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フィジカルを使ったタフな作品に。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』製作発表記者会見

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帝国劇場にて2024年2月6日(火)より上演されるミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』の製作発表記者会見が、11月13日に行われ、演出・振付の長谷川寧、出演する松下優也、有澤樟太郎、宮野真守、清水美依紗、YOUNG DAIS 東山義久、廣瀬友祐、別所哲也が登壇。原作やアニメの『ジョジョの奇妙な冒険』(以下『ジョジョ』)への思いや、本作への意気込みを語った。

本作は、荒木飛呂彦原作のシリーズ累計発行部数1億2,000万部を誇る国民的大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社ジャンプ コミックス刊)を原作に、上演中の『LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の謎~』や、ロックオペラ モーツァルト等を手掛けてきたミュージカル作曲家ドーヴ・アチアが音楽を担当する。
公演は帝国劇場にて2月28日(水)まで、その後、札幌、兵庫にて上演される。

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☆演出・振付:長谷川寧
本作にはすごく期待されている方が多く、その作品に関われることが光栄です。僕はミュージカルを4・5年前から中国で始めていて、日本では今年度からやっています。今回初めて皆さんとこうして揃ったのですが、こう見ていて面白そうだなと思って。面白そうでしょ!今日、ちょっとテンション上がっているんです。ザ・ミュージカルだけの演出家ではないので、また違ったアプローチで新しいミュージカルを作っていこうかなと思っております。かなりフィジカルを使ったタフな作品にはなると思うのですが、ここにいる方々だったらできるだろうと信じておりますので、皆様もどうぞよろしくお願いいたします。
(演出プランについて)今、振付を作っている段階です。元々私がフィジカルシアターとかノンバーバルの、要は言葉のない作品とかも作って、いろんな取り組みをしてきて、いろんなジャンルをやってきたので、今ミュージカルをやるにあたって、それを掛け合わせて、総合芸術として届けられたらという思いがあります。そのためにスタッフも普通の舞台にはいないようなスタッフ陣を集めています。アパレルの人やヘアメイクもそうですけど、別ジャンルの人たちに結構集まってきてもらっています。ルールが違う人たちが集まっているので大変なところもいっぱいあるんですけど、今できてきてるものやアイデアは本当に面白いものが集まってきているので、期待していただけたらと思います。
僕は『ウエストサイドストーリー』がすごく好きで、あの芝居とダンスが混然一体となってシームレスにつながっている感じが好きです。今回の作品はすごくフィジカルなイメージが強いので、(そのスタイルが)合うのではないかと思っていて、私の作品でも演出・振付をやるので、いろんなものを混ぜ合わせて見たことない表現、新しい表現になればいいなという思いがまずあります。
(お客様に持ち帰ってもらいたいものについて)原作は「週刊少年ジャンプ」で連載されていたので、少年向けと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、改めて読んでみると、すごくわかることがいっぱいあります。今、かなり社会的格差が生まれてきている中で、この先どうなっていくんだろうと、自分としては興味があって。(本作では)産業革命期のロンドンをディオのように貧民街からのし上っていく人がいて、いろんな人が混じることを、お客様に身近に感じてもらえるような今、この時代になっていくのではと思っています。2.5次元のように再現することに動かされている方もいて、いろんなやり方があると思います。例えば映画の「ジョーカー」は人間に落とし込んだ方法になっていると思います。この作品もそういう人間ドラマもある作品だと思うので、お客様には生々しいというと語弊があるかもしれませんが、ファンタジーではなく、どこかリアルさを持ち帰ってもらいたいと思って作っている最中です。

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★ジョナサン・ジョースター役 松下優也(Wキャスト)
寧さんぐらい喋った方がいいですかね。(ライブのように元気よく)皆さん元気ですか?!今日初めて、これだけ勢ぞろいして会ったのですが、もう今からすごいワクワクしてきました。
(出演が決った時の周りの反応)「あ、ディオじゃなくて、ジョナサン・ジョースターなんだ」とすごく言われるんです。自分はそんなふうに見えているんだなと。(笑)
僕は初の帝国劇場になります。お客さんとして観に行ったことはありますが、ステージからどういう景色が広がっているのか、見たことが無いので、それをすごく楽しみにしています。

