ドラマ・アニメ・映画化された大人気コミック「のだめカンタービレ」を原作として、2023年10月にミュージカル『のだめカンタービレ』が初めて上演される。
主人公のだめ役には、ドラマと劇場版でも同役を演じた上野樹里が演じることが決定。指揮者を目指す千秋真一役には、『レ・ミゼラブル』や舞台『千と千尋の神隠し』『ヘアスプレー』に出演、舞台『キングダム』では主演を務めた三浦宏規が担うことが発表された。上野、三浦を迎えて取材会が行われた。
本作出演のきっかけを「ラジオ(『Juri’s Favorite Note』の 初回ゲストに漫画『のだめカンタービレ』原作者の二ノ宮知子さんをお迎えした収録前に「今度、舞台をやるんだよね」と聞いて、「えっ、ちょっと興味あるんですけど」というところから、今に至っている感じです」と話を始めた上野。
初挑戦への思いを「たくさんの人の中に映像で残っている“のだめ”がミュージカルになるというのが、歌ものではなく、どちらこというとクラシックを演奏するコメディなので想像がつかなくて。でも、生のオケが入ったり、オケの人たちと一緒に息を合わせてお芝居を作っていくっていうことも未知の世界ですし、 歌うことも歌い上げるというよりは、お芝居の延長線上で“のだめがカンタービレすると、どんなふうに歌うの?”というのが ちょっと面白いなと思って、挑戦してみようかなとなりました」と一気に語った。
さらに「今回は大学生の役を演じますが、舞台だとその年齢でなくとも演じられるところも挑戦かなと思って、楽しんで、また“のだめ”として皆さんと再び会えるといいなと思います」と語った。
千秋真一役に決まった時の心境を尋ねられた三浦は「まさかでした。当時見ていた本当に大好きな作品でしたので。ミュージカルになると聞いて、大好きだったあの作品の千秋先輩に自分がなるなんて、思ってもみなかったです。それが叶って、さらに上野さんがのだめ役をやられるということで、本当に嬉しいです。発表されたら、皆さんがびっくりされると思いますが、正直、怖いです。“玉木さんじゃないんかい!”と言われそうで」と話すと、取材陣から笑いが起きた。続けて「大役なので、皆様の期待を裏切らないように、千秋先輩という役を務められるように精一杯頑張りたいですし、楽しみです」と意気込みも十分。
その三浦は母親がピアノ教師で幼少からクラシックバレエをやっていて、学生時代はクラシック音楽しか聴いていなかったこと、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が好きで、中学生の頃には聞きながらバレエの振り付けを考えていたことも明かした。
原作者の二ノ宮知子さんより「天才的のだめソリストの上野樹里さんと、舞台で大活躍中の三浦宏規さんの、新しいのだめと千秋が見られるのが本当に楽しみです!皆さま、どうぞ自由に、楽しく頑張ってください!」というコメントが届いたのを聞いて「ソリストか!」と感慨深げにつぶやいた上野。「私の“ぎゃぼー”の言い方はあれでよかったのかなと思う時もありますが」と振り返りつつ「今回は三浦君と共演して自然に醸し出される“のだめ”を演じられたと思います」と語り、最後には「いろいろとお世話せになります」と三浦と顔を見合わせて頷き合っていた。
ミュージカル『のだめカンタービレ』
原作:二ノ宮知子「のだめカンタービレ」(講談社「Kiss」所載)
演出:上田一豪
クラシック音楽監修:茂木大輔
期間:2023年10月
会場:シアタークリエ
製作:東宝/講談社/フジテレビジョン/ライブエグザム
公式HP:https://www.tohostage.com/nodame/