現代アメリカにおける最高の劇作家といわれるテネシー・ウィリアムズ。その名を世界的に高めた不朽の名作 『欲望という名の電車』が来月12月8日(金)からシアターコクーンで上演される。
11月6日に製作発表が行われ、演出のフィリップ・ブリーンと、大竹しのぶ、北村一輝、鈴木杏、藤岡正明が登壇した。
フィリップ・ブリーンはイギリスやオフブロードウェイでも大活躍の演出家で、2年前大竹が出演した『地獄のオルフェウス」が日本での初演出。好評を博した。その日本での仕事についてブリーンは「仕事としてだけでなく人としても大きく成長させてくれた大きな体験」と語った。また「最も偉大なアメリカの戯曲といってもいい本作。エリア・カザン監督の映画でのマーロンブランドの演技に影響を受けてる上演が多い」と感じており、すでに稽古が始まり、脚本の一言一言の意味を確認する時間が6~8時間続くような毎日とのこと。
大竹は15年前に蜷川幸雄演出版に出演。「もう一度、蜷川さんとやろうと約束していた」という思い入れの深い作品。
大竹と初共演となる北村は「素晴らしい戯曲と出会えて嬉しい。台詞の深い意味、裏の意味を知る時間をもうけてもらい、戯曲の素晴らしさを実感している。これまでと違った舞台、新たなスタンリー像をつくる」と意欲をしめす。
鈴木杏は「15年前、シアターコクーンで大竹さんと(『ヘレン・ケラー』という作品で)私の芝居人生が始まった」と語り、「今回は大竹さんを見つめることができて感動」と共演の喜びを表わした。一方「(豪華共演者で)びくびくしながら稽古場に行った」という藤岡も、すでに稽古にワクワクしている様子。演じるのは体重93kgという役柄のため、「これから太ります!」と宣言。現在は64kgの藤岡。何キロまで太るのだろうか?
思いを語る4人のキャストの様子は動画でご覧ください。
公演名 「欲望という名の電車」
作 テネシー・ウィリアムズ
演出 フィリップ・ブリーン
翻訳 小田島恒志
出演 大竹しのぶ 北村一輝 鈴木杏 藤岡正明
少路勇介 粟野史浩 明星真由美 上原奈美 深見由真 石賀和輝
真那胡敬二 西尾まり
【東京公演】 2017年12月8日(金)~28日(木)Bunkamuraシアターコクーン
【大阪公演】 2018年1月6日(土)~8日(月・祝)森ノ宮ピロティホール