2018年3月28日(水)~4月1日(日)CBGKシブゲキ!! にて舞台『白痴』を上演することが決定した。
原作は、「風博士」「桜の森の満開の下」などの作品を発表し、無頼派と呼ばれた文豪 坂口安吾が「堕落論」に続き、1947年に発表した作品で、新文学の旗手として脚光を浴びるきっかけとなった名作の一つ。
敗戦間近の場末の荒んだ人々が暮らす裏町に住む独身の映画演出家の男が、隣家の白痴の女と奇妙な関係をもっていく本作には、人間の持つ自己承認欲求といった、滑稽且つ、苦しくも美しい “男女関係における独特の感覚”が映し出されている。
今作で脚本・演出を手掛けるのは、2006年より、演劇プロデュースユニット「空想組曲」の主宰を務め、『遠ざかるネバーランド』『うさぎのレストラン』など多くの作品を手掛けるほさかよう。ダークファンタジーな作風に定評があり、2012年には同じく坂口安吾作品である「桜の森の満開の下」舞台化の脚本を担当した ほさかよう が、得意とする“崇高な美しさ”と“醜悪さ”で、「白痴」の“脆くて危うい世界”を描き出す。
出演者は、主演の伊沢役を、現在、テレビ神奈川で放送中の情報番組「猫のひたいほどワイド」にレギュラー出演し、ミュージカル「テニスの王子様」など舞台・TVで活躍する小早川俊輔。
その他、佐伯亮、中村龍介、碕理人、熊手萌、木ノ本嶺浩など、様々なジャンルの舞台やドラマに出演し、注目を集める若手俳優陣をはじめ、二瓶拓也、谷戸亮太、加藤啓といった安定感のある実力派が集結し、坂口安吾の名作に挑む。
脚本・演出:ほさかようコメント
坂口安吾の作品はどれも一筋縄では読めません。ニヒリズムに満ちた言葉の中に見え隠れする希望。その希望を切り捨てるかのような残酷な展開。にも関わらず最期に訪れるのは不思議な爽快さだったりする。自分の周りの世界が全て崩れ去った時、人はどう生きるべきなのか。
それを極限まで突きつけまくったのが「白痴」だと思うのです。
…なんて書くとこの舞台化作品を「小難しそうだなぁ」と感じるかもしれませんが、多分そうはなりません。「一筋縄ではいかなくて、僅かな希望も圧倒的な残酷さもあって、不思議な余韻が待っている」
それってものすごく簡単にまとめると「面白い舞台」だと思うのです。
今を生きる人たちにも、いえ、今を生きる人たちにこそ響く面白い舞台にしようと思っています。
というか、します。
伊沢役:小早川俊輔コメント
今回、「白痴」で伊沢役を務めることになりました小早川俊輔です。この作品に関しては触れる度に、心が楽になるような苦しくなるような感覚になり、毎回違う印象を持ちました。その時にしか感じられない臨場感を楽しんで貰えると嬉しいです。そして、初めてご一緒させて頂く方が多いので新しい出会いを大切に、真摯に作品に取り組んでいこうと思います。劇場でお待ちしております。
<公演概要>
【公演名】 『白痴』
【原作】坂口安吾
【脚本・演出】ほさかよう
【出演】小早川俊輔、佐伯亮、中村龍介、碕理人、二瓶拓也、谷戸亮太、熊手萌、加藤啓/木ノ本嶺浩
【日程】2018年3月28日(水)~2018年4月1日(日) @CBGKシブゲキ!!
【チケット料金】6,800円(全席指定)
【チケット一般発売日】3月3日(土)10時~
【お問い合わせ】る・ひまわり TEL03-6277‐6622(平日11時~18時)
<る・ひまわり×ほさかよう作品>
・『遠ざかるネバーランド』2011年→脚本提供、主演:村井良大
2015年→脚本・演出、主演:松田凌
・『桜の森の満開の下』2012年→脚本提供、主演:平野良