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「劇団アニメ座ハイブリッド-舞台俳優は伊達じゃない!-」寿里、眞嶋秀斗、溝口琢矢、橋本祥平、白又敦、高野洸インタビュー「ハードルの高いサブタイトルを超える芝居を」

劇団“アニメ座”とは、アニメ「機動戦士ガンダム」の主人公「アムロ・レイ」のモノマネ芸人でお馴染の若井おさむが2010年に立ち上げたお笑いユニット。アニメキャラクターのモノマネ芸人(以下、芸人さん)たちが、様々な趣向をこらして公演を重ねてきた。
その劇団アニメ座が2018年4月5日から東京・CBGKシブゲキ!!にて、若手実力派舞台俳優陣と初タッグ!「劇団アニメ座ハイブリッド-舞台俳優は伊達じゃない!-」を開催する。

この公演に出演する寿里、眞嶋秀斗、溝口琢矢と、日替わりゲストとして出演する橋本祥平、白又敦、高野洸という俳優陣が揃って取材に応じてくれた。

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橋本祥平      眞嶋秀斗     寿里     溝口琢矢    高野洸    白又敦

これまでに多くの2.5次元舞台作品に出演。俳優としてキャラクターを見つめ、演じてきた俳優たちは、今回、アニメキャラのモノマネ芸人たちと、どんな舞台を作り上げるのか?
誰も想像しなかった「ハイブリッド」な舞台への期待と意気込みを聞いた。

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―みなさんにお尋ねします。初めて本作の脚本を読まれた感想を教えて下さい。
寿里:本作の「ハイブリッド」とは、きっと「コントと芝居の両立」というところだと思うので、我々俳優陣が芝居の土台をしっかり作って、その上で芸人さんたちにどれだけ自由に遊んで頂くか・・・ということで、その関係性がとても面白い台本だと思いました。とはいえ、芸人さんたちは稽古を長くやるタイプではないので、短い稽古でどれだけ僕たちがその土台をしっかり作れるか、それが肝だと考えています。
溝口:最初に電車の中で脚本を読んだのですが、頭の中でイメージしながら読んで、本当に面白くて仕方なかったです。脚本を頂くまでは「ハイブリッドとはいっても芸人さんと僕たち俳優の融合ができるのか?」「下手したらチープな感じになるんじゃないか・・・」と不安な部分もあったのですが、脚本を読んでみたら普通に面白かった。それがある意味、衝撃的でした。
眞嶋:芸人さんと一緒のお仕事が初めてなので、脚本を読む前は、怖くて仕方なかったのですが、脚本を読んだら「これは絶対にやりたい!」と思いました。その世界観もすばらしいですし、キャラクターが次々に出て来る面白さは、この作品でしか見せられないものだと思いました。俳優としては芝居の部分、そして殺陣がかなりありそうなので、今まで自分が経験してきたものを活かして、熱量を出していけるようにスパイスとしてやっていきたいと思っています。

―どんなアクションがあるのですか?
寿里:西洋刀を使ったアクションですね。

―それは楽しみですね。ゲストで出演される高野さん、橋本さん、白又さん、脚本を読んだ感想をお願いします。
高野:コントと俳優が絡み合うという未知のものをやらせていただく。しかも日替わりゲストで役を演じるのは初めてなので、どうやれるのかはまだ不安がありますが、作り上げた世界を壊さないようにしっかりやらせていただきたいですし、とても楽しみです。舞台上でも見るのが楽しみですし、役としては稽古時間も短いので、しっかり自分で持ち込んで頑張っていかなきゃいけないと思いました。
橋本:脚本を読んで一人で笑ってしまいました。物語も面白いですが、普通の脚本家さんなら書かないようなつっこみがあり「芸人さんはやっぱり面白いな」と思いました。読んだだけで面白いのですから、人が台詞を発して動いたら、読む何十倍も面白いだろうと思いましたね。出演者というよりも観客の目線で最初に脚本を読んで「これは絶対成功する!」と思いました。
白又:脚本を読んだ時にも面白いと感じましたが、芸人さんも俳優陣も揃っての本読みをした時に、脚本だけにとらわれず、個性をどんどん出していけるんだと感じました。ゲストによって色が変わると思うので、楽しみなところです。

