4月9日(日)にPARCO劇場にて、宮澤エマ初主演となる舞台『ラビット・ホール』が初日を迎える。(秋田・福岡・大阪公演あり)
8日(土)に初日前会見と公開舞台稽古が行われた。
2007年にピュリツァー賞を受賞した戯曲「ラビット・ホール」(Rabbit Hole)は、2010年には、ニコール・キッドマンの製作・主演により映画化もされ、数多くの映画賞に輝いた名作。傷ついた心が再生に至る道筋を、家族間の日常的な会話を通して繊細に描いた傑作として知られる。
描かれるのは
4歳のひとり息子・ダニーを交通事故で亡くした若い夫婦(宮澤エマ、成河)
彼らを囲む人たちの姿。(右端:妻の母 シルビア・グラブ、右から2番 妻の妹 土屋ケイト)
そこに
交通事故を起こした車を運転していた高校生・ジェイソン(上 安部顕嵐/下 山﨑光 Wキャスト)から手紙が届く。
若い夫婦が悲しみの底でもがきながらも希望の光を見出そうとする日々を丁寧に描いていく。
【初日前会見】
後) 山﨑光 土井ケイト シルビア・グラブ 阿部顕嵐
前)藤田俊太郎(演出)宮澤エマ 成河
藤田俊太郎「素晴らしいキャストの皆さん、プランナー、スタッフ、カンパニーの皆さんと一緒に丁寧に稽古して、そして舞台稽古をして作品を作ってきました。あとは素晴らしいお客様を劇場に迎えたいです。PARCO劇場での開幕は間もなくですが、この素晴らしい愛すべきカンパニーで世界ツアーをやりたいと思えるくらい誇らしい作品を作ることができました。今はとても幸せな気持ちで、その開幕を待っています」
宮澤エマ「私は2013年が初舞台で、ちょうど丸10年で初めて主演という形で舞台に立たせていただくことになるんだなというのは、ぼんやりとしかわかっていなかったんですけども、この作品に巡り合えたこと、この素晴らしいカンパニーで、スタッフも皆さんが一流の方々ばかりで、こんな条件の中で初主演やらせていただけるということが、いかに幸せかというのを、10年を経て、毎日毎日劇場に来れば来るほど、ひしひしと感じております。
とてもファミリーのようで、初共演の方もいるのに、前世も一緒だったんじゃないかっていうくらい最初から仲良くやれているカンパニーですけれど、仲の良さだけでなく、それぞれの魅力とスキルをもって今日まで稽古を進めてきたので、誇りでしかないです。こうして皆様にお届けできるのは、ワクワクしかないです」
成河「日本には世界が羨むぐらい、いろいろなジャンルの演劇がありますが、よく言われる話ですが、写実的な、リアリズムの演劇作品は不得意なんですが、そこにチャレンジするような作品になっています。(今作では)大学のサークルの研究会かというくらいに、時間をかけてどういう喋り言葉が一番かを話し合いました」
土屋ケイト「ここまで言葉にこだわった分、生の舞台でなければ成立しない。その場に本当に感じていないと(台詞を)言えない身体になってしまっている。実はそういう舞台は稀有。この出会い、このカンパニーだから成し得たことで、これはちょっと奇跡かと私は思っています」
阿部顕嵐「本当に素敵な作品と素敵な方々に出会えて本当に幸せです。ジェイソンのWキャストとして稽古を客観的に見させていただいて、その場だけではなくて、作品見て受け取る鈍い痛みのような、何日間もずっと考え続けるような作品だなと感じました。何回か見て、毎回、受け取るものがちがったので、皆さんも何回か見て楽しんでもらえたら嬉しいと思います」
山﨑光「僕ま未熟なので、これからもまた改善していく余地があるなと準備しているんですけども、素敵な方々と一緒にできて、めちゃくちゃ嬉しいです。本当に無事に稽古も続けられましたし、この後も誰も欠けずに一生懸命突っ走っていきたいと思っています。Wキャストのそれぞれのジェイソンも観て頂けたらと思います」
シルビア・グラブ「この作品がどんどん成長していく過程を愛情深く見守るように、この作品をみています。結局、お客様が入って完成形になるので、早くその完成形を感じてみたい気持ちでいっぱいです。明日がすごく楽しみです。お客様が入って完成するわけではなく、千秋楽の5月14日まで、この作品がどれだけ愛されるか、我々も愛し続けるか、楽しみでしょうがないです」
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ
ラビット・ホール
作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー 翻訳:小田島創志 演出:藤田俊太郎
出演:宮澤エマ 成河 土井ケイト 阿部顕嵐/山﨑光(ダブルキャスト) シルビア・グラブ
公式サイト:https://stage.parco.jp/program/rabbithole
ハッシュタグ:#ラビット・ホール
[東京公演] 2023 年 4 月 9 日(日)〜4 月 25 日(火) PARCO 劇場
[入場料金(全席指定・税込)] 11,000 円
U-25 チケット=6,000 円[観劇時 25 歳以下対象、要身分証明書(コピー・画像不可、原本のみ有効)
(秋田・福岡・大阪公演あり)