2015年11月に初演され大好評を得たラサール石井による原案・作詞・演出のオリジナルミュージカル「HEADS UP!」が再演の初日を迎え、12月14日(木)に KAAT神奈川芸術劇場で開幕した。
前日13日には公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
痛快な歌にダンス、演劇業界ならではの「あるある」ネタでの大爆笑。そして感動のラスト。
ミュージカルならではの楽しさと、ラサール石井のサービス精神たっぷりのユーモア、倉持裕の巧みな脚本に豪華キャスト陣・・・贅沢で幸せな作品が、再びKAATに戻ってきた。
【囲み取材】
橋本じゅん 池田純矢 青木さやか
大空ゆうひ 相葉裕樹 中川晃教 哀川 翔 ラサール石井
囲み取材で「再演で変わったのは?」と聞かれたラサール石井は「ダンスは全部かわったナンバーもあります。前回相当観た方も分からないかもしれないけれど、随所に細かく笑いも増えた」と自信が感じられる答え。
「哀川さんがすでに台本を手放している。哀川さん的には画期的」と冗談を飛ばし、主役に話題を振った。
その哀川翔は「初演が好評で、皆さん満足して帰られたと聞いた」「三月まで長丁場を走りきる」と真顔で答えつつ「できるならカブトムシを育てながら踊ってみたい」と冗談も。
中川晃教は 劇場つき雑用係役。 幕を開けて下ろすという重要な役どころ。囲み取材では「 石井さんの喜劇のセンスはすごい。 すべてのもとは石井さんにある」と大絶賛だった。
「お客様に答えを教えてもらって完成するので、早くお客様を迎えてやりたい」と話したのは相葉裕樹。「初演で(新人舞台監督)役をやって、スタッフへのリスペクトがあがった」とも。
大空ゆうひは「(初演からの)二年間、女優をやってきて二年前より深くセリフが(心に)はいった」と、青木さやかは「舞台の経験をつんで、舞台をやる大変さ」を感じながらも「また子供たちの笑い声が聞きたいな」と意欲満々。
囲み取材に登壇した中では、ただ一人、本作に初出演となる池田純矢は「舞台に思い入れないバイト役。前回はお客様として観たが、今回は前作より確実にブラッシュアップされている」と話し、「哀川さんからカブトムシをは二日目にもらい、あとは稽古に専心しました」と、チームにもすっかり溶け込めたようだった。
【公開ゲネプロ】
オープニングは意外な場所から中川が登場し、そのままミュージカルの醍醐味を存分に体感できる場面を牽引。
中央赤の衣装が中川 右の白いロングドレスは大空ゆうひ
哀川翔は実力ある舞台監督役らしく、皆をひっぱり、かっこよく歌う場面もしっかり見せてくれる。
キャスト全員が歌い、踊る。そしてハラハラ、ドキドキさせるストーリーに、舞台から目が離せない。
写真では紹介できなかったが、相葉裕樹、池田純矢の人物造詣も見所。
さらに劇中劇のミュージカルシーンの大迫力!!!
「これだからミュージカルを観るのはやめられない」と感じさせてくれる。
初演に比べると、物語が進んでいくのが惜しいと感じるほどに滑らかに磨かれて、一層華やかに、にぎやかに楽しくなったミュージカル「HEADS UP!」。
公演は2017年12月14日(木)~17日(日)までKAAT神奈川芸術劇場にて。
さらに富山・長野・大阪・名古屋での公演を経て、そして2018年3月2日(金)~12日(月)には、再び東京へと凱旋。TBS赤坂ACTシアターでも上演される。
公演タイトル ミュージカル「HEADS UP(ヘッズアップ)!」
原案・作詞・演出 ラサール石井
脚本 倉持 裕
出演 哀川 翔 相葉裕樹 橋本じゅん 青木さやか 池田純矢
今 拓哉 芋洗坂係長 オレノグラフィティ 陰山 泰
岡田 誠 河本章宏 新良エツ子 井上珠美 外岡えりか
中川晃教 ほか
作曲・音楽監督 玉麻尚一
振付 川崎悦子
公演日程・会場
【神奈川公演】 2017年12月14日(木)~17日(日) KAAT神奈川芸術劇場
【東京公演】 2018年3月2日(金)~12日(月) TBS赤坂ACTシアター
2018年1月~2月 富山・長野・大阪・愛知 公演あり
公式ホームページ http://www.m-headsup.com/
公式ツイッター @KAATHEADSUP