ついに千尋役の川栄李奈が初日。舞台『千と千尋の神隠し』舞台写真＆カーテンコール動画　ゲネプロレポートも

3月11日より帝国劇場にて上演されている舞台『千と千尋の神隠し』。宮崎駿監督による名作アニメーション映画『千と千尋の神隠し』を、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードの翻案・演出により2022年に初舞台化。大絶賛を受け、今年は全国ツアーとロンドン公演を控えている。
今回の千尋役は、初演から演じる橋本環奈、上白石萌音と、2024年公演のためのオーディションで千尋役を射止めた川栄李奈、福地桃子の4人が交互出演する。
すでに帝国劇場での公演に登場した橋本、上白石、福地に続いて、ついに千尋役として川栄李奈が3月27日夜公演に初登場。開幕前にはゲネプロを行った。川栄の初日カーテンコールの模様を動画でダイジェストでご紹介する。

ゲネプロでの川栄の千尋は、感情表現の豊かさに見入られてしまった。別世界に迷い込んだ不安と豚になった両親を思う気持ちがあふれてしまう場面では、川栄の頬には涙が筋となって光っていた。また、湯屋で慣れないながらも働く姿には、人一倍の生真面目さが感じられる健気な千尋を自然と応援したくなってしまった。

このゲネプロではハクを新井海人、カオナシを澤村亮、リンを髙橋莉瑚、釜爺を萬谷典法英、湯婆婆を桜雪陽子、兄役を水野栄治、父役を伊藤俊彦、青蛙を藤岡義樹、頭を五十嵐ゆうや、坊を武者真由、アンサンブルは湯屋チームと犬飼直紀、小川莉伯、広瀬斗史輝、福島玖宇也、木村和磨、毛利アンナ可奈子、ヤマグチリオが演じた。川栄、伊藤、五十嵐、武者以外は、アンダースタディズ、スゥイングが演じたが、作品の世界観を大切にした確かな演技で、このカンパニーではアンダースタディズ、スゥイングはプリンシパルキャストの助っ人的な役割ではなく、最強のメンバーが揃っていることを証明したゲネプロだった。6月20日までの全国ツアー、そして4月から始まり8月末までとなるロンドン公演というロングラン公演の成功を祈りたい。

初日のカーテンコールでは川栄は「初演でお客さんとして観て『なんとすごいものを観たんだ』と思ったあの気持ちを、今度は自分が皆さんにお届け出来るように」と挨拶。まさに『なんとすごいものを観たんだ』と思える、舞台『千と千尋の神隠し』は、帝国劇場では3月30日（土）まで。その後、名古屋、福岡、大阪、札幌、そしてロンドンにて公演。

公演日程・会場初演
2024年３月11日(月)～30日(土) 【東京】帝国劇場
2024年４月７日(日)～４月20日(土) 【名古屋】御園座
2024年４月30日(火)～８月24日(土) 【ロンドン】ロンドン・コロシアム
2024年４月27日(土)～５月19日(日) 【福岡】博多座
2024年５月27日(月)～６月６日(木) 【大阪】梅田芸術劇場メインホール
2024年６月15日(土)～６月20日(木) 【北海道】札幌文化芸術劇場 hitaru
▼キャスト
千尋 橋本環奈／上白石萌音／川栄李奈／福地桃子
ハク 醍醐虎汰朗／三浦宏規／増子敦貴（GENIC）
カオナシ 森山開次／小㞍健太／山野 光／中川 賢
リン・千尋の母 妃海 風／華 優希／実咲凜音
釜爺 田口トモロヲ／橋本さとし／宮崎吐夢
湯婆婆・銭婆 夏木マリ／朴 璐美／羽野晶紀／春風ひとみ
兄役・千尋の父 大澄賢也／堀部圭亮
父役 吉村 直／伊藤俊彦
青蛙 おばたのお兄さん／元木聖也
頭 五十嵐結也／奥山ばらば
坊 武者真由／坂口杏奈
▼スタッフ
原作：宮﨑 駿
翻案:ジョン・ケアード
共同翻案:今井麻緒子
オリジナルスコア:久石 譲
音楽スーパーヴァイザー・オーケストレーション・編曲:ブラッド・ハーク
音楽スーパーヴァイザー補・オーケストレーション・Abletonプログラミング：コナー・キーラン
美術:ジョン・ボウサー
パペットデザイン・ディレクション:トビー・オリエ
振付・ステージング:井手茂太
協力：スタジオジブリ
製作：東宝株式会社
公式 HP
●日本公演　https://www.tohostage.com/spirited_away/
●ロンドン公演　https://www.spiritedawayuk.com/