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「本当の楽しい」に出会える舞台「幕が上がる」本日開幕!ゲネプロ&取材会

8 ⽉21日(水)~25日(日) にシアター1010にて舞台「幕が上がる」が上演される。
21日の初日に先立ち、ゲネプロが公開された。ゲネプロ後に行われた出演者の須藤茉⿇・夏⽬愛海・加藤⼣夏・七瀬恋彩が登壇した取材会と合わせてご紹介する。
子供鑑賞体験会 無料ご招待、千秋楽公演の生配信あり。

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加藤⼣夏 須藤茉⿇ 夏⽬愛海 七瀬恋彩

原作は、2012年に出版された劇作家・平⽥オリザによる処⼥⼩説。平⽥⾃⾝がワークショップなどで関わりを持ち続けてきた⾼校演劇をテーマに書き下ろし、累計10万部の売り上げを記録。2015年2⽉には映画化され、⽣徒役としてももいろクローバーZのメンバー全員出演で話題となり、作品および出演者は、⽇本アカデミー賞、TSUTAYA映画ファン賞、報知映画賞などを受賞。同年5⽉には舞台化され、こちらもももいろクローバーZのメンバーが出演し、⼤きな反響を得た。2023年には再び舞台化され連⽇完売となった。
その好評を得ての今回の上演となる。

物語の舞台は、ある地方の高校弱小演劇部。大会に出場するも、いつも予選敗退。今年も予選を勝てず先輩たちは引退した。

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最高学年となるも、今ひとつ演劇に燃えない ユッコ(夏目愛海)、さおり(須藤茉⿇)、ガルル(七瀬恋彩)の3人。そんな彼女たちの前に、新学期に演劇経験をもつ新任教師・吉岡(栗山絵美)が赴任してきた。さおりたちは一念発起。

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オリエンテーリングでさおりが考え、ガルル(七瀬恋彩)が朗読と組み合わせたオリジナルパフォーマンスを披露。おもいがけず人気を呼び、多くの新入生が演劇部に入部。

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吉岡先生も稽古に協力してくれることになった。吉岡先生の「行こうよ、全国(大会)」という言葉に触発され、3人は演劇に燃えていく。

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そこに演劇強豪校から転校生・中西さん(加藤夕夏)が加わり、ますます演劇の一筋の高校生活になっていく。

数々の難題が降りかかる中、迎えた大会。彼女たちの舞台は、演劇はどうなるのか?!

【取材会】本作が文化庁 劇場・音楽堂における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業となっていることもあり、ゲネプロと取材会には足立区の小学生~高校生と保護者が招待され参加。開演前には舞台裏の様子や製作スタッフが紹介されるなど、夏休みの子供たちにとっては単なる演劇鑑賞に留まらない、貴重な体験となったことだろう。

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須藤茉⿇:見ていただいた通り、膨大なセリフ量で、稽古中はずっと台本と向き合ってていました。キャストの皆様が明るく背中を押してくださって、無事に稽古を終えて、そしてゲネプロ始まるまでも「みんなで頑張ろうね」って言ってくださっていたのが、このゲネで発揮できたのではないかなと思ってます。今ほっとしてるんですけど、初日はまたちゃんと気持ちを引き締めてもう1回挑みたいなと思っております。
何か1つに打ち込む姿を描いているので、その打ち込む姿が、皆さんの心にも響くように、私は頑張ってお届けします。

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夏⽬愛海:私は今回、高校生役ということで、実年齢よりも若いし、しかも フレッシュさとか元気さとか、ゆっこっていう役を知ることに、稽古で私が使った時間で、それを今日これから始まる初日に皆様にお届けできたらいいなと思っています。そして、(演)劇部だけじゃなくて、このキャストみんなで紡いできた物語なので、たくさんの皆様にお届けできることを楽しみに頑張りたいと思います。

小説、映画と舞台になっている作品ですが、同じ作品でも全く別物 に感じると思います。もしかしたら今日劇場に来てくださった方の中で初めて舞台を観たという方もいると思いますし、今回は文化庁の子供舞台芸術鑑賞体験支援事業なので、本番期間中に初めて舞台を見る方もたくさんいらっしゃるのではと思っています。舞台は何が起こるかわからないナマモノなので、ナマだから感じられるものをたくさんの方に感じ取ってもらえたらいいなと思います。

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加藤⼣夏:今日こうしてゲネプロで小学生の方やその保護者の皆さんに見守っていただきながらさせていただいて、演劇部の学生さんたちの青春物語なので、来てくださった皆様の中で、演劇やりたいと思ってくれる方が1人でも出てきたらいいなと思いながらやっていました。演じた中西は演劇をしたいという気持ちはあるけど、なかなか表に出せず、うまく周りの人と関われない役柄だったんですけど、そうやって悩んでる人はきっといるだろうと思うし、私自身も慣れない人たちの中では自分を出すことがすごく難しいので、こうして自分と同じ方向を向いて、そして全国を目指せる仲間に出会える中西さんはいいなと、すごい羨ましい気持ちで演じていました。

(演劇部が題材とする)「銀河鉄道の夜」というお話が、“(近くから見ると)みんな離れてるけど、(遠くから見ると)みんな1つだよ”という(テーマがある)ことで、自分の中にきっと他人との思い出があって、今の自分がいると思うので、そういう意味では「1人だけど、たくさんの人と生きているんだ」というのを、この物語を通して感じることができて、「他人も自分と同じように大切に思える」そんなことを私は気づかせていただいたので、見てくださった方にもそんな思いが伝わればいいなと思いました。

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七瀬恋彩:稽古場でもめっちゃ楽しかったですけど、通し稽古の時や、衣装着たりマイクをつけたりして、舞台に立ってみると、ドキドキとワクワクみたいなのがいっぱい入り交じって、すごく興奮しました。部活に対して最初は適当に思っていたけど、いろんな人に出会って、だんだん部活が楽しくなって、「本当の楽しい」に出会えていくのが、この作品のいいところだなと思います。私も今日、ゲネプロをやってみて、今までの通し稽古と違う感覚でできたので、本当に「本当の楽しい」を楽しめたと思っています。もうちょっとで初日なのですけど、もっと気合を入れて頑張りたいと思います。

舞台「幕が上がる」
原作:平田オリザ(講談社文庫刊)
脚本・演出:久保田唱
出演:須藤茉⿇、夏目愛海、加藤夕夏、七瀬恋彩
寶珠山駿 、湯本亜美、春名真依、竹内麗、神澤直也、
影山ミク、花崎暖、岡村茉奈、相澤瑠香、芳本紗良、宮村大輔、芹沢尚哉
森山栄治、南園みちな、栗山絵美、我膳導、鈴木健介
日程・会場:
<東京公演>2024年8月21日(水)~25日(日)
会場:シアター1010
<大阪公演>2024年9月14日(土)
会場:箕面市立文化芸能劇場
チケット:特典付SS席9,900円、S席8,800円、A席6,600円、B席4,400円
※未就学児入場不可
公式サイト:https://makugaagaru-stage2024.com