青山メインランドファンタジースペシャルブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』ピーター・パン役山﨑玲奈インタビュー　「長谷川寧さんの新演出に加えてパルクールや、すごさ、かっこよさ、リアルさがあります。新しい『ピーター・パン』を堪能して」

in INTERVIEW, Interview(STAGE/MUSICAL), STAGE/MUSICAL · 2023/06/29

7月25日（火）東京国際フォーラムホールCを皮切りに、名古屋・大阪・埼玉・長野・新潟・高松にてブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』（以下『ピーター・パン』）が上演される。
今作から新ピーター・パンとして山﨑玲奈が登場。演出・振付に長谷川寧を迎え、新たな『ピーター・パン』が生まれる。

11代目ピーター・パンとなった山﨑玲奈は、2019年にミュージカル『アニー』でアニー役（Wキャスト）を演じ、2020年のホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲得。その際には、演出家の宮本亞門から「天才！」「世界に行ける力を持っています」と絶賛された逸材。筆者もミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』にリン役で出演する山﨑に一目惚れしたひとりだ。

インタビューが行われたのは、6月上旬。アクションシーンの稽古を終えたばかりの山﨑は、汗を拭きながら笑顔で現れた。新たな『ピーター・パン』の魅力と、それに挑む難しさを語ってくれた。

―突然ですが、天才と称されることについて、いかがですか？
言って頂けるのはすごく嬉しいのですが、とっても恥ずかしくなります。

―すごく努力もされていらっしゃるのだろうと思いますが。
努力をしているというよりも、自分の好きなこと、歌って踊ってを楽しくやっているので、それを評価してくださる方がいて有難いですし、見て楽しんでくださる方がいたら嬉しいです。

―『ピーター・パン』公演初日まで約1か月半となりました。お稽古はいかがですか？
全員が参加しての振り付けや立ち稽古が始まっています。私はこれまで“他の人と会話して生まれるもの”や“このシーンを作るからこそのもの”を大切にしてきたのですが、 “自分ひとりで見せなければいけない”部分は今まで経験したことがないので、観客を引き込むにはどうすればいいのか。“一緒に舞台に立つ相手から力をもらえない”部分で、ひとりでどう作っていくか。そこが壁にぶち当たっているというか、難しいと思っているポイントです。

―お稽古でピーター・パンを演じてみて、ご自身ではどんな感じですか？
長谷川寧さんから頂くピーター・パンのアクションや動きのすべてが身体表現なので、ただ立っている・座っている時間が一切ありません。今はその動きを確認して覚えている段階なので、まだ“ピーターになる”というよりも“ピーターを見つける”ことに必死に頑張っている感じです。

―具体的に教えてもらえますか？
移動するときも、スライディングしたりターンを入れたり、歩くだけの時も、普通に歩くのではなく傾いて歩いたり。ただ普通に何かをしているという時が無くて、ダンスや身体表現要素がとても多いと思います。

―何もしていないように見える時も演出要素が詰め込まれているんですね。ダンスはいかがですか？
リズムにも乗ることもあるけれども、逆にリズムに合わない動き、音楽の小節におさまらない動きの方が多い。コンテンポラリーダンスのジャンルになると思うのですが、コンテンポラリーダンスの経験がまったく無いので、まだ全然慣れなくて。かっこよく見せるには、どうすればいいのか、稽古場で長谷川さんにもお付き合いいただいてお芝居と動きを一緒にやっています。

―本当に根本から細部まで、新しいピーター・パンの誕生を感じるお話です。歌はいかがですか？
激しく動きながら歌う時もありますが、いかに息を切らさずに歌うか。そして、ピーター・パンは一幕だけで3曲歌います。歌う楽曲も多くてジャンルも違うので、１曲1曲にどうお客様を引き付けてしっかりお届けするか。難しいと思いながら、毎日、稽古で研究しています。

―歌も演技もアクションもハードな中、心掛けていることは？
「作品の中に入ったら、絶対に自分に戻らないこと」です。いっぱい動くので辛くなって自分に戻りそうになりますが、気持ちを切らさず楽にピーターのままでいられるように、日々注意しています。

