2025年4月11日(金)より東京・兵庫で上演を予定している、『舞台「鬼滅の刃」 其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里』の製作発表会が1月20日に行われた。
竈門炭治郎役の阪本奨悟、竈門禰豆子役の髙橋かれん、猗窩座役の蒼木 陣、鬼舞辻無惨役の佐々木喜英に加え、今作より脚本・演出を務める元吉庸泰、さらに製作発表会で新たに発表となった上弦の壱・ 黒死牟‘(こくしぼう)役の加藤和樹、上弦の弐・童磨(どうま) 役の浦井健治、新たに脚本・演出をつとめる元吉庸泰の総勢7名が登壇した。加藤、浦井の2名は、舞台「鬼滅の刃」シリーズへは初参加で、映像出演する。
また製作発表会でビジュアル・映像が初披露された。チケットは本日からチケット先行開始、3月8日土曜日10時よりチケット一般発売。今後、今までの舞台鬼滅の刃シリーズ全作の全編無料配信を予定している。©吾峠呼世晴/集英社 ©舞台「鬼滅の刃」製作委員会
左より)蒼木陣 佐々木喜英 加藤和樹 阪本奨悟 浦井健治 髙橋かれん 元吉庸泰
脚本・演出 元吉庸泰:(阪本、髙橋、蒼木、佐々木について)僕は作品の中の姿をずっと見て来て、『舞台「鬼滅の刃」』は語る話じゃないですか。語る中で、「この人たちはあれだけの言葉をよく語るな。本当に素晴らしい」と思いながら毎回、観させていただいていました。だからどうやって今回、接していこうかとドキドキしています。
原作の素晴らしい内容をやりますが、その中でどう言葉を紡いでいくのか、どう舞台上でからませようかと、楽しみでしょうがなくて。そして、今日、お会いしたら、すごい笑顔で、「ありがとうございます。仲間に入れてください」みたいなテンションです。
演劇であることの必然性と、「なぜ舞台なんだ」と言われた時に「これだから舞台だよね」というものを作らないと演劇の負けだと思っているので、そういうものに溢れたもので、お客様に唯一無二の体験をしていただくことを目指して作りたいと思っています。例えば刀鍛冶の里に入った瞬間の風景が広がって、「わあっ」と喜ぶところとかも、一つひとつ、大事にしてつくっていけたらと思っております。
竈門炭治郎役 阪本奨悟:第5作目ということで、全力で挑みたいと思います。よろしくお願いします。
(今作で楽しみなのは)今回もなかなか曲者の鬼が出てくるので、やはり鬼との戦いをどう舞台上で表現するのか。 前作の『舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入』でもすごく楽しみだったんですが、やはりそれが鬼滅の刃の舞台の魅力と言いますか。お客さまが見て、舞台ならではの魅力というのがあるのかなと思いますので、 今回も鬼との戦いはどうなるのか、すごく楽しみです。(「非現実的な闘いもありますね)と言われて)空中戦があったり、刀が伸びたりとか。映像を駆使するなど、いろいろな方法がありますが、僕はやはりすごく楽しみです。
竈門禰豆子役 髙橋かれん:(今作で楽しみなのは)阪本さんがおっしゃった戦いのシーンは、もちろん、やっぱり人力でやるからこそ、人間の強さや儚さを繊細にダイレクトに舞台だと伝えられると思っておりますので、原作でも丁寧に描かれているところを大事に励んでいきたいと思っております。(しっかりしたコメントに、蒼木から「本当に十代かい」とツッコミあり)
猗窩座役 蒼木 陣:今回僕は映像のみの出演にはなりますが、作品により深みを出せるように精一杯つとめたいと思います。
約2年半前に『舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車』に出演させていただいた時は、出番は15分ぐらいでしたが、その中で煉獄さんと出会い、死闘を繰り返して、最後は朝日が昇ってきて逃げる、15分足らずをギュッと、まるで800m走を生き抜きなく走るような感じで、とてもハードな作品でした。今でも自分の指標のひとつになった作品です、今回は映像出演ですけれど、また戻って来られたことをとても嬉しく思っています。
鬼舞辻無惨役 佐々木喜英:今作も全力で無惨役を演じたいと思います。
(今作で楽しみなのは)前作、『舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入』で最後に無限城のシーンで終わっているので、早くその先に行きたい。無限城のシーンが楽しみです。
無惨は登場のたびに衣装や髪型が変わるので、公演の度にいろんな衣装、ウィッグを用意してくださって、なんか申し訳なくて。いつも帽子をかぶっていましたが、今回は帽子の撮影はしていなくて、それも寂しいなという思いもありながら、新しいベストになってますし、その変化もちょっと探してもらえたら嬉しいなと思います。
映像出演として初登場する黒死牟役 加藤和樹と童磨役 浦井健治が壇上に登場した。
黒死牟役 加藤和樹:こうしてこの場にいられることを非常に嬉しく思います。個人的には、ジャンプ原作の作品にはいくつか出演させていただいてるんですが、子供の頃からの今まで、ジャンプっ子としてはまたこの鬼滅の刃という作品で舞台に立てることを本当に嬉しく思っております。ファンの皆様の期待を裏切らないような黒死牟を目指して頑張ってまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
