2023年7月9日(日)から7月19日(水)まで東京・よみうり大手町ホールにて上演される、高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.3「TQY」が初日を迎えた。
初日を控えて7月8日(土)に囲み取材と公開ゲネプロが行われた。
本作は、テレビ朝日系で放送中の『仮面ライダーギーツ』をはじめ、『仮面ライダーゼロワン』、『仮面ライダーエグゼイド』ら仮面ライダーシリーズでメインライターを務める「高橋悠也」と、仮面ライダーシリーズを手掛ける「東映」が手を組んだシアタープロジェクトとして、TXT vol.1 「SLANG」(19年)、vol.2「ID」(21年)に続く第三弾。完全オリジナルの新作で、色とりどりのTOYが溢れる一室で繰り広げられる密室推理劇。
囲み取材には、作・演出の高橋悠也、出演者の小西詠斗、近藤頌利、木原瑠生、中山咲月、田倉暉久(THE SUPER FRUIT)、高本学、松本利夫(EXILE)の8名が登壇した。
高橋悠也 高本学 中山咲月 近藤頌利 小西詠斗 松本利夫 木原瑠生 田倉暉久
小西詠斗 ヘロー役
僕が演じるヘローは、とても元気で真っ直ぐな青年で、純粋ですけれど不器用です。子供の頃からヒーローに憧れていて、正義感もある。けれどヒーローの綴りを間違えちゃうようなちょっとあほな子です。
(見どころは)悠也さんの個性的な世界観に巻き込まれながら、投げかけられる問いを一緒に考えてもらえたらと思います。僕たちは稽古でテンポや間の有効な使い方を意識して作ったので、そういうところを見ていただきたいですし、僕は感情的なシーンが多いので、 そこはぜひ見ていただけたらなと思います。
近藤頌利 バン役
会話劇で、たくさん稽古時間も取れ、積み重ねてきたので、ようやく舞台上に立てる日が来たことを嬉しく思います。個人的には、説明したり、急に推理し始めたりと、難しい言葉も使ったりしますし、ご覧の通りスーツ姿の固い役です。経験がないことなので、そこも楽しみながら、本番に挑めたらなと思っています。
(見どころは)全員が個性豊かです。その中で僕の1番の推しは、フォワードエムブィピー。 というのも、僕のキャラクターは笑いを取るシーンがそんなにありませんが、フォワードエムブィピーは笑いをとる愛おしいキャラで、彼が笑いを取ると少し心では嫉妬の目で見てみているなと思います。ご覧になられたら、発見がたくさん出てきますし、松さんを除く6人は舞台に一旦舞台に出たら、1時間半ずっと舞台上に出ずっぱりのお芝居です。その部屋を窓から覗き見しているような感覚を味わってもらえればいいなと思っております。
木原瑠生 フォワードエムブィピー役
個人としては、初めてのサスペンス作品ですが、稽古場から和気藹々とやらせていただきました。その中でもシビアなところはシビアに攻めて、一言一句聞き逃さないように見ていただきたいなと思っています。
(見どころは)フォワードエムブィピーは、体育会系で仲間思いのところもあり、ちょっと天然なところが愛らしいなと思っています。通し稽古からゲネプロまでの間で、こういう風にしたら面白いんじゃないかと、すごく研究をさせていただきました。 僕自身、この役がどうなるか、わかっておりません。(笑)でも、フォワードエムブィピーの良さを残しつつ、日々新しいものを見つけていけたらいいなと思います。
中山咲月 スキー役
スキーは物語を動かしていくというよりも、みんなの感情に一緒に共感していくキャラクターなので、稽古場ではみんなの感情の高ぶりに乗っかって演じていました。その気持ちをいい意味で変えずに、本番も挑めたらいいなと思っております。
(見どころは)この作品はサスペンスなので、一緒に考えながら、整理しながら見ていただくのも楽しめますし、いろんなキャラクターに感情移入するスキーの目線になっても面白いですし、他のすべてのキャラクターの目線で見ても、1回見た後にストーリーの全てを知っても、多分何度見ても面白いものになってるのではと思っています。
田倉暉久(THE SUPER FRUIT) ジューシー役
