堂本光一が作・構成・演出・主演を務める『Endless SHOCK』 が、4月9日(日)に初日を迎えた。今回は『Endless SHOCK』本編とスピンオフとなる『Endless SHOCK-Eternal-』の2作を同時上演。新たな上演形態に挑むとあって、ゲネプロも2作それぞれで実施し、4月10日(月)の『Endless SHOCK-Eternal-』の初日前に開幕記念会見を行った。
本公演は、5月31日(水)まで帝国劇場にて上演される。
左から)松崎祐介 越岡裕貴 島田歌穂 北山宏光 堂本光一 佐藤勝利 前田美波里 中村麗乃
2000年 11 月に『Millennium SHOCK』(作・構成・演出ジャニー喜多川)を初演して以来、堂本光一による国内ミュージカル単独主演記録を更新し続けている『SHOCK』。
描かれるのは、ニューヨーク・ブロードウェイで揉まれながら頂点を目指し続けるエンターティナー、コウイチ(堂本光一)と、彼の率いるカンパニーの物語。
本編の『Endless SHOCK』(以下、本編)と、その3年後にカンパニーのメンバーがコウイチを回想する『Endless SHOCK-Eternal-』(以下、Eternal版)との2作品。
2022年2~3月に帝国劇場で上演された『Endless SHOCK-Eternal-』(ライバル役 佐藤勝利、オーナー役 前田美波里)と、2022年9~10月博多座にて上演された『Endless SHOCK』(ライバル役 北山宏光、オーナー役 島田歌穂)を、さらにブラッシュアップしての2作品の同時上演となる。
『Endless SHOCK』ゲネプロ
『Endless SHOCK-Eternal-』ゲネプロ
カーテンコールでは、堂本自身が「昨日(4/9)の初日では、着替えなくていいシーンで着替え、もう一度着替え直すという作業しました。勝利くんが歌うシーンで、舞台袖で“頼む、ゆっくり歌え”と(思いながら着替えていた)」と明かして笑いを起こした。さらに「Wキャストで2作品なので、普段の4倍稽古をしなくてはいけなくて、共演の皆さんもスタッフも大変な稽古だったと思います。皆さんの支えの下、この帝劇という素晴らしい劇場のセンターに立つことができて誇りに思っております。夜の開演に向けて、そして初日が開けたらあっという間に千秋楽が来てしまう気もしますが、全員で走り抜けたいと思っております」と開幕の思いを語ってくれた。
開幕記念会見には、作・構成・演出・主演の堂本光一をはじめ、ライバル役のSexy Zone の佐藤勝利(4月出演)、Kis-My-Ft2 北山宏光(5月出演)、越岡裕貴、松崎祐介、中村麗乃、島田歌穂(5月出演)、前田美波里(4月出演)という華やかなメインキャストが揃って登壇した。
堂本光一:本編もゲネプロをやって、昨日初日で本編の幕を開けました。また、スピンオフ版の最終通し稽古をして、今日またその幕が上がるという、いつものリズムとは違うのですが、皆さんがこの作品を良くしようとの思いで突き進んでくれている。士気の高い中、一緒にやれることを僕としてはとても嬉しいことですし、こうやってお客様の前で演じられるのが、とても幸せなことです。いつも通り本編『Endless SHOCK』も『Endless SHOCK-Eternal-』も1つ1つの公演を大事にやっていきたいという思いです。
(「昨日の初日では、お客様が喜んでいらっしゃるのを感じられたのでは?」という質問に)毎回感じることですけど、この作品を愛してくださってるなと、ずっといつも感じるんです。それに応えていかなければならないという思いで20年以上やってきました。その思いは変わることなく、お客様、スタッフ共演者の皆さんに支えていただいて、やらせていただいてるなと感じています。
(「2作品同時上演で、良かった点、戸惑った点は?」という質問に)良かった点は何一つない。(笑) 皆さん、大変だったと思います。申し訳ない気持ちでいっぱいです。Eternal版の方は役を深堀りできていくという意味ではよかったと思っていますが、何にせよ、ややこしい。ごめんなさい!(笑)
(「間違えたことは?」との質問に)昨日はいろいろありました。着替えの他には、台詞をぶっ飛ばしたところもありました。それを勝利が何くわぬ顔して、そのまま続けてくれたので、お客様にバレなきゃいいです!(「勝利くんの成長を感じたのでは?」と尋ねられて)もちろんです。やはりすごく堂々としてくれているし、稽古のときから常に100%全力でやってくれていたので、常に話していた“自分の引き出しを増やしていくこと”を自らやってくれていました。少しずつ落ち着くところは落ち着かせて、それはすごいこと。すごい成長したと感じています。
佐藤勝利:今年は2作品同時上演ですが、去年、僕は本編を収録という形でやらせて頂いて、劇場ではEternal版をやらせて頂きました。去年も大変な舞台でしたが、去年の経験が僕を強くしてくれたなと、今年、すごく感じました。2作品同時上演という大変な舞台ですけれども、光一くんが去年言ってくれた言葉や、今年もたくさんの言葉を頂いて、僕が演じるライバルという役が深めていけるか、どれだけ探せるか、強くなっていけるか、僕も楽しみですので、1ヶ月、今年も頑張りたいと思います。
