坂本龍一が生前最後に手掛けた日本初演の舞台 RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI『TIME』が3月28日に東京・新国立劇場 中劇場にて日本公演の幕を開ける。前日27日に行われた公開ゲネプロをダイジェスト動画でお伝えする。
「TIME」は坂本龍一が生前全曲を書き下ろし、高谷史郎とコンセプトを考案、創作した舞台作品。2017年から約4年の製作期間を経て、2021年に坂本がこの年のアソシエイト・アーティストを務めた世界最大級の舞台芸術の祭典「ホランド・フェスティバル」(オランダ・アムステルダム)で世界初演され、高い評価を得た。
舞台には、水鏡のように舞台上に揺らぐ水面と、精緻な映像を写しだすスクリーン。観客は、暗闇の中、雨音だけが響く客席空間に足を踏み入れることから本作の鑑賞体験は始まる。
「こんな夢を見た」の語りで始まる夏目漱石の「夢十夜」(第一夜)、「邯鄲」、「胡蝶の夢」という物語と溶け合うテキストとともに紡がれる。本作を包括する。
田中泯、宮田まゆみ、石原淋によるパフォーマンスと、サウンド/インスタレーション/ヴィジュアルアート。そのすべてが、光と水が交錯し幻出する、幾つもの「夢」とともに、劇場空間で融合する。
RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI
TIME
日本初公演
2024 年3月28日(木) – 4月14日(日) 新国立劇場 中劇場
2024 年4月27日(土) – 4月28日(日)ロームシアター京都 メインホール
音楽 + コンセプト: 坂本龍一
ヴィジュアルデザイン + コンセプト: 高谷史郎
〈出演〉
田中 泯 ダンサー
宮田まゆみ 笙奏者
石原 淋 ダンサー
https://stage.parco.jp/program/time