僕はこの作品でお芝居が初めてになります。来ていただいたお客さま皆さんに満足して笑顔で帰っていただけるような素敵な演技ができたらと思っています。あとはここにいるキャストさんだったり、関わってくださった皆さんと一緒に一致団結して、さらにいいものを日々更新して作り上げていけるように頑張りたいと思っています。
(見どころは)ジューシ―は可愛い、おっとりとした年少感がありながらも、ちょっと背伸びした感じの男の子のイメージを僕は持っています。僕が今19歳で、今がその時期かなと思って、興味深く楽しく演じさせていただいてるので、そういった部分で見守っていただけたらなと思います。作品としては、個性がバラバラな登場人物たちですけれど、90分ぐらいの舞台でどういう風に変化して成長していくのか。そういった部分を楽しんでいただけたらと思います。
高本学 ゼット役
通し稽古をした中で、同じ芝居をすることはなく、1回1回、受け側も発信する側も変わっていったので、面白いなと思いますし、公演毎に、どんどん成長していくのでと思うので、この舞台の成長も楽しみだなと思います、自分自身もいろんな感情に出会えて変化していくのが、今から楽しみだなと思います。劇場に足を運んでくださると嬉しく思います。
(見どころは)ゼットはアクティブなキャラクターなので、そこは前面に押し出しつつも、初めの方は結構ふわっとコメディーというか笑えるシーンがあったりするので、初めのシーンで皆さんの心を掴んで、後半は密室推理劇を届けられればいいなと思います。お客様が、この推理劇を一緒に考えて謎を解いていくのが、すごく面白いと思うので、登場人物になったつもりで一緒に観劇してくださると嬉しいです。
松本利夫(EXILE) ドクターエックス役
稽古は短いながらも集中してやることでチーム一丸となり、いいステージになるのではと思っております。皆さんのセリフ覚えが早いので、稽古場ではちょっと戸惑いながら、足を引っ張らないように頑張らせていただきました。
(見どころは)ワンシチュエーションの群像劇なので、セリフの表面的な部分もですけれど、やはり裏側を見ていくと、次はどういう展開になっていくんだろう、どう変わっていくんだろうという面白味が出てきて引き込まれていくのではと思っております。明日、初日迎えるということで、修正しながらも、ワンステージ、ワンステージを大切に、クオリティの高いものを、作りあげていきたいなと思ってます。
作・演出 高橋悠也
このシリーズはこれまでに2回上演して、6月11日にこの作品の告知があってから、今日にまで1ヶ月経っておらず、舞台というカテゴリーの中でも異例の速さだと思っています。鉄は熱いうちに打てという言葉もありますけど、舞台も熱いうちに打てという言葉があるとしたら、こんなにホットな状態でお客さんに届けられる舞台は、この作品を置いてないと思ってますので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。と同時に、冷めてないので、見る人によっては火傷しちゃうかもしれないので、火傷が怖い方は、後半の公演を見ると、もしかしたら少しは冷めているかもしれません。
でも熱いうちに見たいなっていう方は是非、早い段階で見ていただけたら、ホットな舞台をお届けできるとおもいますので、楽しみにしていてください。
【ゲネプロ】
幼い頃にヒーローに憧れていたヘロー(小西詠斗)は保育士。彼の暮らす部屋は仕事柄か、TOYがいっぱいあった。
ある日、目を覚ますと見知らぬ5人が部屋の中に居た。5人は個性もバラバラ。会話を交わし、次第に互いについて知っていく中で、何ものかによってこの部屋に集められたらしいことに気が付く。
なんと、5人は、かつてこの部屋に住んでいたことがあったのだった。
そこに現れたドクターエックスと名乗る男。6人には深い縁と秘密があったのだった。
個性あふれる人物たちの魅力と、謎が謎を呼ぶ謎解きのスリルに心躍らしてほしい。本作は休憩なしの約1時間30分。
TXT vol.3「TQY」
日程:2023年7月9日(日)から7月19日(水)
会場:東京・よみうり大手町ホール
【作・演出】 高橋悠也
【出演】 小西詠斗 近藤頌利
木原瑠生 中山咲月 田倉暉久(THE SUPER FRUIT)
高本学 / 松本利夫(EXILE)
【公演特設HP】 https://www.txt-thea