(「光一さんからもらった言葉で印象深い言葉は?」との質問に)去年は僕がとても自信が無くて、1ヶ月で本編とEternal版の稽古をすると聞いた時には、1作品でも不安だったのですが、光一くんからその時に“絶対大丈夫だよ。勝利にはできるよ”と言ってもらったので、そこでスイッチが変わりました。あの言葉を頂いてから“光一くんが信じてくれているから、やらなきゃ。やれている姿を見せなきゃ”と思っています。(光一が「やれるよと言ってる自分が、昨日・今日とできてない」と言って笑いを起こす)
中村麗乃:私は初めて参加させて頂いています。長く皆様に愛されている作品ですので、その分いろんな思いが詰まっていると思うので、私自身も本番を迎えるまで「大丈夫かな」という気持ちは大きかったのですが、昨日、初日を終えて、今日もこれから本番を迎えられるので、精一杯頑張っていこうと思います。(堂本光一から「一番大変だったと思います。2作品とも経験がないから」と言われて)ありがとうございます。
越岡裕貴:『SHOCK』という作品には10年以上携わらせてもらえて、この2作品同時上演とは「光一君は何を言い出すのか」という気持ちでいっぱいだったのです。今日も着替えなくていい時に着替えてましたから。 (笑) でも新しいチャレンジをしているんだなと先輩の背中を見て、今年も気を引き締めて、光一くんの命を預かっている身(フライングの命綱をセットする役目)としては頑張っていきたいと思います。
松崎祐介:ついに『SHOCK』の季節がやって来たという感じでございます。帝国劇場に立っていますが、当たり前じゃありません。『SHOCK』という作品に出合ったのは19。まだ20歳になってなくて、ジャニーさんに「まだお酒飲んじゃだめだよ」と紙コップで乾杯のシーンを。気づいたら、今年、36です。まだまだ光一さんの背中を追っかけるつもりで2か月です。(光一から「この中では僕以外でマツ(松崎)が一番『SHOCK』への出演回数が多いのですが、昨日、初日のダブルカーテンコールでの挨拶で、ずっと「再生回数が」と言ってました」と言われて)その通りです。すいません!
前田美波里:この3年間コロナ禍の時代に止めることなく、Eternal版を演じてまいりましたけれど、あの(2020年)2月26日に止まってしまった本編が上演できる幸せを、今噛み締めています。いろんなことがあったな、いろんな思い出があったな。 でも、こうしてこの帝劇で皆さんに見ていただける時代が来たんだなと思うこと自体が、私、本当に幸せです。今年もEternal版、本編を心から丁寧に演じてオーナーとして生きていきたいと思います。
島田歌穂:昨年の博多公演から参加させて頂きました。美波里さんが守ってこられたオーナー役を、自分がどのようにできるのかとプレッシャーでいっぱいだったのですが、光一さんはじめ、最高のチームワークの皆さんにたくさんの力を頂いて、なんとか演じさせて頂きました。今回、本拠地の帝劇でこの舞台に立たせて頂けること、感謝でいっぱいです。今回は美波里さんと一緒に稽古をさせて頂けたことが、とても嬉しくて、『SHOCK』のいろんな歴史、お話を聞かせて頂いて、力を頂きました。出番は一ヶ月後で、大変不安ではありますが、筋トレしながら5月に良い初日を迎えたいと思います。Eternalは初めてなので、脳をフル回転させて頑張りたいと思います。
北山宏光:僕が最初に出させて頂いたのは、去年の博多座からです。この帝劇でやらせて頂くことに感謝しています。博多座が終わった夜ですかね、光一さんが「宏光のEternal版、見たいな」と。それでものすごくハードルが上がっています。さらに(出演が5月で)1ヶ月間待ての状態なので、僕もモジベージョンを保ちながら、地下の稽古場で本番と同時に稽古していると思います。(光一より「(本番の)我々がやっている音をスピーカーで聞きながら稽古ね」と説明が入り)音を聞きながら、地下で1人稽古していると思います。
稽古始めの頃には、中村麗乃が遠慮していたために、堂本は心を開いてもらおうと毎日、‘あっち向いてホイ’をしたとのエピソードも明かして、「でも、まだ遠慮してるのかな」と発言。それに対して中村は「最初の頃に比べたら、だいぶ私的には(遠慮しなくなりました)」と答え、堂本は「本番が始まれば化けると思っていたので、心配はしていなかったのですが、やはり素晴らしいですね」と、その演技に太鼓判。
ただ、‘あっち向いてホイ’の勝率については、中村が「それは圧倒的に私が勝っていたと思います」と答えると、堂本も「弱いんです、そういうの」と恥ずかしそうだった。
『Endless SHOCK』
『Endless SHOCK-Eternal-』
2023年4月9日(日)~5月31日(水) 帝国劇場
エターナル・プロデューサー ジャニー喜多川
作・構成・演出・主演 堂本光一
佐藤勝利(4月9日~5月4日)/北山宏光(5月7日~31日)
越岡裕貴 松崎祐介
高田翔 原嘉孝
深田竜生 阿達慶
中村麗乃 石川直
前田美波里(4月9日~5月4日)/島田歌穂(5月7日~31日)
公式HP: https://www.tohostage.com/shock/