シアタートラムでの上演が発表されていた,一人芝居、せたがやアートファーム2025 『キャプテン・アメイジング』 について、近藤公園、田代万里生、松尾諭のトリプルキャストで上演することが発表された。 演出家・キャストからのコメントが届いた。
近藤公園、田代万里生、松尾諭、田中麻衣子(演出)
本作『キャプテン・アメイジング』は、英国出身の劇作家アリスター・マクドウォールによる2013年に英国で初演されるやいなや多くのメディアが絶賛し、瞬く間に話題となった作品。
スーパーヒーローに扮する一人の男とその娘の、6年間の記憶の物語が、一人芝居で描かれる。ファンタジーと現実が交差する、陽気でありながら、胸が張り裂けるような冒険の物語。
★演出:田中麻衣子 コメント
シアタートラムではこれまで何度も、忘れ難い作品と出合わせてもらいました。その劇場でこの作品の演出を担当できることを大変嬉しく思います。“自然主義だけでは何かが足りない。実生活は奇妙で恐ろしい。鮮やかな色彩と白黒の世界が混在している感じ。全てが一度に混ざり合ったような。それは演劇だけにできる表現だ。”作家のマクドウォールの言葉です。『キャプテン・アメイジング』は、まさにその世界観を実現した戯曲です。メチャクチャな時空を軽やかに行き来することで私たちが意識していないところまで入り込む、記憶と思い出の物語ではないかと考えています。3人の素晴らしいキャストの皆さんと刺激に満ちた一人芝居を創り上げていきたいと思います。
出演者(トリプルキャスト・五十音順):
★近藤公園 コメント
「一人芝居、見える世界が広がるよ」
そう聞いてから、いつか挑戦出来たらと漠然と思っていました。実際に今回のお話をいただいた時には、身体の中に、今まで感じたことのない鼓動を感じました。
あらすじを読んだら、その展開に目が回り、粗訳台本を読んでみたら、「これどうやるんだい!?」と頭がグラグラしました。
でも、この物語の核にある“何か”をもっと確かに感じてみたい思いと、“演劇の可能性”に委ねているこの作品に飛び込んでみたいという衝動に駆られました。
文字通り、体当たりで挑みたいと思います。
★田代万里生
普段、圧倒的にミュージカルの舞台に立つことの多い自分にとって、セリフのみで紡いでいく【ストレートプレイの一人芝居】は、役者としてこれ以上ない史上最大の挑戦となります。演出の田中麻衣子さんは、僕がこれまでに出演したミュージカル『カム フロム アウェイ』や『スリル・ミー』などの数多くの作品でご一緒させていただいており、僕の様々な側面や個性をいつもそばで支え、深く理解して下さっている方です。そんな全幅の信頼を寄せる田中麻衣子さんをはじめ、一人芝居といえどカンパニースタッフのチーム全体で『キャプテン・アメイジング』という作品をゼロから創り上げ、皆様にお届けいたします!
★松尾諭
いつかはスーパーヒーローになりたい、と誰しも子どもの頃は思っていたのではないでしょうか。恥ずかしながら実はすっかりおっさんになった今でも、せめてスーパーヒーローを演じてみたいという願望を密かに抱き続けておりました。なんとそれがこの度ついに実現します!とても喜ばしい事なのですが、そんな喜びよりも大きく募らせるのは不安です。初の一人芝居なんです。台本を読むと内容はとても面白いのですが、こんなの一人でできるのかと不安でいっぱいです…とは言いつつも本当のところは少し楽しみです。憧れのスーパーヒーローになるために、勇気を持って演じたいと思います。
せたがやアートファーム2025 『キャプテン・アメイジング』
2025年7月~8月 シアタートラム
2025年8月 愛知にてツアー公演あり
【作】 アリスター・マクドウォール 【翻訳】永田景子
【演出】 田中麻衣子
【出演】 近藤公園/田代万里生/松尾諭 (トリプルキャスト・五十音順)
公式ホームページ: https://setagaya-pt.jp/stage/25010/