福田雄一演出、山田孝之&柿澤勇人W主演のミュージカル『シティ・オブ・エンジェルズ』が、9月1日に開幕した。前日8月31日に行われた公開ゲネプロから、華麗なる全貌をお伝えする。
ミュージカル『シティ・オブ・エンジェルズ』は、1990年トニー賞6部門、オリヴィエ賞2部門のコメディ。映画最盛期の1940年代後半のハリウッドを舞台に、探偵のストーン(山田孝之)を主人公とする映画「シティ・オブ・エンジェルズ」と、その脚本を書く脚本家スタイン(柿澤勇人)の物語が2本立てで進む。
左:柿澤勇人(スタイン役)、右:山田孝之(ストーン役) 撮影:宮川舞子
山田孝之は本格的に歌とダンスを披露し、タフなアクションも見せて、クールだけれど女には弱いキュートな探偵を演じる。柿澤勇人は書きたいものとプロデユーサーとの板挟みで苦悩する脚本家をキレのいいダンスとミュージカル俳優ならではのパワフルな歌声で見せる。
豪華な出演者が揃った本作では、主演のふたり以外は、2つの物語の両方に登場し、個性ある二役を見せてくれる。
山田優、渡辺麻友、瀬奈じゅん、木南晴夏の女性陣の2役それぞれが絶品。
佐藤二朗、山田優、木南晴夏は、ミュージカル初挑戦とは思えない歌とダンスを披露し、瀬奈じゅん、勝矢は芸達者なところを存分に見せ、楽しませてくれる。
笑いはもちろん、歌・ダンスもたっぷり振りまいてくれる佐藤二朗
左から)キュートな木南晴夏、クールな山田優は見どころだらけ
ふたりの魅力再発見まちがいなし!
渡辺麻友のお色気シーンも見逃せない。
謎の女性アローラ(瀬奈じゅん)がストーン(山田孝之)を訪ねて物語が始まる。
佐藤二朗と共に笑いを起こす勝矢
山田孝之のコミカルな演技や
アクションまで堪能できる。
■山田孝之(私立探偵・ストーン役)
稽古を終えて気がついたことは、 無謀な挑戦が好きとはいえ、 無謀すぎる挑戦は人々を心配させてしまうと学びましたので、 今後は身の丈に合った仕事選びをする無難な俳優として生きてゆくと、 何処かの誰かに誓いました。
皆様にみていただきたいポイントとしましては、 一幕序盤で僕が爆死してメタル山田として完全復活を成し遂げた時の凛とした表情です。 皆様が生きてきた中で、 これ程までに凛とした表情は見たことがないと、 確実に思わせてみせます。 乞うご期待。
■柿澤勇人(脚本家・スタイン役)
濃い稽古ができ、カンパニーも一致団結しております。最後のワンピースにお客様がいらっしゃることでこの作品は完成されます。
お洒落な音、笑い、踊り、芝居…様々なエンターテイメント要素が盛り込まれているので、それを存分に楽しんで頂きたいと思っております。
まだ、開幕してもないのに、あっという間に終わってしまうんだろうと思うと、今からとても寂しいです。是非お見逃しなく!
■福田雄一(演出・上演台本)
山田孝之くんが2回目、佐藤二朗さん、山田優ちゃん、木南晴夏ちゃんは、なんとミュージカル初です。
そんなドキドキなキャスト陣ですが、やっぱりミュージカルって楽しいな!と思える作品に仕上がりました!
音楽がジャズベースなので大人っぽいのですが、中身は、まあ、いつもの感じも盛り込んでおります。
ちょっと他では観れないメンバー勢揃いでお送りするハードボイルド&ギャグミュージカル!お楽しみに!
【公演概要】
脚本 ラリー・ゲルバード
作曲 サイ・コールマン
作詞 デーヴィッド・ジッペル
演出・上演台本 福田雄一
出演 山田孝之 柿澤勇人/渡辺麻友/瀬奈じゅん 木南晴夏 勝矢/山田優 佐藤二朗
<東京公演>9月1日(土)~17日(月・祝)新国立劇場 中劇場
<静岡公演>9月21日(金)、22日(土)静岡市清水文化会館(マリナート)
<大阪公演>9月27日(木)~30日(日)新歌舞伎座
http://hpot.jp/stage/coa