2024年4月より日本青年館ホールにて、花總まり、谷原章介のW主演で舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』が上演される。ビジュアル撮影が11月中旬に行われた。
本作の原作は、カナダ生まれの作家、アンドリュー・カウフマンの傑作小説。
“奇妙な銀行強盗に13人が“魂の 51%”を奪われた。被害者の一人だった妻は、事件の3日後、自分の身長が縮み始めていることに気づいた―。” という、ファンタジーでありながら怖さやスリルもありそうな、「舞台化不可能」と言われている物語だ。
W主演で夫婦を演じるのは花總まりと谷原章介。
宝塚歌劇団で歴代最長記録となる 12 年 3 か月間に渡りトップ娘役を務め、退団後も『エリザベート』や『マリー・アントワネット』など数々の大ヒットミュージカルの主役として高い評価を受ける花總と、大河ドラマ『麒麟がくる』や舞台『ドライブインカリフォルニア』で俳優として、情報番組『めざまし8』、NHK『うたコン』などの司会として幅広いジャンルで活躍する谷原章介が初共演を果たす。
先日、ふたり以外に平埜生成 入山法子 栗原英雄らの実力あるキャストの出演と、脚本・演出をG2が担当することが発表された。“妻が縮む”など“舞台化不可能”とも言えるファンタジー小説をどう表現するのか、まだまだベールに包まれてはいるが、最高のキャストとスタッフが揃うとあって、その期待度は高まる一方だ。
【ビジュアル撮影 レポート】
スタジオに入ると、華やかなワンピースに身を包んだ花總まりが撮影を始めていた。
そこに谷原章介が現れた。ふたりは笑顔で二言三言挨拶を交わすと、すぐに2ショットでの撮影始まった。
まずはふたりが少し離れて前後に立ち、カメラへと視線を向けたショットから。広いスタジオのざわめきの中にカメラのシャッター音が大きく響き、緊張感が広がる。
モニターを覗き込むスタッフから「お~!」「美しい!」という歓声と拍手が沸き上がる。
間もなく花總へ視線を向けるようにと谷原に指示が出た。凛と立つ花總の後ろ姿へ、谷原が目を向ける、手を伸ばす。その谷原の表情からは、妻に対して抱く動揺や不安、心配がこぼれ落ちるようだ。
対して初めはあまり表情を動かさなかった花總が、次第に戸惑うような表情をのぞかせる。原作は、夫の語りを中心に進むが、この舞台ではどう進んでいくのか? キャストとクリエイター陣は、この奇想天外な原作を舞台化するにあたり、すでにイメージを共有しているのだろう。
続いて、ふたりの横並びのショット。前を見つめていたふたりの視線がずれていき、表情が変わっていく。その変化は、ふたりの心持の移り変わりを映すように複雑だ。この舞台が、ファンタジーやスリルだけではない、夫婦の機微をも描くような面も持つ、もっと身近で切実な作品ではないかと想像させられた。
最後はふたりが向き合っての撮影。それまで抑えてきたかのように笑顔があふれる。見つめ合うふたりの視線には、絆も感じられて喜びに輝くようだ。
そして、そっと寄り添うように立つラストショットには互いを思いやる気持ちも感じられ、温かさと爽やかさが共存していた。ますます深く多面的な舞台に違いないと感じられた。
舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』
日程:
【東京公演】 2024年4月1日(月)~4月14日(日) 日本青年館ホール
【大阪公演】 2024年4月20日(土)~21日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
【名古屋公演】2024年4月26日(金)〜28日(日) 御園座
出演:花總まり 谷原章介
平埜生成 入山法子 栗原英雄
中山祐一朗 吉本菜穂子 幸田尚子 楢木和也 西山友貴 吉﨑裕哉 山口将太朗 山根海音 黒田勇 須﨑汐理
【STAFF】
原作 アンドリュー・カウフマン
脚本 / 演出 G2
主催 TBS / ローソンエンタテインメント
公式 HP:https://www.thetinywife.com
【コピーライト】
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