―アクションはいかがですか？
ピーター・パンのアクションは激しいとは聞いていましたが「こんなにあるんだ」とちょっと驚いたくらいアクションがあります。ダンスとアクションが混ざっていたりもするので、練習してみると大変です。戦いの場面も剣を使うだけでなく、パルクールのようなアクションもあります。

―ピーター・パンもパルクールを？
はい！

―衣裳も一新されたそうですが、こだわりポイントは？
今回は葉っぱがいっぱいついています。原作に葉っぱで衣裳を作っていると書いてあるので、その要素を活かしています。今回はみんなが憧れるかっこいいピーター・パンにしたいので、チェーンを掛けていたり、コレクションがついていたりします。髪型もかっこよくて、そこに赤い羽根がピンと立っていて、このスタイルになっただけで「自分はかっこいい」と思う人になれる、すごい効果がある衣裳です。
フック船長やウェンディも原作のイメージに合った衣裳になり、フック船長はセクシーに、ウェンディは女神のようにかわいらしいので、衣裳が効果的になる部分もあると思います。

―山﨑さんが目指すピーター・パンは？
かっこよくて、みんなが惚れちゃうようなピーター・パンです。

―、山﨑さんのピーター・パンで1番注目してほしい場面を教えていただけますか。
私が1番注目してほしいのは、（ピーター・パンが子供たちの部屋を訪れて） ♪ I’m Flying　のナンバーが始まる時です。皆さんに他のミュージカルにはない、ファンタジーあふれるピーターのフライングを楽しんでいただきたいですし、そこで皆さんのハートをキャッチできるような場面にしたいと思っています。フライングもすごいですよ。ただ飛ぶだけではなく、いろんな飛び方を研究しています。

―ここで少し、山﨑さんご自身について深堀させてください。現在は高校…
高校2年生です。

―NHKの高校講座 – 英語コミュニケーションⅡにも出演されていますね。もともと英語はお得意でしたか？
得意ではないです。逆に苦手で。でも「英語が出来たらかっこいいな」という憧れはあるので、話せるようになりたいし、勉強したいと思うのですけれど、なかなか手がつけられないという感じでした。こうしてラジオで勉強できて、お仕事の一環としても嬉しいです。

―出演されていかがですか？
英語が難しいと思う時もあるのですが、基礎に戻ったり、先生たちのお話やネイティブの方の発音を聞けて、「この言葉はこう使うんだ」という発見も多々あったりして、ずっとお勉強させていただいている感じで、すごく身になっていると思います。

―お仕事とお勉強との両立は、いかがですか？
ピーター・パンのお稽古に入ってからは、あまり両立できてないとは感じているんですけど…。教科書もちらりとは見たいと思っています。（笑）

―最後に、『ピーター・パン』を楽しみにしている方へ、メッセージをお願いします。
今年は長谷川寧さんの新演出に加えてパルクールや、今までの『ピーター・パン』にないすごさ、かっこよさ、リアルさがあります。これまで『ピーター・パン』を観たことが無い方も、これまでに何度か観た方にも響く作品になっていると思います。お子さんにも大人の方にも、「すごい！」と思っていただけるような作品になっていますので、新しい『ピーター・パン』を堪能していただきたいと思います。

青山メインランドファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』
＜キャスト＞
ピーター・パン：山﨑玲奈
フック船長：小野田龍之介
ウェンディ：岡部麟（AKB48）
ダーリング夫人：須藤理彩

タイガー・リリー：江上万絢
【パイレーツ】
スミー：今村洋一、ジュークス：渡部又吁、マリンズ：天野夏実、ヌードラー：藍実成、スターキー：伊藤奨、チェッコ：米澤賢人
【ロストボーイズ】
ニブス：德岡明、カーリー：小熊綸、スライトリー：阿部美月、ラブル：梶みなみ、トートルズ：松尾音音
モリビト：高城徹、住玲衣奈、ASUKA、古澤美樹、西澤真耶、大津夕陽、大津朝陽、松平和希
ジョン（Wキャスト）東未結、堀蒼寿
マイケル（Wキャスト）畠中一花、三田一颯

＜スタッフ＞
原作：サー・J・M・バリによる作品を元にしたミュージカル
作詞：キャロリン・リー
作曲：モリス(ムース)・チャーラップ
翻訳・訳詞：福田響志
演出・振付：長谷川寧

