NHK連続テレビ小説『ひよっこ』の人気脚本家・岡田惠和が手掛けるオリジナル戯曲による舞台「ミッドナイト・イン・バリ~史上最悪の結婚前夜~」が本日開幕。それに先立ち、昨日ゲネプロが公開された。
物語の舞台は、明日、バリ島で結婚式を挙げる幸子(栗山千明)と治(溝端淳平)の部屋。
登場するのは、新郎新婦とその親の4人。
栗山千明と浅田美代子は、思ったことは話さないと気がすまない娘・幸子と母・敏子。
かたや新郎側の溝端淳平と中村雅俊は、何事もとりあえずあいまいに、丸くおさめる息子・治と父・久男。
そんな4人が、結婚式前夜に大雨でバリ島のホテルの一室に閉じ込められた。
「この結婚は考え直す余地がある」「神様に与えられた時間だ!」
幸子は治を、母と娘は互いを鋭い目線で分析し、その人生を赤裸々にあばいていく。
誰にでもありそうで、けれど表にはならないものを、ズバズバ切り込んで広げてみせる。幸子(栗山)の台詞がマシンガンのようにつき刺さる。そんな娘を育てた母(浅田)だって負けてはいない。 客席のあちこちで噴き出してしまう音、笑い声が続発。軽妙で絶妙。想像の軽~く上をいく会話に、客席は没頭し、治(溝端)に同情してしまう。
そこに遅れて到着した久男が登場する。
久男の顔を見て、敏子が久男を突き飛ばすほどに驚き、慌てる。
敏子と久男には、いわく因縁があった?! 実は久男は〇〇だった!!
そして、そして幸子と治は結婚できるのか?
リズム良い大人の会話劇と、それを支える生演奏。
そして、空気をサラリとさらっていく歌と踊り。
もちろん1度ならず何度も涙腺を刺激してくれる…奇想天外、波乱万丈な物語。
栗山や溝端はもちろん、中村と浅田が芝居はきっちり見せながら、舞台で見るからこそ分かる“スター”を感じさせてくれるのもとても嬉しい。
ノンストップであっという間の2時間。
銀座で過ごすバリの一夜。愉快で贅沢な時間になりますよ。
公演は9月15日から29日まで東京・シアタークリエで上演され、その後、静岡・愛知・大阪・福岡など全国12か所で上演。
芝居好きの方はもちろん、最近は劇場からは足が遠のいている・・・という方にも、おススメしたい。
詳細は 公式HP http://www.tohostage.com/midnight/