黒死牟といえば、目が6つある。ビジュアルでは実際に僕の目の型を取って、その形と同じ目にしています。よりリアルな目に近づけるように、実際に目をつけるのは大変でした。刀もやっぱり原作通り。こだわりがすごくて、もう早く振りたいと思いました。
童磨役 浦井健治:責任重大だと思っております。といいますのは、僕は「鬼滅の刃」原作、アニメの大ファンで、お話をいただいてやらせていただくとは夢にも思いませんでした。自分がこの世界で生きられることを非常に光栄に思っております。
そして個人的には「デスノート」の夜神月やこの童磨は宮野真守さんの役で、それを舞台で自分が演じさせていただくという機会をまたいただいたことは光栄だと思っております。リスペクトしながら頑張っていけたらと思いますが、宮野さん本人にラインしたら、「健けんちゃん、やるの!すごい。じゃあ頑張って。健ちゃんらしい童磨を演じてね。イエーイ」と返ってきました。まもちゃんからのエールもいただきましたので、それを胸に童磨を自分らしく頑張っていけたらと思います。
鬼舞辻無惨と上弦の壱・黒死牟、上弦の弐・童磨、上弦の参・猗窩座が、無限城に揃った上弦ビジュアル
2008年のミュージカル『テニスの王子様』以来、17年ぶりに同じ舞台となる阪本と加藤。当時阪本は14才。
加藤は「あなた、こんなんだった」と子供サイズの背の高さを示して笑いを起こした後、「敵校として、必死にくらいついてくる姿がすごく愛おしかった。敵でありながらも越前リョーマ役として立ち向かってくる姿からヒリヒリするものを毎回感じて、全力でやらないとこっちも危ないなといつも感じていた」と、当時の阪本の印象を語った。
阪本も「人生の中で本当に大きな濃密な時間だった。70~80ぐらいある公演数をみんなで乗り越えていくという他では味わえないような感覚を共有できていた。自分にとっては本当に青春と呼べるものでした。その時に先輩として和樹くんが引っ張っていてくれた。僕もがむしゃらでやるしかなかった。あの頃のことは鮮明に覚えているので、こうやって、また…」と感慨深げに一気に話した。
加藤も「僕、前作、『舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入』を拝見して感動しちゃって泣いちゃったんですよ。もうボロ泣きでね。で、僕以上に泣いてたのが、その映像撮ってるカメラマンさんでした。ど、もうボロ泣きだったんです。映像も撮れてなかった」と笑いを起こしたあと「奨悟くんが炭治郎としてやっている姿、もう素晴らしいと思った。出演者の皆さんも本当に素晴らしくて」と言葉をつづけた。
最後に阪本が「すごく多くの方に愛されていますし、その分プレッシャーはありますが、舞台ならではの表現を見つけていき、原作のファンの方々にも納得していただけるように、愛していただけるように、精一杯舞台上で汗をかきながら頑張っていきたいなと思っております。舞台だからこそ味わえる「鬼滅の刃」の魅力が必ずあると思いますので、もしまだ舞台に来たことがないよという方がいらっしゃったら、是非舞台にお越しいただいて、その魅力を味わっていただけたらなと思っております」と述べて製作発表会を終えた。
舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里
東京:2025年4月11日(金)~4月20日(日)天王洲 銀河劇場
兵庫:2025年4月25日(金)~4月27日(日)AiiA 2.5 Theater Kobe
【原作】 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴 (集英社ジャンプ コミックス刊)
【脚本・演出】 元吉庸泰
【音楽】 和田俊輔
【出演】
竈門炭治郎 阪本奨悟
竈門禰豆子 髙橋かれん
時透無一郎 下村未空
甘露寺蜜璃 川崎愛香里
不死川玄弥 内海太一
鋼鐵塚 蛍 宇野結也
小鉄 武井ダマセノ瑠珂、髙橋翔大(Wキャスト)
半天狗 風間由次郎
玉壺 川﨑優作
憎珀天 橋本祥平
鬼舞辻無惨 佐々木喜英
<アンサンブル>
藤榮史哉 島野知也 松岡歩武 ASUKA 金澤慎治 中沢凜之介 南条采良 篠塚音初
<支>
一原みのり 小山純佳 三橋優樹 吉田時尋
※支(ささえ)とは、作品における全風景を担う役柄の呼称になります。
<映像出演>
黒死牟 加藤和樹
猗窩座 蒼木 陣
童磨 浦井健治
禰豆子の「禰」は「礻(しめすへん)」、鬼舞辻の「辻」は「一点しんによう」が正式表記になります。
【チケット料金】 平日:12,500円/土日:12,800円(全席指定/税込)
一般発売日】 2025年3月8日(土)10:00
【監修】 集英社(「週刊少年ジャンプ」編集部)
【協賛】 ローソンチケット
【協力】 一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
【主催】 舞台「鬼滅の刃」製作委員会
【公式サイト】 https://kimetsu.com/stage/
【公式X】 @kimetsu_stage
©吾峠呼世晴/集英社 ©舞台「鬼滅の刃」製作委員会