2018年11月30日(金)~12月1日(土)に、原作:佐藤愛子(94歳)、 演出:石井ふく子(91歳)、主演:三田佳子による朗読劇『九十歳。何がめでたい』が明治座にて上演することが決定した。
原作『九十歳。何がめでたい』は御年94歳の作家・佐藤愛子の大人気エッセイで、発売以来、累計125万部を突破したベストセラー。満を持して、同じく90代の石井ふく子が演出を手掛け、朗読劇として上演されることとなった。佐藤愛子役には三田佳子が決定。井上順、石野真子、高田翔(ジャニーズJr.)ら豪華俳優陣が出演する。
<撮影:楠聖子>
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朗読劇『九十歳。何がめでたい』
【原作】佐藤愛子著 『九十歳。何がめでたい』(小学館)
【演出】石井ふく子
【上演台本】黒土三男
【出演】三田佳子
井上順 石野真子 高田翔(ジャニーズJr.)
【音楽】藤原道山
【主催】フジテレビジョン・明治座
【制作協力】邑
【製作】明治座
【会場・日程】
■東京 明治座 2018年11月30日(金)~12月1日(土)
※富山、静岡、大阪、長野、愛知、山形の公演あり。
石井ふく子
“九十歳 花ざかり”
佐藤愛子先生の『九十歳。何がめでたい』を拝読致しまして、胸に感動がジーンとせまりました。そして、同じ時代を生きてきました私の心の支えとなるような素晴らしいご本だと感じ入りました。
そして、女優の三田佳子さんも、「大勢の皆さまにこの感動を是非とも舞台でお伝えしたい」と先生に願われ、上演の許可をいただかれたのでした。
私は、この三田さんの情熱と行動力に朗読劇の演出を、二つ返事でお引き受け致しました。
舞台には、井上順さん、石野真子さん、そして高田翔さんの、素敵なお仲間がご協力下さり、花を添えて下さいます。
佐藤愛子先生と三田さん、お二方のパワーに負けぬよう、私も懸命に演出をさせて頂きます。
この舞台をご覧になられましたお客様方が、ますますお元気になられますように!
三田佳子
大好きな佐藤愛子先生。1969年の直木賞受賞作『戦いすんで日が暮れて』に出会った頃、私は女優として忙しく過ごしながらも、まだ若かった。人生の機微やその奥深さを、きっと今ほどに見てはいなかったでしょう。
しかし、主人公のぶれない芯の様なものに強く惹きつけられました。そして「この主人公を演じたい!」と、思ったのです。その思いは、先生の著作を読ませていただくたびに、膨らみ続けました。
激しい怒りや悲しみをも覆いつくす情味とユーモアは万人が憧れる「愛子節」の小気味よさ。颯爽と前を向き、挑み続ける気風は、私が求める在り様そのもの。作品だけでなく、日頃の愛子先生のお言葉にも、私自身が強く「共鳴」するのです。
『九十歳。何がめでたい』を手にしたとき、そう言い切る先生の気迫に、胸がすく思いがしました。70代も後半となった今の私だからこそ「この愛子先生を演じなければ」と・・・そうか! 私は『戦いすんで日が暮れて』の時から今日まで、愛子先生になりたかったんだ!
そして即座に、もう一人の大好きな先生に電話をかけていたのです。90代を軽やかに生きる石井ふく子先生。私の思いを受け止め、ついに作品として具体化してくださいました。もちろん石井先生の演出が、ただの「朗読劇」におさまるはずはありません。
素敵な共演者とともに、私も2人の先生のパワーに心して挑まなくては。痛快な笑いと涙の『九十歳。何がめでたい』 。どうぞ劇場でお楽しみください。