上演台本・演出をマギーが手掛け、望月歩を主演に、ヒロインに秋元真夏を迎えて、1月11日より東京・本多劇場にて、舞台『鍵泥棒のメソッド→リブート』が上演される。1月10日に取材会とゲネプロが行われた。
本多劇場での東京公演は21日(日)まで。1月27日には大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。
『鍵泥棒のメソッド』は、内田けんじが監督・脚本を務めた2012年の映画で、第85回キネマ旬報ベスト・テンで日本映画脚本賞や芸術選奨文部科学大臣賞、第36回日本アカデミー賞・最優秀脚本賞を受賞し、韓国や中国でもリメイクされるなど、根強い人気を誇る名作。
今回は、舞台初主演となる 望月歩 を迎え、少路勇介 が伝説の殺し屋・コンドウを演じ、ヒロイン役を秋元真夏をが演じる。さらに街裏ぴんく 、 森本華 、 岩本晟夢 、 長谷川朝晴 、鈴木杏樹 といった個性豊かなキャストが脇を固め、マギーがコメディ要素をふんだんに盛り込んだ作品に仕上げた。
【舞台写真+初日前日取材会でのコメント】
マギー 秋元真夏 望月歩 少路勇介 鈴木杏樹
マギー:一か月前は初めまして同士でしたが、今はそうとは思えない。ひとつの劇団として頑張っていこうという劇団感がありますよね?(爆笑)そうでもなかった⁈僕だけでしたか。でも皆一丸となって楽しいものを一生懸命作ってきたので、早くお客さんの笑い声が入って喜劇として完成させたいという思いです。
見どころは、役者さんはフレッシュなメンバーですが、衣裳、映像、音楽、照明など諸々、プロフェッショナルなスタッフたちが作って下さっています。僕の演出作品は、何より舞台上の役者がキラキラしていて「あの役の人よかったね」「可愛かったね」「おもしろかった」と言って帰ってもらいたいと思っているので、8人それぞれが魅力的に輝いている舞台となっていると思います。それぞれいろんな良さがあって、多面的な良さをそれぞれから引き出させてもらっているつもりです。杏樹さんの新しい扉も開けたような気がしています。
売れない上に運も無い若手俳優・桜井(望月歩)
望月:正直めちゃめちゃ緊張してはいるのですが、病気も怪我もなく最後まで走り抜けていきたいなと思っております。今取材をさせてしていただいていて、これが1番今日緊張しています。自分なりに色々考えては来てたんですけど、ほんとに全部飛んで、今真っ白です。でも、舞台に立ったら、それはなくなるとは思うので、今のところは心配はしてないです。
2回目にして主役、7年半ぶりに舞台に立たせて頂くので、マギーさんの演出や先輩方の助言でちょっとずつ前に進めてた感じなので、順調だとは言える感じではないなという僕の心境ですが、一ヶ月、いろいろな人のお言葉を頂いて、少しずつ楽しいものが出来上がってきたのかなと思っています。それに慣れずに毎公演楽しい空気でやっていけたらいいなと思っています。
ひょんなことから、桜井と伝説の殺し屋・コンドウ(少路勇介)との人生が入れ代わり・・・・
少路:1ヶ月間もみんなでチーム一丸となって稽古をやってきましたので、 楽しい舞台になると思います。頑張ります。
年齢のせいか、普段から忘れがちなのですが、記憶がよくするには青魚を食べたらいいと、鈴木杏樹さんから賞味期限切れの煮干しを頂きまして(笑)、記憶がよくなりました(爆笑)
記憶を失ってしまったコンドウ。自分が桜井と入れ替わったことにも気がづかず・・・・
出会ったライターの香苗(秋元真夏)の手助けをもらい、自分が誰かを確かめ始める・・・・
秋元:今からゲネプロなんですけど、 緊張よりはワクワクして楽しみな気持ちの方がたくさんあるので、皆さんの笑いに包まれた楽しい舞台を全身で感じながら頑張りたいと思います。ステージの上に立つという意味だと、乃木坂時代はライブをたくさんやってきたので、ライブという面では慣れてはいるんですけど、お芝居の現場はまたすごい緊張しますが、私的には楽しみなシーンがたくさん待ってるので、「そのシーン早く来ないかな」と待ち構えてる感じではあります。少路さんとの2人のシーンが割とあって、やっていてすごく楽しいなと稽古場で思っていたので、それを楽しみに緊張をほぐしています。
(客席と近い劇場ですが)1列目はもちろん、一番後ろまで顔が見えるんじゃないかというぐらい距離が近い。本番を迎えたら、全部の気持ちがダイレクトにしっかり伝わっていくんじゃないかという気がしていて、すごい楽しみです。1列目から最後尾まで、全員に同じように強い熱量で伝えられるように頑張りたいと思います。
マギー:秋元さんは稽古場で日々日々、どんどん成長してくださってるのがすごく頼もしかったし、楽しかったんですけど、稽古場で仕上がってたものが、劇場に入って舞台に上がった途端に、さらに1個ギアが上がった感じがありまして、さらに明日、お客さんの前に立ったら、もう1個ギアが上がるんだろうなっていうような、期待をしています。
鈴木:私はスナックのママの綾子さんの役をやります、鈴木杏樹です。いつものように舞台が本番を迎えると、緊張して森の中の虎とかクマとかみたいになっちゃうんですけれども、ちょっとワクワク楽しみなところもありますので、その辺の気持ちのあり方が非常に複雑な状態になっています。緊張していますが楽しみ!やりたい!みたいな感じです。
マギーさんが稽古場では5分しか休憩くれなくて、ゆっくり座るところもあまりなかったので(マギーから「どんな劣悪な環境!」とつっこみが入る)稽古だけをがんばってきた職人さん!という雰囲気で座組でのコミュニケーションが取れていなかったですが、劇場入りして、皆のキャラクターが出てくるようになって、人となりが見え隠れしてちょっと面白くなっています。
マギーは「一か月前からやり直そうか!」(笑)といいながらも、できばえに自信をのぞかせた。
個性的な人物が続々登場し、物語を盛り上げる。スリリングな展開もあり、笑って笑って元気をもらえる舞台となっていた。
『鍵泥棒のメソッド→リブート』
原作:映画「鍵泥棒のメソッド」内田けんじ作
上演台本・演出:マギー
出演:望月歩 少路勇介 秋元真夏
街裏ぴんく 森本華 岩本晟夢
長谷川朝晴
鈴木杏樹
<東京公演>2024年1月11日(木)~1月21日(日)本多劇場
<大阪公演>2024年1月27日(土)森ノ宮ピロティホール
公式サイト: https://event.1242.com/events/kagidorobou_reboot/
公式X:@kagidororeboot #鍵泥棒リブート