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「いつもの慎吾ちゃんとはちょっと違う」香取慎吾主演の音楽劇『テラヤマキャバレー』開幕です!ゲネプロ&舞台挨拶

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2月9日(金)より日生劇場にて開幕する、香取慎吾主演の音楽劇『テラヤマキャバレー』のゲネプロと舞台挨拶が8日に行われた。舞台挨拶には香取慎吾をはじめ、演出のデヴィッド・ルヴォー、脚本の池田 亮、出演する成河、伊礼彼方、村川絵梨、平間壮一、凪七瑠海(宝塚歌劇団)が登壇した。本公演は、2月29日(木)まで日生劇場にて、3月5日(火)より10日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。

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 平間壮一 村川絵梨 伊礼彼方 香取慎吾 成河  凪七瑠海 デヴィッド・ルヴォー 池田亮

47歳で死を目前にしても、作品を創ることへの熱い思いが消えなかったと言われる寺山修司。彼の作品・言葉は没後40周年を迎えても、今もなお輝き続け、多くの人を引き付けている。
その彼の作品・言葉を読み込んだ新進気鋭の劇作家・池田亮が、「テラヤマが死を迎えるその瞬間何を思ったのか?」をテーマに、寺山の前に「死」という登場人物が現れ、死の直前にテラヤマが見た夢を描き出す。

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音楽劇として、寺山が作詞した「質問」を作編曲家でマルチインストゥルメンタルアーティストである宅見将典が編曲を担当して現代風にアレンジした楽曲「質問」と、「あしたのジョー」「時には母のない子のように」等々の昭和の名曲など・17曲を、香取はじめ、芸達者なプリンシパルキャストが、雰囲気たっぷりに歌い魅せ、テラヤマの脳内を、夢を、描き上げる。

【舞台挨拶・質疑応答】

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池田(脚本):寺山修司さんの言葉を、どう紡いで、今生きてる自分たちがどういうことができるのかを、ルヴォーさんや関係者の皆さんと一緒にセッションしながら、作っていきました。

寺山修司の言葉、書いてきた作品、曲だけではなく、歌詞や書物、映画、色々なものを寝ずに読み、眠気の限界という時に香取さんのことを考えて爆睡するという…。僕は慎吾さんといえば慎吾ママをイメージしてしまう世代で、爆睡する自分の頭の中に慎吾さんと寺山修司さんが合わさっているような感じで、その時見た夢を書き出したり、テラヤマ役の慎吾さんは、当て書きという感じになりました。「慎吾さんにこういう台詞を言ってもらいたい」と思うことを「やってくださいますか」というような感じで書いた台本で、慎吾さんへの質問になっていた感じがします。

ルヴォー(演出):役者としての香取慎吾さんのことを本当に尊敬しています。彼には、自然と観客の皆さんと一体化してつながることができるというとても恵まれた才能があると思います。特にこの作品は寺山修司という役が客席と必ずつながらなくてはいけないので、物語の語り部として素晴らしいと思います。お会いした初日に「舞台に立って、最初に観客のみなさんとつながってください」とお願いしたのですが、1回目でそれをやって、これはいい作品だと思いました。

香取慎吾:いつもの慎吾ちゃんとはちょっと違う様子で、この日生劇場の舞台に立っています。この稽古中に寺山さんが亡くなったのと同じ年に、僕もなりました。寺山修司役ですが、このキャバレーのオーナーでもあり、寺山修司じゃなくなる時もあり、時には香取慎吾だったりするような気もします。ご覧のとおり、みんな、とんでもない恰好です。池田さんが寺山修司の夢の中を、寺山さんの言葉を拾い集めてくれて紡いでくれて、ルヴォーさんがそれを優しく僕ら一人一人に植え付けてくれました。日常では味わえないエンターテイメントの楽しさ、 夢の世界をたくさん感じていただける作品になっていると思います。