―本読みではアニメキャラ芸人さんたちはそれぞれのキャラで行われましたか?若井おさむさんも?
白又:はい。同じ空間で聞くのは初めてで、そっくりだと思いました。(爆笑)目をつぶっていたら、本物かモノマネか判らないくらいのクオリティの皆さんです。だから、僕らは僕らが培ってきたものを活かしていけたらと思います。

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―寿里さんは本読みではいかがでしたか?
寿里:脚本を書かれた天津向さんが、本読みでその場面の空気感を伝えてくださるのでやりやすかったですね。一字一句ではなく、やりたいことを芸人さんにやらせてあげるところもある。短い時間でしたが、俳優としても「そのシーンに何が必要か」に重点を置いてやってみて、全部に反応を起こしていくので、ワンシーンワンシーンが見逃せないということが判って、楽しかったです。ただただ楽しい時間でした。(爆笑)そして、キャプテン ★ザコさんはさすがでした!
溝口:寿里さんのおっしゃったとおり、本読みでひとつ感じたのは、ミュージカルやストレートの舞台とは違うライブ感をすごく感じました。舞台だと思って観に来られた方は「こういうライブっていいな」と思って楽しんで頂けると思います。お笑い芸人さんが好きで観に来られた方は「俳優ってこういう風に芝居をしていくんだ」とも思って頂ける。老若男女、いろんな方に楽しんで観ていただけると思いました。
眞嶋:芸人さんたちがその方々の色を発して、掛け合いによってそれが交じり合っていく。初めて見てすごいと思いました。役者も同じで、自分はどういう色を発していくか。それをこの作品で追求していきたいと思いました。芸人さんと俳優が混じることでどういう反応が起こるのかも、すごく楽しみです。
白又:僕らも2.5次元舞台作品に出演するので、キャラクター研究をしますが、どうしてもその時間は限られています。でもアニメモノマネ芸人さんたちは、ずっとなりきってキャラクターを理解しきっている。だからマイナーな台詞でも突発的にでてくるんだと感じました。そんな点も日によって変わってくるので、どの公演を観ても絶対に楽しいでしょう。僕個人はベジータの真似をしているR藤本さんがとってもツボです。(笑)

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―では、これから稽古、本番と楽しみにしていること、挑戦していきたいことなど、教えてください。
寿里:芝居の土台を厚くすると、作品がきっと面白くなると思うので、そこが肝だと思っています。そこが薄くなっても、芸人さんたちはすごく面白いと思うのですが(笑)、「舞台俳優は伊達じゃない」というハードルの高いサブタイトルがついているので、そのハードルをちゃんと越えられる芝居をお見せできるようにしていきたいと思っています。芝居に絞って頑張っていきたいと思っています。
溝口:芝居の土台を作った上で、お笑いに絡む俳優、まったく絡まない俳優、両方います。俳優陣がどのくらい笑いに介入していくかが難しいところかなと思っています。

―俳優陣にもアドリブがあるんでしょうか?
溝口:本読みの段階ではそれほどアドリブは感じませんでしたが・・・。
寿里:急に振られるってことはきっとあるでしょうね。(笑)
溝口:本読みのときにも天津 向さんが「自分の言いやすいように変えて構いませんから」とおっしゃったんです。そして、一番多く変えていらしたのは向さんでした。(笑)なので、たぶん向さんと関わると、アドリブもあるかもしれませんね。