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★ジョナサン・ジョースター役:有澤樟太郎 (Wキャスト)
この役を演じたい人が何人いるだろうか、この作品に入りたかった人が何人いるんだろうかと考えたら、本当に身が引き締まる思いでいっぱいなんですけども。(松下から「手をあげてもらったら」と言われて) いらっしゃいますか?(笑)いやいや。なんと言っても世界初演なので。帝国劇場から始まり、北海道、そして兵庫と、ほんとに 半端ない規模で、お届けすることになると思います。自分もそのスケール感を楽しみながら、毎回毎回お客様の顔を楽しみながら、最後まで熱いハートで演じきりたいと思います。
(出演が決った時の周りの反応)共演していたなだぎ武さんが『ジョジョ』が大好きで、僕がジョナサン役を演じるということで、大事にしていたジョナサンのフィギュアを託してくれて、「これだけ好きな『ジョジョ』を頼むぞ」というメッセージを感じました。とても影響力があって、愛されてる作品だと思うので、プレッシャーはもちろん感じますけど、その分の気持ちも託された身として頑張っていきたいと思ってます。

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★ディオ・ブランドー役:宮野真守
この作品がミュージカルになると聞いて非常に驚きました。しかもその中でディオという重要な役をやらせていただくことになり、とても光栄に思っております。今日も皆さんとこうして初めて顔を合わせて、みんなジョジョ顔してるなと思ったので、この濃い面子で最高の舞台を作り上げていきたいなと思っております。
(出演が決った時は)何を隠そう、僕はちょっとした有名な声優なんですけど(笑)、結構いろいろやってるんです。ちょっと人気もあるんですよ、はい。(笑) ですけど、アニメ業界や声優業界の中で『ジョジョ』は特別で、触れる機会もたくさんあったんですけれど、オーディションにも行ったこともあって、その時はご縁がなかったんですけど、自分の初『ジョジョ』がミュージカルになるとは思ってなかったです。そこにびっくりしました。『ジョジョ』の中で第1部が大好きで、コミックスも読んでいました。なので、その中のディオをやれるのは、この上ない喜びです。プレッシャーももちろんありましたが、とても光栄なことだったので、このミュージカルに僕の初『ジョジョ』を捧げましたね。最高に面白いディオを、繊細に彼の心情を演じていきたいとおもっております。

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★エリナ・ペンドルトン役*清水美依紗
私が小学生ぐらいの時からアニメ放送を見ていまして、大人気の作品で、初の舞台化でキャスティングして頂けて、嬉しい気持ちでいっぱいです。ミュージカルなので、楽曲もすごく楽しいですし、豪華キャストの皆様と、演出・振付の長谷川寧さんと一緒に、 この作品をたくさんの方に届けていけいけたらと思います。
(出演が決った時は)『ジョジョ』を帝劇でやる、本当に驚きました。そして、気高く、心美しく、そして気丈な女性という役を頂いて、自分とは正反対ではないかという役で、演じられるのかなと不安もありましたが、キャストの皆さんの顔を見て、足をひっぱらないように頑張りたいなと思いました。

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★スピードワゴン役:YOUNG DAIS
人生初めてとなるミュージカル出演でございます。今日初めて会う方もいらっしゃいますが、今後ともぜひよろしくお願いします。
大好きなキャラクターでもありますし、人気のあるキャラクターでもあると思います。
熱くたぎらせてフレッシュな気持ちを大切にして、この豪華な面子とともに、最後のフィナーレを迎えたいなと思っております。いろんな意味で緊張感もあって、 日々の生活が激変してきています。これからしっかり準備して、stay ready(準備を怠らない)の気持ちで頑張ろうと思います。
(出演が決った時は)皆さんのお話を聞いている段階から、帝劇でやることの良い意味でのヤバさがわからない…。(笑) 僕が言えることは、恥ずかしいくらい初めてのことがたくさん過ぎて。でも人気のあるキャラクター、スピードワゴンと自分が何かしらフィットしたらいいなという思いはあります。周りの反応は「え、大丈夫?ミュージカルだよ!」というところから始まっていて、驚きもすごかったんじゃないかと感じています。僕が新しいことにチャレンジすることを祝ってくれる、応援してくれる、背中を押してくれるような温かなコメント・言葉をくれる人がたくさんいました。それに応える意味でもお節介をやいて熱くスピードワゴンの時期を過ごせていけたらと思っております。

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★ウィル・A・ツェペリ役:東山義久 (Wキャスト)
元々この作品が大好きで、アニメもすべて見ていますし、文庫本の方も1部から6部まで何回も何回も読んでいたので、もしミュージカル化されたら、ぜひ携わりたいとの思いもあり、携わるのはおこがましいから絶対観に行こうと思っている中での今回のご縁でした。Wキャストなので、1回は自分で演じてみて、廣瀬くんの回は客席からも見られるということで、ふたりでこの新しい挑戦に向けて頑張っていこうと思っています。
(出演が決った時の周りの反応)僕は大阪出身なので普段は大阪弁なのですが、30年ぶりの友達からいろいろ連絡が来て、「何(の役)やるねん?」と聞かれて「焦ってる奴」と答えると「パパウパウパウやなぁ」「そうそう」と久しぶりに電話で同窓会ができました。(笑)

