8月6日(火)より東京・PARCO劇場にて、その後9月に愛知・大阪・福岡にて、PARCO PRODUCE 2024『破門フェデリコ～くたばれ！十字軍～』が上演される。
初日を控えて、前日5日に初日前会見とプレスコールが行われ、主演の佐々木蔵之介、出演する上田竜也、那須凜、栗原英雄、六角精児と阿部修英（作）、東憲司（演出）が登壇した。
那須凜 栗原英雄 六角精児 佐々木蔵之介 上田竜也 阿部修英（作）東憲司（演出）
本作は、キリスト教に支配されていた中世ヨーロッパで、当時の最高権力者のローマ教皇から最大の罪である「破門」を三度言い渡され、実の息子をも敵に回し、敵である異教の君主と友情を育み、誰も思いもよらない方法で前人未到の道に進もうとした男・皇帝フェデリコの物語。
主演・フェデリコ役を務めるのは、佐々木蔵之介。
フェデリコと対峙する息子ハインリヒを上田竜也が演じ、佐々木と父子の確執を描き出す。
共演に六角精児、那須凜、栗原英雄という実力派キャストが集結する。
【取材会】
佐々木蔵之介：7月1日から稽古を共にして参りました。暑い夏、熱い稽古をして参りました。いよいよ明日というのが、ドキドキもしますし、嬉しくもありますし、今舞台に立てるというほっとする安心感もあります。まだほっとしちゃいけないんですけど。多くのみなさんに見ていただければと思います。
上田竜也：とにかく早く明日にならないかなと、ワクワクしている感じです。ここまで1か月みっちり稽古してきて、もうお客様の前で感情を爆発させて、素晴らしいものを届けたいと思っています。
那須凜：本当に怒涛で、すごいスピードで稽古が進みました。明日いよいよ本番ということが信じられないです。皆でのマンパワーで頑張っていきたいと思います。明日が楽しみです。
栗原英雄：この時代にこの作品がどううけとめていただけるのか、楽しみにしています。
頑張ります。
六角精児：9月の終わりまで、明日から公演があるわけですけど、皆さんで仲良くやっていきたいなと。以上です。
阿部修栄：「歴史上のとんでもない奇跡の出来事がありました」という紹介をしたいのではなくて「人にはここまでできるんだ」という、可能性と希望を届ける物語ができたらと思っていました。フェデリコ2世という人に、15、6年前から興味があって調べていました。最初は100年続く戦争を止めた人だと、すごい英雄だと思ったんですが、調べれば調べるほど、不完全なところも見えてくる。上田さんが演じる王子との関係は、本当に不器用ですし、 六角さん演じる教皇との関係も「そこまで意固地にならなくてもいいんじゃないか」という、ちょっと変わった人ですね。そういうちょっと不完全な人が、平和を目指したんだという、
神様が叶えるものじゃなくて、人が叶えるものが平和なんだと。今ウクライナとか、パレスチナの戦争もありますけれども、平和を叶えられるのは人なんだということをメッセージとして届けつつ、おもしろがってもらえたらと思っています。
東憲司：安倍さんの脚本はとてもスケールがでかくて、非常にテンポもよく、それをどうシンプルな舞台とこれだけの役者さんでやっていくかを、すごく考えて、キャストとスタッフの人間力というかマンパワーに頼りましたし、それをお客さんに見ていただきたいなと思っております。
－初共演の佐々木さんと上田さん。互いの印象は？
佐々木：KAT-TUNの上田、ちょっとやんちゃなイメージがあったんですけど、現場稽古場ですごく真面目に人の言うことを聞くんですよね。（「当たり前やん」の声）もうちょっと聞かん坊なのかなと思ったら、はいはいと全部返事する、全部その通りやるし、セリフのも全部その通りやるから「真面目にやるな」という印象がすごくありますね。 劇場に入ってから、多くのお客さんに見てもらうのが合ってる人間なので、爆発のさせ方とか、 そういう楽しみ方とか、すごくわかってくれているので、ついていきます。（笑）
上田：まずは最初にびっくりしたのが、芝居を見させていただいても、圧倒的な芝居力で、本当に自分が稽古入る前に、自分の場をやる前に見させていただいたんですけど、すごく 迫力もありますし「すごいな」と、改めて蔵之介さんの存在感に圧倒されましたし、何より気遣いのすごい方。シーンごとに、良かったシーンは「このシーンすごくいいよ」と言ってくれますし、「もっとこういう気持ちでやってもいいんじゃない」というところも、ちゃんと遠慮なく言ってくださる。そこはもう信頼してついて行ってます。
－確執のある親子役ということで、稽古場で仲良くしないようにするような、役作りはありましたか？
上田：自分は、最初はちょっとそうなるかなと思ったんですけど、蔵之介さんが差し入れをいっぱいくれるんで餌付けされました。（笑）
佐々木：役にはあんまり引っ張らないようなんで。確かに差し入れは大事だなといつも思っています。毎日、どういう差し入れを、どうしたらいいのか、頭を悩ませました。頑張りました。
－さきほど「みんなで仲良く」とおっしゃったのは、そのあたりを示唆しているのかなと思いましたが。
六角：それは、差し入れが多いから仲良くなるんです。（笑）みんなで食べてますからね。蔵之介さんがくれるものを食べてですね。私たちは7月、暮らしてました。
－そうすると、本番入ってからの佐々木さんの差し入れには皆さん大いに期待したいですね。
佐々木：これからは現場に酒を持ってきますか？！（笑）
－最後にご覧になる方へメッセージをお願いします。
上田：皆さんが劇場を出る時にどういう感情になってくださるのかとかも楽しみながら、この劇場を出た時に何か1つ、 どんなものを持ち帰ってくれるのかとかも期待しながら、僕たちは全力で頑張るので、皆さんもぜひ楽しみにしていてください。
佐々木：マンパワーというのは、本当にその通りで、800年前の中世ヨーロッパを渋谷に再現します。人海戦術で届けます。その時代に生きた、命を賭して使命を果たそうとした人と正義を貫こうとした人、そして夢を実現させようとした人。その人の感情が渦巻いています。夢に希望。最後に大きな広い希望の翼に乗ってこの劇場を後に、ご自宅に帰っていただけるよう、素敵な芝居をお送りいたします。ぜひお越しください。
【舞台写真】
PARCO PRODUCE 2024 『破門フェデリコ～くたばれ！十字軍～』
作：阿部修英
演出：東憲司
出演：佐々木蔵之介 上田竜也 那須凜 栗原英雄 田中穂先 石原由宇 六角精児 ほか
公式HP：https://stage.parco.jp/program/federico
#破門フェデリコ
【東京】2024 年8月6日（火）〜9月1日（日）PARCO劇場
【愛知公演】 2024 年9月7日（土）・8日（日）Niterra 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【大阪公演】2024 年9月11日（水）〜16日（月祝）森ノ宮ピロティホール
【福岡公演】 2024 年9月21日（土）・22日（日）久留米シティプラザ ザ・グランドホール