―俳優陣のアドリブも期待したいです。では、引き続き期待や挑戦をお聞かせください。
眞嶋:「俳優のみなさんもオリジナルキャラクターとして」と言ってくださったので、自分のキャラクターを深めたいです。芸人さんからそうでなければ立ち向かえないほどの濃さと強さと圧を実感しました。まずは芝居の面から深めたい。そして、ゆくゆくは一人のオリジナルキャラクターとして立って、みなさんと一緒に物語を作っていけるように・・・というのが課題です。
高野:先ほどビジュアル撮影を終えたのですが、あの衣装で芸人さんたちと同じ舞台に立つ・・・。

―ちらりとお写真を拝見しましたが、古代風の衣装ですね?
高野:はい。この作品でしか見られないすごい空間になると思います。自分は一日しか出演できませんが、他の日にも観に来たいです。
橋本:僕は芸人さんが大好きなんです。現場で芸人さんの熱いお芝居を見て、自分の演技どころじゃなくなってソワソワしたりして芝居が止まってしまうことがないように。それだけは避けたい!(笑)。日替わりでゲストも違いますから、毎日違うことが起こるかもしれないですし、出演者にとっても新鮮な舞台になるでしょう。お客様にも出演者にも楽しんでもらえるポジションでありたいと思います。
白又:台本ではゲストのキャラクターについては「台詞を覚えきらなくていい」というような特殊な書き方をされています。「舞台上でどう存在していたら良いのか?」が今、考えているポイントです。場面によっては「エチュード(即興芝居)で作っていくのかな?」と思うシーンもあるので、そこで即対応できる能力が求められそうなので、そこを頑張っていきたいと思っています。

写真撮影をしながら話してもらったのは、好きなアニメやアニメキャラについて。作品やキャラの名前が上がる度に「わ~」「そこか~!」「世代が違う!」と大盛り上がり。
文句なしに楽しい舞台が拝見できそうです!

好きなアニメ作品やキャラは・・・

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寿里 「うしおととら」「からくりサーカス」

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溝口 「シャーマンキング」 ハオ

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眞嶋 「金色のガッシュ!!」 ティオ

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高野 「ドラゴンボール」悟空 「ワンピース」ルフィー

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橋本 「デジモンアドベンチャー」

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白又 「ドラゴンボール」 ゴテンクス

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劇団アニメ座ハイブリッド-舞台俳優は伊達じゃない!-
【日程】 2018年4月5日(木)〜4月8日(日)
【会場】 CBGK シブゲキ!! (東京・渋谷)
【公演スケジュール】
・4月5日(木)①開場18:00/開演19:00
・4月6日(金)①開場13:00/開演14:00 ②開場18:00/開演19:00
・4月7日(土)①開場12:00/開演13:00 ②開場16:30/開演17:30
・4月8日(日)①開場12:00/開演13:00 ②開場16:30/開演17:30

【出演者】
若井おさむ、天津 向、石川ことみ(4/5,4/8)、桜 稲垣早希(4/6,4/7,4/8②出演)、R藤本(4/8①は出演無)、キャベツ確認中、こりゃめでてーな 伊藤、セブンbyセブン 玉城、アイデンティティ(4/8①出演)

寿里、田中稔彦、眞嶋秀斗、溝口琢矢

☆日替わりゲスト俳優☆
4/5(木)橋本祥平 <19:00公演>
4/6(金)植田圭輔 <14:00公演のみ出演>
4/6(金)白又敦  <19:00公演のみ出演>
4/7(土)井深克彦 <13:00/17:30公演>
4/8(日)高野洸   <13:00/17:30公演>

【席種・料金】
この席は伊達じゃない!シート:8,000円
全席指定一般:5,500円
※全席指定
※当日券は500円増し。残席がある席種のみ販売予定。
【注意事項】
※「この席は伊達じゃない!シート」は最前列確定+お芝居参加型特典+キャストとの写真撮影+限定グッズ付き
※未就学児入場不可。
※車椅子をご利用の方は、チケットご購入前に「チケットよしもと予約問合せダイヤル」 TEL:0570(550)100 までお問合せください

【公演サイト】
http://www.syumatsu.jp/pc/2018/04/—animezahybrid.php