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★ウィル・A・ツェペリ役:廣瀬友祐 (Wキャスト)
この作品の一部になれること、舞台に立てることをとても光栄に感じております。初演ということで、初演ならではの苦しさや苦悩はいっぱいあると思うんですけど、寧さんがフィジカルを駆使するとおっしゃっていましたので、いろいろな壁と向き合いながら乗り越えて初日まで頑張っていきたいと思っております。
(出演が決った時は)恥ずかしながら、出演が決まるまで『ジョジョ』を見たことがなかったのですけど、発表された時には「ツェペリやるんだ」という意外だという反応を頂きまして。僕も周りからどう見られているんだろうというクエスチョンもあったのですが、実際にストーリーを見まして、ツェベリ役は東山よし(義久)さんと廣瀬友祐にしかできないだろうなと。ここは笑ってほしかったんですけど。(笑)どこまで言いましたっけ?ツェベリ役は東山義久さんと廣瀬友祐にしかできないだろうなと思いました。(笑)

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★ジョースター卿役:別所哲也
お話いただいた時に「ジョジョ役ですか?」と聞いたんですけど。(笑) ジョジョではなくて、父を演じさせていただきます。改めてこの作品の深さ、 運命とは何か、生きるとは何か。皆さんと一緒に冒険できればなと思っております。世界中で注目を集めている作品がミュージカルになるということで、世界からの熱い視線を感じております。少し見させていただいている台本や音楽、衣装とか、1つ1つがもうキラキラともう輝いて興奮です。皆さんと一緒に冒険させていただきたいと思っております。
何を隠そう、私もいろいろとミュージカルやってきたんですよ。(と宮野さんの顔を見つめながら)。世界のブロードウェイやウエストエンドで作られた作品をミュージカルのメッセージとして俳優として届けるということも素晴らしいことですけれど、日本から生まれるこの作品がミュージカルとして届けられることを嬉しく思いました。実は、僕は声優もやったことがあるんです、宮野さん(と呼びかける)。劇画作家の辰巳 ヨシヒロさんの作品をシンガポールのエリック・クー(邱金海)監督が映画にした作品(『TATSUMI マンガに革命を起こした男』)で一人8役をやったことがあるんです。(と宮野さんとよびかけた)そういう声優の立場でアニメや漫画、この世界観がいかにグローバルから注目を集めているかを知る機会がありまして、その時にこの『ジョジョ』という作品名も、宮崎駿作品やいろいろな作品と並べられながらたくさんのファンがいるということを国際映画祭の場で知りました。その作品に出ることができ、非常に感慨深いと思いました。帝国劇場に海外からもお客様が来ていただきたいと思っています。

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【東京公演】 帝国劇場 2024年2月6日(火)初日~2月28日(水)千穐楽
チケット一般前売日:2023年11月25日(土)
【全国ツアー公演】
札幌文化芸術劇場 hitaru2024年3月26日(火)初日~3月30日(土)千穐楽
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール2024年4月9日(火)初日~4月14日(日)大千穐楽

原作:荒木飛呂彦
「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社ジャンプ コミックス刊)
演出・振付:長谷川寧
音楽:ドーヴ・アチア
脚本・歌詞:元吉庸泰
音楽監督:竹内 聡
出演者
松下優也/有澤樟太郎(Wキャスト)、宮野真守、清水美依紗、YOUNG DAIS、東山義久/
廣瀬友祐(Wキャスト)、河内大和、島田惇平、コング桑田、別所哲也 ほか
アンサンブル(五十音順)
天野夏実 AYUBO 池田 遼 伊藤 奨 伊藤広祥 今村洋一
江上万絢 岡田玲奈 尾崎 豪 加瀬友音 鎌田誠樹 工藤広夢
倉元奎哉 シュート・チェン 杉浦奎介 住 玲衣奈 西澤真耶
花岡麻里名 古澤美樹 町屋美咲 望月 凜 森内翔大
バンド
蔡 忠浩 吉田省念 小池龍平 田中佑司 梅本浩亘 高橋飛夢

製作:東宝
©荒木飛呂彦/集英社
ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』 公式サイトhttps://www.tohostage.com/jojo/

【プロモーション映像】