新たな挑戦とも思えるこの作品でまだ出会ったことのない自分に出会えたら嬉しいです。
『ハムレット』はイメージとして復讐悲劇のイメージがありますが、『新ハムレット』はユーモアに溢れ、ひとつの家庭のちょっとした喧嘩のようにさえ感じてしまう面白さがあると思いました。
そしてどの時代も『愛とは?』という正解があるようでないテーマに悩み苦しむ姿は、現代を生きる私も考えさせられるものがありました。
是非観に来て下さい!

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PARCO 劇場開場 50 周年記念シリーズ
『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』
作 : 太宰治 上演台本・演出 : 五戸真理枝
出 演 : 木村達成 島崎遥香 加藤諒 駒井健介
池田成志 松下由樹 平田満
【日程・会場】2023年6月6日(火)〜6月25日(日) PARCO 劇場
[公式サイト] https://stage.parco.jp/program/shin-hamlet