作・演出:田村孝裕、戸塚祥太主演の舞台『緑に満ちる夜は長く・・・』が、3月に東京・大阪で上演されることが決定した。共演は、加藤虎ノ介、山口森広、溝口琢矢、坂田聡、高橋由美子。
描かれるのは、父親が失踪し、女手ひとつで育てられた四兄弟が、母の死をきっかけに集まり、亡くなったた母と男四兄弟たちの追想と現在を織り交ぜながら進んでいく物語。
ありふれた日常における人々の心の動きを緻密な会話とユーモアで描き高い評価を得ている田村孝裕。劇団ONEOR8の劇作・演出を担い、近年では小劇場から大作まで数多くの外部公演や、映画・ドラマでも活躍する田村の最新作となる。
【ものがたり】
雪深い田舎町。そこにぽつりと建つ一軒家。緑川家。
残雪の三月、緑川家では母アキナ(高橋由美子)の葬儀が行われていた。男四兄弟を女手ひとつで育てあげたアキナ。その母を看取ったのは、とあるハンデを抱えつつ、母と共に暮らし、介護をしていた三男ユウ(戸塚祥太)だ。連絡を受け、長男ゴウ(加藤虎ノ介)、次男カイ(山口森広)、四男ケイ(溝口琢矢)も実家に帰ってきた。久しぶりに顔を合わせる兄弟たちのあいだで昔のことを思い出し、懐かしんだ。
弔問客が出払ったあと、まだ一人残っていた人物がいた。ベテランの鍵屋(坂田聡)の人間だった。母の遺品を整理した際に見つかった金庫。その金庫を開けるべく、ゴウが街から鍵屋を呼んだのであった。やがて金庫の鍵が開けられた。そこに入っていたものとは・・・・・・。
☆田村孝裕 コメント
私はこれまで四兄弟、四姉妹、友達四人、四人の母親など「四人」が主役の芝居をたくさん描いてきた。どの作品も三番目を物語の中心にしがちで、作品の色を決めることが多い。私の目に映る戸塚祥太さんはグループの中でも異彩を放ち独特な存在感。浅く広くというより狭く深く思考を巡らせるイメージがある。本作は四兄弟の中で異彩を放つ三男が、母の死をきっかけに、家族を狭く深く掘り下げる物語になりそうだ。
通夜のあとの“寝ずの番”に巻き起こる、面倒臭くも愛おしい緑川家の長い夜を、ぜひ覗き見しにいらしてください。
☆戸塚祥太 コメント
田村孝裕さんの作品『緑に満ちる夜は長く・・・』に初参加させていただきます。
新しい環境に飛び込む時には怖い気持ちもありますが、喜びの方がはるかに大きいです。共演者の皆様とスタッフさんと距離を近づけながら家族のように過ごしてお芝居なのかリアルなのか境目が曖昧になるくらい没頭したいです。人間の綺麗なところも汚いところも露わになった上で、それでも人生は美しいと言えるような。生きることは素晴らしいと言いきれるような。そんなお芝居になれたらいいなと思っております。お客様の心を動かせるように精一杯準備しますので、是非劇場にお越しください。
舞台『緑に満ちる夜は長く・・・』
<東京公演>新国立劇場 小劇場 3月1日(金)~3月17日(日)
<大阪公演>COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール 3月30日(土)~3月31日(日)
作・演出 田村孝裕
『キャスト】
ユウ/三男・・・・・・・戸塚祥太
ゴウ/長男・・・・・・・加藤虎ノ介
カイ/二男・・・・・・・山口森広
ケイ/四男・・・・・・・溝口琢矢
鍵屋・・・・・・・・・・坂田 聡
アキナ/母・・・・・・・高橋由美子
【公式HP】https://midori-stage.com/
【一般発売】*東京・大阪同時2024年1月20日(土)10:00
料金 東京:A席¥9,500/B席¥8,500
大阪:¥9,500(座席指定)