2017年に丸山隆平が主演を務め、話題をさらった映画「泥棒役者」が舞台となってよみがえる。
丸山自身の持つ明るさと哀愁が役と重なり合い、個性豊かな共演陣との秀逸な会話劇によるワンシチュエーションコメディとして大変好評を得た映画「泥棒役者」に続き、丸山主演で舞台版「泥棒役者」が4月から上演される。
歌手としてはもちろん、バラエティ、近年は情報番組の司会など多岐に渡って活躍し、俳優としても、ドラマ・映画・舞台とジャンルを問わず高い評価を得ている丸山にとっては約2年ぶりの舞台となる。
前回の主演舞台「マクベス」では、野心、嫉妬、狂気に翻弄される悲劇の英雄を演じ、その表現力の高さをいかんなく発揮した丸山が、自身のハマり役となった「泥棒役者」の泥棒・はじめ役に再 び挑む。
そして、泥棒・はじめ(丸山)に侵入される家の主、童話作家・前園を、東山紀之が演じることが決定!
丸山と東山の共演は本作が初共演となる。
舞台「フランケンシュタイン」「ジャンヌ・ダルク」では、確かな演技力とその役柄の幅の広さを見せつけた東山が、神経質で、相手に話す隙を与えない奇妙なテンションで周りの人間を翻弄する、独特な個性を持つ童話作家・前園を演じる。
歌手、俳優、そして情報番組の司会も務め、そのすべてに対して常にストイックな姿勢が印象的なだけでなく、ウィットに富んだ独特なコメディセンスを持つ東山。
丸山VS東山の至極のコメディ対決は必見!
西田征史
脚本・演出は脚本を担当した2016年放映のNHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で、平均視聴率が22%を超える人気を誇り、日本中の注目を集めた気鋭の作・演出家、西田征史。
この「泥棒役者」は、もともと舞台作品として2006年に西田自身が脚本・演出を手掛けて上演した西田にとっても思い入れの深い作品。そして2017年に自らリライトして監督を務め映画化したもの。
この度、原点回帰となる再びの舞台化となる。
【コメント】
丸山隆平
東山さんの舞台を拝見させて頂いた時にいつも感じる圧倒的な存在感と、アイドルの歴史を牽引している背中を観て
きていますので、初共演させていただけることを聞いてワクワ クしております。
今回は映画の舞台化という事もありますので、東山さんが演じられる新たな前園俊太郎との稽古が今からとても楽しみ
で仕方ありません。素敵な舞台にしていきますので、是非とも劇場にお越しください。
東山紀之
お話をいただいたときはびっくりしました。映画で市村正親さんが演じられていた役を演じることになるとは…想定外です。
台本を読みましたが、とても面白かったです。人生の「きっかけ」や「巡り巡って」、という言葉が浮かんできましたが、僕がこ
の作品で前園役を演じることも、縁なのだと思います。
丸もぴったりな役だと思っています。丸と組ませてもらうのは、今回初めてなのですが、とても良い評判が聞こえてきますし、何より僕は、丸の人間性の良さに惹かれています。共演したら丸と同じくらい良い人になれるかな(笑)
役者は、色々な出会いによってどんな風に変化できるか、というところがありますが、今回も作・演出の西田さんに、どんな
ところを引き出していただけるか、自分も感じていなかった新たな面と出会えるか、楽しみです。
「人生って楽しい!素敵なものだ」と、思っていただける芝居にしたいと思います。
脚本・演出 西田征史(にしだ まさふみ)
昨年、映画として多くの方にご覧いただいた「泥棒役者」が12年の時を経て、舞台に戻って参ります。初演時の舞台脚本と映画版の脚本をミックスし、また新たな「泥
棒役者」を模索している最中です。映画版に引き続き、主演の泥棒役を演じるは丸山隆平さん。彼とは既に色々話合いを重ねておりまして、映画版よりも一層チャーミ
ングな泥棒をお見せしますのでご期待ください。絵本作家・前園俊太郎には東山紀之さん。きたろうさん、市村正親さんに演じていただいたこの役を東山さんがどう料理
なさるのか、僕としても非常に楽しみです。
【あらすじ】
泥棒のはじめ(丸山)が、忍び込んだ豪邸の主人・前園俊太郎(東山)邸で、セールスマンや、原稿を催促しに来た編集者 に見つかってしまい、 自分がこの家の「主」であると嘘をついてしまう。次々と家を訪れる珍客のあいだで右往左往しながら、何とか 逃げ出そうと奮闘するはじめ。間違われたこそ“役”を必死に演じることになるのだが……。