田村孝裕が作・演出を手掛け、戸塚祥太が主演する舞台『緑に満ちる夜は長く・・・』開幕

田村孝裕が作・演出を手掛け、戸塚祥太が主演する舞台『緑に満ちる夜は長く・・・』が、3月に1日に新国立劇場 小劇場にて開幕した。初日を控えて2月29日に取材会が行われ、ゲネプロが公開された。
共演は、加藤虎ノ介、山口森広、溝口琢矢、坂田聡、高橋由美子。

坂田聡、戸塚祥太、高橋由美子

戸塚が演じるのは、雪深い田舎町に住む緑川家四兄弟の三男、ユウ。コミュニケーションを取ることが苦手なユウは、他の兄弟が中学を卒業し家を出た後も、女手一つで育ててくれた母と暮らしていた。その母が亡くなった。

弔問客が帰った後に残ったのは、ユウと久々に帰ってきた長男ゴウ（加藤虎ノ介）、次男カイ（山口森広）、四男ケイ（溝口琢矢）。そして古い金庫を開けるためにゴウが呼んだ鍵屋（坂田 聡）。

4人は子供時代の思い出、母への思いを語り合ううちに、明かさずにきた出来事へと踏み込んでいく。四兄弟が見せる子供時代の姿も見どころだ。

戸塚：家族というのは、小さな世界かもしれないですけれど、いい面や悪い面、白黒つかないグレーな部分が多分あると思います。そういうものも含めて、母が亡くなったことによって、四兄弟がこれからの家族のあり方に向き合っていく、再生していく話だと思います。

（ハンディを抱えた難しい役だが）重いハンディではない役なので、具体的には、顔を見ると見ない、目を見る見ないといったことで、表現しています。顔芸をしないという顔芸をしています。

四兄弟の母を演じる高橋由美子。

高橋：四兄弟が子供の時の話が出てくるので、子供たちと共に一緒に遊んだり、子供たちが大人になっていく中での葛藤を母親としても一緒乗り越えていくエピソードがあります。

家族の愛のいろんな形と言いますか、温かい愛だけじゃない。鋭角な愛なのか、冷たい愛なのか、いろんなタイプの愛の形を今回はお見せしていると思います。

坂田聡が演じるのは、通夜の夜に古い金庫を開けるために呼ばれた鍵屋。
坂田：（緑川家に）謝りにやってきて、7回ほど土下座をします。数々の土下座をお見せします。土下座の練習をしましたので、素晴らしい土下座をお見せすることができると思います。実際にやってみると、腰にきます。(笑)

丁寧に描かれた人物たちが、実在感をもって迫り、その思いに胸突かれる。東京公演は3月17日（日）まで。その後、大阪公演は3月30～31日。

舞台『緑に満ちる夜は長く・・・』
＜東京公演＞新国立劇場　小劇場 3月1日(金)~3月17日(日)
＜大阪公演＞COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール 3月30日(土)~3月31日(日)
作・演出 田村孝裕
『キャスト】
ユウ／三男・・・・・・・戸塚祥太
ゴウ／長男・・・・・・・加藤虎ノ介
カイ／二男・・・・・・・山口森広
ケイ／四男・・・・・・・溝口琢矢
鍵屋・・・・・・・・・・坂田　聡
アキナ／母・・・・・・・高橋由美子

【公式ＨＰ】https://midori-stage.com/
料金　東京：Ａ席￥9,500／Ｂ席￥8,500
大阪：￥9,500（座席指定）