1983年にブロードウェイで開幕し、トニー賞6部門受賞した大ヒットミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』。
日本でも1985年初演以来、愛され続け再演に再演を重ねてきたこの作品が、2018年3月9日に日生劇場で初日を迎えた。初日に先立ち、3月8日に囲み取材が行われ、ゲネプロが公開された。
主演をつとめるのは1993年から出演している市村正親と、2008年から出演の鹿賀丈史。
出会って45年、この作品で夫婦役としてコンビを組んで10年という二人にしかできない夫婦ぶりを見せてくれた。
鹿賀丈史 市村正親
【囲み取材】
二人が登場すると一挙に華やかになった取材現場。
市村の姿を見た感想を鹿賀は「相変わらずきれいだなぁと思ってましたよ。よく化けるなぁ~」と話して爆笑となった。
それに対して市村は「みんなに化け物と言われるんじゃないかと・・・。大丈夫?」と甘えるように鹿賀に尋ねた。
鹿賀に「大丈夫」と太鼓判を押されて、「ジョルジュが大丈夫なら全部オッケー」「ジョルジュはね、私を見ていい声で歌ってくれるの。本当にいい声」と甘いムードいっぱい。
鹿賀も市村について「またパワーアップしていると思いましたね。やっぱり尊敬しますね」「この期間中は夫婦みたいなもんだね。互いに思い合って助け合っている」と、こちらも絶対の信頼を語る。
「結婚会見のように見つめ合う回数が多い」と言われると、 市村も「しょうがないわよね。愛し合ってるんですから」と沸かせてくれた。
「長い間稽古もして準備万端ですけれど、歌も台詞も踊るナンバーも多くて、中身が濃い。全身全霊で皆が一生懸命やっている」(鹿賀)、「再演を重ねる度にどんどん深くめていく」(市村)という2018年の熟成された『ラ・カージュ・オ・フォール』に期待が高まった。
【ゲネプロ】
オーケストラの音が響き出すとすぐ、指揮者が振り向いて観客をあおる。客席も「あ、そうだ!この作品は楽しむ作品だった!」と思い出し、手拍子が沸き起こる。そのリズムにのってオープニングから繰り広げられるのはゲイクラブ『ラ・カージュ・オ・フォール』の華やかなショウ。
美声のスター シャンタル(新納慎也)
ムチをしならせるハンナ(真島茂樹)
歌にダンス、そして笑いもふりかけられて、本当にショーを観に来たワクワク感をたっぷり味わえる。
だが看板スターのザザことアルバン(市村正親)がなかなが登場しない。
経営者であり、夫でもあるジョルジュ(鹿賀丈史)と、近頃は倦怠期。ご機嫌ななめなのだ。
市村のアルバンは、やっぱりとてもキュート!
ジョルジュの一夜の過ちから生まれた息子のジャン・ミッシェル(木村達成)は、アルバンが母親として手塩にかけて育ててきた。
そのジャンが、突然、結婚を宣言!
相手は「ゲイクラブ取締り」を掲げる政治家・ダンドの娘・アンヌ(愛原実花)。
本作に初参加で、初めて日生劇場に立つ木村。クールな甘えん坊ジャンを見せてくれる。
アンヌとジャンのダンスは見逃せない!
愛原実花 木村達成
ジャンはジョルジュの協力を得て、家業もアルバンの存在も隠して結婚しようとするのだが・・・。
傷つくアルバン・・繊細な夫婦の機微を描いていく
さて、この結婚はどうなっていくのか?!
そして、『ラ・カージュ・オ・フォール』ならではのお楽しみ、ショーもよりパワフルに華麗に楽しく展開される。
市村演じるザザのショーは、ますます濃密に!是非ともお見逃し無く!
公演は3月31日(土)まで日比谷・日生劇場にて。
その後、福岡4月7日(土)・8日(日)、静岡4月13日(金)~15日(日)、大阪4月20日(金)~22日(日)に上演。
公式HP http://www.tohostage.com/lacage/