2024年9月に東京芸術劇場にて上演される木ノ下歌舞伎「三人吉三廓初買」(さんにんきちさ くるわのはつがい)の製作発表会が7月16日に行われ、監修・補綴の 木ノ下裕一、 演出の杉原邦生 [KUNIO]、出演する田中俊介、須賀健太、藤野涼子、 川平慈英、緒川たまき、眞島秀和が登壇。上演時間5時間となる本作の魅力をアピールした。(出演する矢部昌暉は、体調不良のため欠席した)
木ノ下裕一 杉原邦生 川平慈英 藤野涼子
緒川たまき 眞島秀和 田中俊介 須賀健太
東京芸術祭2024参加演目として、東京芸術劇場プレイハウスに、木ノ下歌舞伎×杉原邦生のタッグの集大成となる5時間の一大エンターテイメント「三人吉三廓初買」が初登場となる。
昨年上演し、大好評を博した『勧進帳』と同じく、『三人吉三』は、監修・補綴の木ノ下歌舞伎主宰・木ノ下裕一、演出・美術の杉原邦生のタッグによる作品で、2014年にKYOTO EXPERIMENTで初演。翌年、東京芸術劇場が若手演劇団体と提携して公演をおこなう“芸劇eyes公演”としてシアターウエストに初登場し、読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされた木ノ下歌舞伎の代表作の一つ。
10年ぶりの再演となる今回は、作品タイトルを演目の本名題である『三人吉三廓初買』に改め、初演以来約160年ぶりの上演となった「地獄の場」を完全復活。大学時代からタッグを組んで20年以上と言う木ノ下裕一と杉原邦生が、今や幻となった10時間の黙阿弥オリジナル版の大作を、エッセンスを凝縮した5時間で上演する。
物語の中心となるのは同じ「吉三郎」の名をもつ三人の若者。
兄貴分の和尚吉三を演じるのは田中俊介。血気盛んなお坊吉三は、須賀健太。女装の盗賊・お嬢吉三は矢部昌暉。
また、和尚吉三の父親・伝吉は川平慈英。
もう一つのストーリーラインを動かす、お坊吉三の妹・花魁一重に藤野涼子。一重に恋する商人・文里には眞島秀和。文里の女房・おしづに緒川たまき。
キャストからは配役と準備の様子、木下からは、安政5年(1858年)の本作が初演された前後の時代背景と現在との共通点や、今回も行う【完コピ稽古(歌舞伎完全コピー稽古】について詳しく説明。演出の杉原は「絶対にあきさせない」「興奮の渦へ巻きこむ」と自信をのぞかせている。
東京芸術祭 2024 芸劇オータムセレクション
東京芸術劇場Presents木ノ下歌舞伎
「三人吉三廓初買」
2024(令和6)年9月15日(日)~29日(日) 】上演時間:約5時間予定(休憩2回あり)
東京芸術劇場 プレイハウス ほか長野(松本)、三重、兵庫公演あり
作: 河竹黙阿弥 監修・補綴: 木ノ下裕一 演出: 杉原邦生 [KUNIO]
≪出演≫
田中俊介 須賀健太 矢部昌暉 / 藤野涼子 小日向星一 深沢萌華
武谷公雄 高山のえみ 山口航太 武居 卓 田中佑弥 緑川史絵
川平慈英 / 緒川たまき 眞島秀和
スウィング 佐藤俊彦 藤松祥子
【チケット料金】(全席指定・税込)
一般 S席 9,500 円 A席 8,000円 サイドシート 5,500円 吉三割 25,500 円
早割 S席 8,500 円 A席 7,000円(9 月 15 日(日)、9 月 16 日(月・祝)公演限定)
スウィング俳優出演回 S席 8,500円 A席 7,000 円(9月26日(木)公演限定)
65 歳以上(S席)9,000 円 29歳以下(A席)7,500 円 高校生以下 1,000 円 幕見席 2,500円
公演詳細:https://www.geigeki.jp/performance/theater364/
【チケット一般発売開始】 7月20日(土)10:00
【チケット取扱い】
東京芸術劇場ボックスオフィス
<WEB>https://www.geigeki.jp/t/
※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)
<電話>0570-010-296(休館日を除く 10:00~19:00)
※国際電話および一部のIP電話・プリペイド方式の携帯電話からはご利用いただけません。
<窓口>営業時間:休館日を除く 10:00~19:00
ほか チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、カンフェティでの取り扱いあり。