日本舞踊協会の新たなシリーズの第2弾、日本舞踊 未来座『裁 (SAI) カルメン2018』を2018年6月22日(金)~24日(日)国立劇場小劇場にて上演することが決定した。
2020年の東京オリンピック開催をひかえ、日本の伝統芸能に世界から注目が集まる中、日本舞踊は歌舞伎や能・狂言に比べ、まだまだ限られた世界の中で行われています。
昨年、日本舞踊への固定概念を打破すべく、日本舞踊協会のメンバーが十世 坂東三津五郎の遺志を継ぎ、“未来座”と銘打ち、新たなシリーズを立ち上げ、第一回公演を行いました。
それは踊り手たちが猫に扮した「当世うき世猫」や、市川染五朗が演出・振付・出演という一人で三役担い、“はにわオールスターズ”の仙波清彦氏による音楽で激しく踊った「擽-くすぐり-」など、“水”をテーマにした4つの演目。
そして2018年の第二回の題材は世界的オペラ「カルメン」!第2回のSAIが象徴するワードは“裁”。
SAIとはSuccession And Innovation。 すなわち継承と革新。
日本舞踊の伝統をつなぎながら、“いま”こそ輝き、そして“未来”へと光を放つ公演でありたい、そんな願いがこめられています。
今回の題材は、世界的オペラ「カルメン」。第2回のSAIが象徴するワードは“裁”。様々な運命に裁かれながら生きる女と男を描きます。
「カルメン」を題材に日本舞踊作品を上演するのは、1987年に上演した第四回創作舞踊劇場公演「カルメン」、2003年に上演した第20回創作舞踊劇場公演「薔沙薇の女 カルメン2003」に続き、三度目となります。前回「薔沙薇の女 カルメン2003」の振付を担当した花柳輔太朗が、今回は演出を務め、再びファムファタルの妖艶な世界にいざないます。
悲劇的な運命をたどる、ホセとカルメンは、実力派の花柳寿楽、水木佑歌とダブルキャストで、四代目 中村橋之助、市川ぼたん が演じます。
中村橋之助は、創作舞踊公演に出演するのは、今回が初となります。
中村橋之助 コメント
幼い頃から踊りの師匠である伯母(中村梅彌)にお稽古をつけてもらっていましたし、伯母が出ている舞踊公演を観たり、舞踊協会での色々な活動も知っていましたので、中村橋之助を襲名してちょうど一段落した時にこの話を頂けて凄く嬉しかったし、有難かったです。
今回、古典の日本舞踊とは違った『カルメン』という題材を皆さんが手掛ける仲間に入れて頂けるというのは初めての経験なので、勿論皆さんに色々と伺いながら、しかし新人だからと受け身にならず能動的に発信出来た良いなと思ってます。
“カルメン”役の市川ぼたんさんはすごくお綺麗で。女性の方と舞台でご一緒するのは初めての経験です。普段は男が女になってそれを女性だと思って演じてますが、本物の女性の方と絡ませて頂けるということで、気持ちを自分に向けて頂けるように、普段から心がけなければいけないんだなと思ってます。
◆公演内容:第2回日本舞踊 未来座=裁(SAI)=「カルメン2018」
◆日程:2018年 6月22日(金)12:00-/15:30-/19:00
6月23日(土)11:00-/14:30-/18:00
6月24日(日)12:00-/15:30-
*開場は開演の30分前
◆会場:国立劇場 小劇場 (東京都千代田区隼町4-1) TEL 03-3265-7411
◆出演:花柳寿楽、水木佑歌、中村橋之助、市川ぼたん 他
◆スタッフ:スーパーバイザー/花柳壽應
演出/花柳輔太朗
振付/猿若清三郎、花柳輔瑞佳 振付助手/西川大樹
衣裳デザイン/岸井克己
照明デザイン/品治尚貴
音響デザイン/市来邦比古
ヘアメイク/國武剛
舞台監督/川上大二郎 舞台監督助手/酒井聡澄、
制作/吾妻徳穂、中村梅彌、花柳輔太朗、、市川染五郎、吾妻寛穂、
中村梅、藤間藤椛、若菜孝史、吾妻寛彌(補)
◆主催・お問い合わせ:公益社団法人 日本舞踊協会
電話:03-3533-6455(平日10:00~17:00)
メールアドレス:info@nihonbuyou.or.jp
ホームページ:www.nihonbuyou.or.jp