アカデミー賞主要4部門受賞(作品賞/監督賞/主演男優賞/オリジナル脚本賞)など多くの映画賞を受賞し、 日本でもロングランヒットとなった名作映画『レインマン』。その舞台化が藤原竜也×椎名桔平 ダブル主演で、 2018年7月20日から上演される。
4月4日都内で、藤原竜也、椎名桔平、中越典子が出席して取材会が行われた。
椎名桔平 中越典子 藤原竜也
88年の米映画「レインマン」は父に勘当された弟と、父から莫大な遺産を相続した自閉症の兄の物語。日本で06年に舞台化。今回上演されるのは、2008年にダン・ゴードン脚本により新に舞台化さたウエスト・エンド版で、06年の舞台で弟を演じた椎名桔平が今回は兄役に挑戦する。
弟役の藤原竜也と、彼の恋人役の中越典子と3人が揃って取材会に出席した。
上演台本および演出は、第55回岸田國士戯曲賞を受賞した気鋭の劇作家・演出家、松井周が手掛ける。
「誰もが知っているこの作品を、どのように舞台化していくのか、僕たちも楽しみにしているところがあります。素敵なメンバーが集まって、良いスタートが切れるのではないかと期待しています。長丁場になりますが、精一杯やっていきたいと思っていますので、多くの人に観ていただきたいと思っています」と挨拶した藤原。
映画ではトム・クルーズが、06年には椎名桔平が演じた役を演じることへのプレッシャーについて「ひとつありがたいのは、椎名さんが演じておられるので、わからないことは教えてもらおうかと思っています。初共演なので、映画でもTVでもなく、こうした演劇の場所でご一緒させてもらえることが、僕にとっては嬉しいことです。わからないことは、周りの人に助けてもらって作り上げていけたらいいと思っています」
「藤原へのアドバイスは?」と尋ねられた椎名は「いえ、いえ。僕よりもトム・クルーズよりも男前な藤原くんなので。(笑)まっすぐにずっと演劇の道を歩んできたという印象があるので、そういう方と舞台という空間でご一緒できるという喜びでいっぱいですね」
「あのダスティン・ホフマンが演じた役を演じるわけですが」という問いには「前回、僕が弟役のとき、この役が橋爪功さんで。橋爪さんのダスティン・ホフマンさんに負けない名演を毎日観てきましたので、逆に知らない方がやりやすい。一度自分の中でフラットに戻して、考えてみたいなと思っています」
中越は「『レインマン』というすばらしい作品の舞台に参加させて頂けるということで、すぐに「やりたい」とお返事させて頂きました。このおふたりの兄弟の化学反応みたいなものがとっても楽しみで、その中に溶け込んで入っていけたらいいなと思っています。頑張りますので、よろしくお願いいたします」
演出の松井周は「映画は傑作だと思いますが、舞台とするからには生の感覚、ライブ感で、達者な強力なキャストに恵まれて、人間の息づかいが感じられる舞台にしたいと思っています」
公演は7月20日(金)~8月4日(土)新国立劇場 中劇場。
その後、静岡、福岡、大阪、宮城、愛知にて公演。