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稽古は1月4日からほぼ毎日やりました。舞台の経験が多い方ではないので、(稽古が)ホントに毎日あるんですね。すごいいい生活になりました。始まってすぐにルヴォーさんから「君はシャイなのか?」と聞かれて、初めて気が付いたことがあります。お芝居の仕事の時には共演者と会話が弾んだりする時間をあまり作らないで今までやってきたんですが、その理由がルヴォーさんに「シャイか?」と聞かれて「シャイじゃない。必死なんです」と答えた、自分のその答えで「今までの僕は必死だったんだ」と気付きました。映像でもギリギリまで台本を持っている方で、今回も結構ギリギリまで持っていましたが、劇場入りした時には台本を手放すことができました。

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成河:夢の中の劇団員の「白がゆ」という役を演じます。劇中でとても有名な芸術家の役を担うこともあるので、それが誰かは是非観ていただきたいと思います。日本で演劇を作る外国人の方はほんとにたくさんいらっしゃると思うんですけど、 ルヴォーさんは 日本の演劇、古典、近代、現代の日本の芸能や日本語、日本という国そのものに対してものすごく興味関心を持ち続けて創作をされている方で、そういう方はとても稀だと思います。30年、そういう思いで日本を近くから遠くから考えてこられたルヴォーさんの集大成になっているのではないかと思っています。

伊礼彼方:「蚊」役の伊礼彼方です。今回は新しいチャレンジになるのではないかと思っております。テラヤマさんが運営するキャバレーの下に住んでいて、ある日、ちょっと仲間に加えてもらうんです。寺山さんが肝硬変で亡くなったという説がありますが、その肝硬変になった時の血が混ざったり、お医者さんだったりというイメージで生まれた役だそうです。

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凪七瑠海:まだ自分が亡くなるということに気付いていらっしゃらないテラヤマさんに「あなたの時計の針はもう止まったよ」と告げる「死」をさせて頂きます。宝塚歌劇団の舞台以外に出演させて頂くのは初めてですので、すべてが新鮮で刺激的で衝撃で、圧倒される日々でしたが、ルヴォーさんの演出、キャストの皆様からたくさん勉強させて頂いております。座長の香取さん率いるこの素晴らしいカンパニーの皆様に必死でついていけるように、そして私も「死」と して、この作品にきちんとエッセンスを加えられるように、頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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村川絵梨:劇団員アパート、そして寺山修司さんと関りが深い役をやらせて頂きます。観に来てくださるお客様も本当に想像ができないと思いますが、熱量と、ジェットコースターのようなものがたりが待ち受けてますので、どうか楽しんでいただけたらと思います。

平間壮一:劇団員で暴言という役をやらせて頂きます。セリフだけ聞いてると「何やってんだよ、あの人」とか、「どういうこと?」とかという場面もあると思うんですけど、すごい温かみのある作品だなと思っております。それはなぜかというと、やっぱり池田さんの愛や ルヴォーさんが日本に対して思っている愛だとか、慎吾さんの僕たちには想像がつかないような仕事の現場とか、いろんな経験をした大先輩たちの熱量を感じるだけで、すごい心が揺さぶられる作品になっていますので、 そういう深い愛を受け取りにこの劇場に遊びに来てくれたら嬉しいなと思っております。

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『テラヤマキャバレー』
脚本:池田 亮 演出:デヴィッド・ルヴォー、
出演:香取慎吾、成河、伊礼彼方、村川絵梨、平間壮一、花王おさむ、福田えり、横山賀三、凪七瑠海(宝塚歌劇団)他
東京 2024年2月9日(金)~29日(木) 日生劇場
大阪 2024年3月5日(火)~10日(日) 梅田芸術劇場メインホール
【チケット料金】
■東京 S席13,500円 A席10,000円
■大阪 S席13,500円 A席10,000円 B席7,000円
【公式ホームページ】https://www.umegei.com/terayama_cabaret2024/
【企画・制作・主催】梅田芸術劇場