シンシア・エリヴォは、ミュージカル界に突如として現れた新たなスターだ。英国出身の女優で歌手である彼女は、 2011年、『シスター・アクト』の英国ツアーで主役デロリス役を務めた。2013年にはオフ・ウェストエンドで上演された『カラー・パープル』の主役セリー役に抜擢。その後、ブロードウェイでも同役を演じた。
『カラー・パープル』はピリッツァー賞を受賞した、アフリカ系女性作家アリス・ウォーカーの同名の小説をミュージカル化したもの。1985年にスティーヴン・スピルバーグが映画化したことでも知られる同作は、20世紀初頭のアメリカ南部ジョージア州を舞台に、奴隷のような暮らしをしているアフリカ系女性の苦難と自我の目覚め、愛を約40年間にわたって描いた壮大な物語だ。
ミュージカル版は 2005年にブロードウェイで初演。シンシアはオフ・ウェストエンド版に出演後、 2015年に開幕したリバイバル版で主演のセリー役を務めている。その小柄な体からは想像しがたいほど力強く、メッセージ性の強い歌声は、ミュージカルの聖地、ブロードウェイを席巻。昨年のトニー賞でも歌唱披露された、ソロ曲「 I’m Here」を彼女が歌い終えた後は、劇中にも関わらずスタンディング・オベーションが沸き起こり、ショーがストップする俗にいう「ショーストッパー」として名を轟かせた。ワシントンタイムス紙は、「彼女のセリー役は驚異だ。彼女の歌声は劇場の屋根を持ちあげるくらい圧倒的だった」と称え、ニューヨークタイムス誌は、「彼女の力強い声は天にまで届き、真実のスターとなった」と賞賛した。
『ハミルトン』一色だった 2016年のトニー賞において、シンシアは主演女優賞を獲得。そのほかドラマデスクアワードミュージカル女優賞、アウター・クリティクス・サークル・アワードミュージカル女優賞数々の賞を受賞し、全世界が、彼女の歌声、繊細な演技を賞賛した。
2018年以降すでに4本の映画への出演が決まっている。
そのシンシアが、この冬、初来日。降板したパティーナ・ミラーに代わり、『4Stars 2017』に出演することが発表された。ブロードウェイの劇場で連日スタンデンング・オベーションを巻き起こした話題の「 I’m Here」を日本で聴くことができるのは『 4Stars 2017』だけ!あの奇跡の歌声が日本に響きわたる。ブロードウェイやオフ・ウェストエンドの劇場でシンシアのセリー役に圧倒されたシアター・ゴアーにとっても、彼女の新たな一面にであえるうれしい機会となるはずだ。
(文:長谷川あや)
Cynthia Erivo(シンシア・エリヴォ)
ブロードウェイにて高い評価を得た作品『カラー・パープル』にて主演であるセリー役を演じ、ブロードウェイ・デビューを飾った。彼女のパフォーマンスは開幕当初からニューヨー
クタイムス誌等の劇評にも絶賛され、 2016年のトニー賞主演女優賞を受賞。その他、ドラマ・デスク・アワード、シアター・ワールド賞、アウター・クリティクス・サークル賞も受賞した。さらに、グラミー
賞とエミー賞の受賞経験もある。その他の代表的な舞台作品は「天使にラブ・ソングを」、「ラスト5イヤーズ」など。
現在は、舞台のみならず、映画でもその存在感を発揮しており、映画初出演となったスティーブ・マックィーン作の『 Widows』は最近撮影を終え、ヴィオラ・デイヴィス、リーアム・ニーソン、コリン・フ
ァレル、ミシェル・ロドリゲス等と共演。 2018年以降、発表されているだけでも合計 4本の映画に出演予定である。
今回が待望の初来日。
【公演概要】
演出サラナ・ラパイン Sarna Lapine
出演(アルファベット順)
シンシア・エリヴォ Cynthia Erivo
ラミン・カリムルー Ramin Karimloo
シエラ・ボーゲス Sierra Boggess
城田優 Yu Shirota
ダンサー(五十音順)大村俊介(SHUN)、前田純枝、三井聡、矢野祐子
●公演スケジュール
【大阪公演】 2017年 12月 14日(木)~ 12月 17日(日)梅田芸術劇場メインホール
【東京公演】 2017年 12月 20日(水)~ 12月 28日(木)東京国際フォーラムホール C
●チケット好評発売中
●お問い合わせ( 10: 00~ 18: 00)
梅田芸術劇場【東京】 0570-077-039 【大阪】 06-6377-3800
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