音楽監督：宮川彬良
美術：BLANk R＆D
照明：斎藤茂男
音響：井上正弘
衣裳：高橋毅
ヘアメイク：河村陽子
アクション・パルクール：HAYATE
フライング：松藤和広
歌唱指導：板垣辰治
演出助手：伴・眞里子、玉置千砂子
演出歌唱アシスタント：杉浦奎介
振付アシスタント：仙石孝太朗
稽古ピアノ：中野裕子
舞台監督：瀧原寿子
エグゼクティブ・プロデューサー：堀威夫

＜東京公演＞
日程：2023年7月25日（火）～8月2日（水）
会場：東京国際フォーラムホールC
主催・企画制作：ホリプロ

［スペシャルカーテンコール］
対象日程：
7月26日（水）16:30
7月27日（木）16:30
8月1日（火）16:30
［アフタートーク］
対象日程：
7月29日（土）16:30（登壇者：山﨑玲奈／岡部麟）
7月30日（日）16:30（登壇者：山﨑玲奈／小野田龍之介／長谷川寧）
［カーテンコール一部撮影OK］
東京公演にて、カーテンコールの一部をお手持ちのスマートフォン等で撮影して頂けます。

＜東京公演販売情報＞
【料金】
ドリームシート：おとな・こども平日／土日共通 9,400円 ※妖精の粉付き
S席：おとな平日8,500円／土日8,900円
S席：こども平日5,500円／土日5,900円
A席：おとな平日／土日共通4,800円
A席:こども平日／土日共通3,200円
（全席指定・税込／こども 3歳～12歳）

■ドーナツ付き販売中
ドーナツの日から約一か月間の期間限定で、をご購入いただいた方にもれなく、クリスピー・クリーム・ドーナツの「オリジナル・グレーズド(R)」を一つプレゼント
【期間】6月30日（金）23:59まで
【対象公演/席種】全公演/S席、A席
S席おとな：平日8,500円／土日8,900円
こども：平日5,500円／土日5,900円
A席おとな：平日／土日共通4,800円
こども：平日／土日共通3,200円
（全席指定・税込／こども 3歳～12歳）

＜名古屋公演＞
日程：2023年8月5日（土）～6日（日）
会場：御園座
主催：御園座／中日新聞社
お問合せ：御園座 052-222-8222（平日10:00-18:00）
https://www.misonoza.co.jp/

＜大阪公演＞
日程：2023年8月12日（土）11：00／16：30
会場：梅田芸術劇場メインホール
主催：梅田芸術劇場／ABCテレビ
特別協賛：メインランドジャパン
お問合せ：梅田芸術劇場 06-6377-3800（10:00～18:00）
https://www.umegei.com/

＜埼玉公演＞
日程：2023年8月16日（水）
会場：ウェスタ川越大ホール
主催：指定管理者NeCST
お問合せ：ウェスタ川越 049-249-3777（9:00～19:00 点検日等の休館日を除く）
https://www.westa-kawagoe.jp/

＜長野公演（上田）＞
日程：2023年8月19日（土）・20日（日）
会場：サントミューゼ（上田市交流文化芸術センター）大ホール
主催：上田市（上田市交流文化芸術センター）／上田市教育委員会／NBS長野放送
お問合せ：上田市交流文化芸術センター 0268-27-2000（休館日を除く9:00～19:00）
https://www.santomyuze.com/

＜新潟公演＞
日程：2023年8月26日（土）・27日（日）
会場：りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場
主催：公益財団法人新潟市芸術文化振興財団／UX新潟テレビ21
お問合せ：りゅーとぴあ専用ダイヤル TEL.025-224-5521

＜高松公演＞
期間：2023年9月2日（土）・3日（日）
会場：レクザムホール（香川県県民ホール）大ホール
主催：公益社団法人全国公立文化施設協会／香川県県民ホール指定管理者あなぶき文化振興コンソーシアム／RSK山陽放送／四国新聞社
お問合せ：県民ホールサービスセンター 087-823-5023（10:00～18:00）
https://kenminhall.com/visitors/ticket_detail/?id=4947

公式HP=https://horipro-stage.jp/stage/peterpan2023/
公式Twitter=https://twitter.com/peterpanjapan
公式Instagram＝https://www.instagram.com/musicalpeterpan/
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