圧倒的な個性・存在感を持つgentlemen、橋本さとし、石井一孝、中河内雅貴、上川一哉、村井國夫というミュージカル界屈指の5人が揃い、ゲストに小野田龍之介を迎えてお届けするスペシャルなショー「The Gentlemen’s」が、2024年10月9日(水)~11日(金)に東京有楽町・I’M A SHOWにて開催される。
このショーでは〈歌って、歌って〉は当たり前。
さらに〈踊って、踊って〉もたっぷりお届けしたいと、〈若手〉で〈歌って踊れる〉キャストとして加わったのが、中河内雅貴、上川一哉のおふたり。
『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』(以下『ムーラン・ルージュ!』)で共演中だったおふたりに意気込みを聞いた。
中河内雅貴 上川一哉
―今回は「歌って踊れる」おふたりの起用とのことですが、ダンスは最近、いかがですか?
上川:あまり、ないですね。
中河内:『ムーラン・ルージュ!』も芝居中でのペアダンスなので、「踊っている」という感じではないんですよ。
―このオファーを受けたときはいかがでしたか?
上川:このお話を頂いたときに“踊る”ときいて、「中河内さんと一緒に踊たいな」と思ってお声掛けをお願いしました。そしたら「ええよ~」と言ってくださったので(笑)、「これはおもしろくなるぞ」と思いました。
― “踊る”と聞いて、中河内さんが浮かんだ?
上川:同世代でというと、少ないんです。そして、去年から『ムーラン・ルージュ!』でご一緒していたので、中河内さんとできたら面白いなと。「(僕も)まだまだ踊るよ。だから踊ってね」という気持ちを込めて「一緒にやりましょう」とお願いしました。(笑)
中河内:尻を叩かれた感じですね。
―すごく嬉しいオファーですよね。
中河内:・・・。(一同爆笑)
上川:え~!そうでもない?(笑)
中河内:役を通して踊るのは、やる気満々でしたけど、踊るのは作品の中だけでいいかなと思っていた頃だったので。自分の中で、そろそろ40歳になるし、いつまでも“踊れる人”と言われるのは、良いこともありますけれど、そうじゃないと感じるところも実はあって。こういうお話をいただけるのはとてもありがたいですし、それに応えられる自分であるというのももちろん大事。それに一哉が誘ってくれたので。
上川&中河内:(ハモって)「ええよ~」って。(笑)
―息もぴったりですね。『ムーラン・ルージュ!』の2年連続公演で生まれた友情ですか?
中河内:ミュージカル『イザボー』(以下『イザボー』)からですね。
上川:『ムーラン・ルージュ!』初演の時はまだそこまで親しくなかったですね。
中河内:昨年の『ムーラン・ルージュ!』では、稽古のチームが違ったんで、稽古をほとんど一緒にしてないんですよ。
上川:『イザボー』では稽古場での席が隣で、しかも稽古が濃かったです。
―『イザボー』を拝見しましたが、「立ち位置だけでもすごく複雑そうで、どう覚えておられるのかな?」と思って観ていました。
中河内&上川:ホント大変でしたね~。
中河内:まず怪我しないように、スタッフさんもみんなで頭使いながらね。
―そして、今年も『ムーラン・ルージュ!』でご一緒されて。お互いに、どんな印象を?
上川:初めは怖かったです~!(笑)
中河内:そんなこと、ないでしょ!貴重ですよ、ミュージカル界になかなかいないタイプですよ。
上川:『イザボー』から一緒にご飯を食べ行ったりして、いろんな話ができて。見た目と違ってすごくピュアなんですよ。素直というか。(笑)いろんな話を聞いてくださるんで、公私ともにめちゃくちゃお世話になってます。
中河内:はい、僕こそ公私ともにお世話になってます!こんな僕にこうやって声かけてくれて、嬉しい!ありがたい!
上川:出た、ピュアなとこ!(笑)
中河内:たった1年ですけど、人生の先輩として「こうした方がいいよ」みたいな、言うべきことはちゃんと言います。選択するのは彼なんで、どう選択してもいいのですけれど、僕の話もちゃんと聞いてくれるんですよ。僕は心からの言葉で接した人とは仲良くなれるので、一か八かで一哉に話をふっかけたのですけど…
上川:一か八かだったの⁈
中河内:いやいや、そこで距離を取らずに、ぎゅっと近寄ってきてくれたら一気に仲良くなれるなと、そういう自分なりの想いがあってね。
―では、そこから続いて、ご一緒されるのは、嬉しいですね。
上川:そうですね。
中河内:今回の『ムーラン・ルージュ!』は、稽古も同じチームで、ずっと一緒だもんね!
