舞台「文豪とアルケミスト 旗手達ノ協奏(デュエット)」東京公演が6月6日(木)に開幕。6月16日(日)までシアターHにて上演されている。
初日前に行われた取材会からコメントと、舞台写真が届いた。
小林多喜二役:泰江和明 志賀直哉役:谷佳樹 武者小路実篤役:杉江大志
ー本作の見所は?
谷:志賀との関わり合いが深い人たちだけではなく、それぞれが「大事な人を思いやるという繋がり」とか、「大事な人との時間」とかをより大切に思い合えるメッセージ性が込められた作品だなと僕は思っていて、僕が出ていないシーン。特に有島兄弟のシーンとかが僕はすごく好きというか刺さるんですけども。なんか思いあうってすごく素敵な感情だなって僕は思っていて、今回の「文劇」ではそれが皆様に届いてくれたらいいなと思っています。
杉江:もう谷やん(谷佳樹)もね。思い合うということを言っていましたけれども、「相手を思った行動」って何かな。「相手のためにすること」って何かな。みたいなことが今回の作品に込められているんじゃないかなと思いますし、思いあえた時の爆発力というか、「思いの力」だったりしたものが見所かなと思います。あとは、趣向を凝らしたアクションもありますので、そういうところも楽しんでいただけたらなと思っております。
泰江:見どころは、本当にもう全部って言いたいのですが、多喜二としては、今回の軸になっている志賀との関係みたいなものが、「光となり生きる」っていう、強いメッセージ性を持ち強烈に伝わってくる作品になっていると思いますので、そこが伝わったら見所になっていくんじゃないかなって思います。
ー◆稽古中に苦労したこと
谷:「文劇」(舞台「文豪とアルケミスト」の通称)の稽古場っていうのは、すごくクリエイティブなスタッフさんと役者が集まっているなっていうのを1弾、2弾で感じていたんですけども、僕たち5年ぶりに「文劇」の世界に帰ってこられて、最初はすぐ溶け込んでいけるかなってちょっと不安はあったんですけれど、でもすぐにその世界に入ってきたというか、演出の吉谷さんとあーだこーだって言いながら、時にはここ 3 人(谷、杉江、泰江)と演出助手の方と吉谷さん含めて、終電近くまで話し合って色々と言い合って、もっとここをこうしたい。っていう自分たちの気持ちが通るように妥協せずに、合格点を低くせずに作り上げた稽古時間だったし、それが大変であったと同時にすごくいい時間を過ごせたなっていう1ヶ月間で、すごくあっという間な時間でした。本当にすごく楽しかったです。いい作品を作るためにみんなで時間を惜しまずに作り上げたっていう感じです。
杉江:結構全部だなと思っています。僕ちょっと合流遅くて。「文劇」って文豪たちの話なので言い回しがちょっと難しい所があったりとか。あとは殺陣もかなりの数が今回ありますので、そこに追いついていくのが一番僕は大変だったなと思いつつ、でもそれよりもアグレッシブな人が多くてアグレッシブのぶつけ合いみたいな。「もっとこうしたい」のぶつけ合いみたいなところにちゃんと乗っかっていきたくて、そこに追いつくのにすごく苦労しましたね。
泰江:新文豪ということで、やっぱりお二方(谷、杉江)が今まで“「文劇」を「文劇」たらしめてきたもの”って何だろう?っていうのをずっと考えていたと思います。今も考えているし、きっと最終日まで模索し続けると思うんですけれど、それがやっぱ一番。
もう、谷さんにも「ご飯行きましょう」って。大志(杉江)くんにも合流した瞬間、大志くんの方が覚えることいっぱいなのに「“「文劇」たらしめるもの”って何ですか?」って。
本当にそれこそ僕も追いつけ追い越せで、良い作品にできたらなっていうのは苦労したポイントでもあり、本当に楽しい日々を過ごさせていただきました。
ー本作への意気込み
泰江:令和6年6月6日、初日開演の時間が午後6時ということで、すごい日にこけら落としをさせていただけるなと思っております。このメンバーで最高の作品をお届けしてまいりますので、最後までどうか応援よろしくお願いします。
杉江:久しぶりの「文劇」で、「文劇」がやっぱり好きだったので、相当気合が入っていますよ。ということをこの作品始まる前に演出の吉谷さんに言っておりまして。
稽古が始まってからは、吉谷さんに本当に面倒くさいこといっぱい、めげずに思いを伝えて。それに吉谷さんもすごく向き合ってくれて。もちろん座長の谷やんを筆頭にみんなが精一杯向き合って本当に作り上げてきた作品で、自信を持っていい作品ができたなと思っておりますので、ぜひ劇場に見に来ていただけたら嬉しいなと思います。
谷:見ていただいたお客様が本当に「明日からまた一生懸命頑張ろう!生きよう!」という風に思ってもらえるような作品に仕上がってると思います。
今回のテーマである「光」、そして「生きる」っていうメッセージが、もう余すことなくたくさんいろんなとこで散りばめられているので、存分に浴びていただき、そして「文劇」やっぱ最高だったなって思っていただけたら最高です。僕たちキャスト一度頑張りますので応援のほどよろしくお願いします。
東京公演:2024年6月6日(木)〜6月16日(日)シアターH
京都公演:2024年6月21日(金)〜6月23日(日)京都劇場
生配信:https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=bunal7
原作:「文豪とアルケミスト」(DMM GAMES)
監修:クリーク・アンド・リバー社
世界観監修:イシイジロウ
脚本:なるせゆうせい(オフィスインベーダー)
演出:吉谷晃太朗
音楽:坂本英城(ノイジークローク)
主催:舞台「文豪とアルケミスト」7製作委員会
キャスト:
志賀直哉:谷佳樹
武者小路実篤:杉江大志
有島武郎:杉咲真広
里見弴:澤邊寧央
石川啄木:櫻井圭登
高村光太郎:松井勇歩
広津和郎:新正俊
小林多喜二:泰江和明
ほか