―さて、このスペシャル・イベントですが、出演者が演出をされるそうですが、おふたりも?
上川:ソロ曲やメドレーは、自分が歌いたい曲ですが、そうでないところは、自分たちも意見を出させてもらって、だいたいの骨組みを作った感じです。あとは先輩方がどう料理してくださるか。
中河内:僕らも先輩方を見習いつつです。
―ソロ曲は思い入れがあったり、特に歌いたかったりする曲ですか?
中河内:「絶対歌いたい」とか、僕には重たいですよ!(笑) 僕は先輩方とあまり色が変わらない、でもちょっといい色感を出せるようなバランスの良い曲を選びました。自分が好きなだけじゃなく、幅広い方がご存じの楽曲から選ばせてもらいました。(上川に、リスト中の一曲を指さして)これは、絶対に歌いたい歌でしょ?!想いがめちゃくちゃあるでしょ!(笑)
上川:以前、(橋本さとしさん、石井一孝さん、岸祐二さんが)『Mon STARS』でコンサートをなさった時に、井上芳雄さんがゲストで歌われた曲でもありますし、僕も思い出があるので、さとしさんといろいろな話もできそうで選ばせていただきました。
―予定のリストを拝見すると、バラエティー豊かですね。
中河内:うん、それがいいよね。
上川:それだよね。
―おふたりのやりたいことは?
上川:僕たちは先輩たちの無駄遣いをしたいと思っています。
中河内:そう!「この人でそんな贅沢な使い方するの?!みたいなことをやっていただきますよ!」と言いたい!やりたくなったら出てきなさいシステムで。(笑)
上川:「ご本人に任せますよ」という感じで、 ここでないと見られない先輩方の姿をお見せできたらいいなと思っています。そういう面白さがあるのがこのライブの良さで、それをも承諾してくださるのがジェントルマンの心持ちだと思っています。
中河内:素晴らしい!
上川:稽古場でも使います。「ジェントルマンですよね」って。(笑)
―おふたりの「見せ場」は?
上川:自分たちだけはなくて、さとしさんから「ここは思いっきりかっこよく決めてくれ」と言われている部分があるので、そこで踊るパートは面白いと思います。
中河内:その出演者の組み合わせも面白いよね。この作品ならではですね。
―公演は5回ありますね。
上川:たぶん毎回同じことはやらない人たちだと思うので、予定時間内に終われるのか、毎回厳しいところです。
中河内:タイムキーパーは僕らがしなきゃいけない。
上川:でも逆に自由にやっていただきたいですよね。やりたいことをやっていただくのが1番かな。
中河内:その方が絶対に楽しいよね。
―最後に楽しみにしている方へ、まだ迷っている方へメッセージをお願いします。
中河内:このメンバーでのコラボレーションはなかなか見られないと思います。面白いもの、真面目なもの、そしてかっこいい部分も、ちょっと恥ずかしいような部分も、いろんな面をお見せできるショーにと思っています。観に来てくださったお客様を絶対笑顔にして帰ってもらう。それを目標としたいので、お時間があれば是非観にいらしてください。
上川:いろんな色を持った出演者が揃うので、どういう化学反応が起きるのか、僕自身も楽しみです。客席もペンライトを振っていただいたりして、みんなが一体になってワイワイ楽しみながら、でも見せるべき時にはバシッとお見せしたいと思っております。「1回観たら、もう1回観たくなる」「明日は何するの?!」と思ってもらえるようなショーにしたい。是非ジェントルなショーをお楽しみにおいでください。
The Gentlemen’s
2024年10月9日(水)~11日(金) 会場:I’M A SHOW
[Cast]橋本さとし 石井一孝
中河内雅貴 上川一哉
村井國夫
[Guest]小野田龍之介
[Staff]演出:The Gentlemen
音楽監督:立川智也
企画・製作・主催:rit.
チケット料金:12,000円(税込/全席指定/ワンドリンク付き)※未就学児童入場不可
公式サイト: https://sunriseproduce.bitfan.id/contents/menu/88423
Instagram & X(旧Twitter):@rit_stage
チケットに関するお問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
企画・製作・主催:rit.