舞台『死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-』が6月9日にヒューリックホール東京にて初日を迎え、同日、上演に先がけてゲネプロが公開され、囲み取材に鈴木拡樹、小林亮太、神尾佑、凰稀かなめと、脚本・演出を担当した毛利亘宏氏が参加した。
映画と舞台を完全連動させたプロジェクト【東映ムビ×ステ】の第二弾『死神遣いの事件帖』の待望の続編となる舞台『死神遣いの事件帖 –幽明奇譚（ゆうめいきたん）-』。前作の「傀儡夜曲」で命を全うしたと思われていた死神遣い・久坂幻士郎（くさか・げんしろう）だが、今作では幽霊として復活。新たに出会った死神・亞門とともに殺人事件の調査に乗り込んでいきながら、幻士郎の死神遣いとしてのルーツにも迫っていく。
＜囲み取材会＞
劇中衣装で登場したキャストたち。「ムビ×ステ」で初めて続編を描くこととなった本作。主人公・久坂幻士郎を演じる鈴木は「この作品を観ていただいて、前作を楽しんでいただいた方、今作からこの世界に入っていただく方の両方の方に楽しんでいただきたい。映画『死神遣いの事件帖 -月花奇譚-』の公演も控えておりますので、今日からが勝負だと思っています」と意欲満々。
見どころについて「今作は“かぶく”がテーマとなっています。仰々しく格式高い感じではありませんが、随所に生き様が見られますので、それぞれのキャラクターを愛してもらえる作品になっていると思います」とアピール。
今作から「死神遣いの事件帖」シリーズに初参加となった小林は「朝から緊張していて、裏で先輩方に笑わせてもらいました。無事に初日を迎えられて嬉しいです。新たに登場する死神として皆さんに受け入れてもらえるように楽しく演じていきたいです」と満面の笑顔を見せ、「個性豊かなキャラクターの方々が多く、素笑いしてしまうシーンがかなりあって。毛利さんから『天丼しようか（同じギャグを繰り返すこと）』とオーダーもいただいて、コメディタッチもふんだんにありますので。幻士郎とのコンビもお楽しみに！」と意気揚々に語った。
幻士郎の父・久坂衒太夫役の神尾は「名前だけはずっと前から出ていましたが、本作で満を持しての登場となります。初共演となる若い方々と一生懸命稽古をしてきました。今はワクワクしております」と話し、「父と子の深い愛情というテーマも描いています。言葉ではなく刀で語っています。ぜひ注目をしてもらいたいです」と吐露。
恐山寂蓮役の凰稀かなめは「長い期間稽古をしてきて、無事に初日を迎えられて幸せです。本シリーズの中で初登場の役ですので、皆さんに楽しんでいただけるよう頑張ってまいります」と目を輝かせ、「皆さんの立ち回りがすごくかっこいいんです。なんといっても鈴木拡樹さんの殺陣が天下一品！ かなりの見どころだと思います」と勧めると、鈴木から「かなめさんもかっこいいですよね」と言われ、「私も少し戦わせていただいております。アクションもお楽しみに」と期待を持たせた。
毛利は「『死神遣いの事件帖』シリーズの4作目に繋がるお話です。連続で4本続く連続性のある作品はなかなかないかと。ぜひ『しにつか』ワールドを楽しんでいただきたい。（今作の舞台は）3作目にして立体的な作品になってきたと思います」と胸を張りつつ、「よせばいいのに、1作目で主人公をあの世にいかせてしまって･･･。死んでもいないし、あの世にも行っていない状態で、そこから現世に戻してくれという発注をいただきました（笑）」と苦笑い。「なんとかオーダーには応えられたかなと思っています。映画が素晴らしい出来栄えになっていたので、そこへ繋がっていくという意味でもすごく楽しみです」と自信を覗かせた。
復活することができ、次回作にも出演することとなった鈴木は、「脚本を読んだ時点で、毛利さんの作品らしい温かさを感じました。そこにキャストの個性がぶつかりあうことで、生まれてくるものもあって。少年社中と同じような魂の入った作品に仕上がっているんじゃないかと思います。稽古は本当に楽しかったです」と毛利にも感謝の気持ちを伝えていた。
＜公開ゲネプロ＞
会場に静かな波の音が流れると、舞台上に船に乗った幻士郎が目を覚まして登場。まだ自分の状況がわかっていないようだが、徐々に自分が幽霊としてさまよっていることを悟る。
しかし、幽霊となった幻士郎は生きていたときと同じくお調子者で面倒なことには関わりたくない性格のまま。偶然、「死神遣い」を題材にした歌舞伎一座の芝居を観ることに。
そこで、その一座の誰かに殺されたという幽霊の市村左十朗(廣瀬智紀)と出会う。彼をあの世に送るために左十朗を追ってきた死神・亞門も現れ、犯人捜しを手伝うことに。
果たして犯人は誰なのか･･･。
劇中では一座も含めて、ダンスありアクションありと見どころたっぷり。特に殺陣のシーンは迫力満点で圧巻。コミカルな演技とは違う凛々しさ漂う幻士郎に釘付けになること間違いなし。新しく登場した死神・亞門と幻士郎のコンビネーションにも目が離せない。“かぶく”と謳っているように、それぞれの仕草、衣装にもぜひ注目してほしい。
舞台『死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-』
6/9（木）～19（日）東京・ヒューリックホール東京
6/23（木）～26（日）大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
原案：須藤泰司
脚本・演出 ：毛利亘宏（少年社中）
出演 ：
鈴木拡樹 小林亮太
廣瀬智紀 安西慎太郎 稲垣成弥 飯山裕太 山川ありそ 北村健人 清水宏 ／ 神尾佑 ／ 凰稀かなめ
（声の出演）鳥海浩輔
【映画 2022年冬公開予定】
脚本：須藤泰司
監督：柴﨑貴行
出演：鈴木拡樹 安井謙太郎（7ORDER）
北村諒 清宮レイ（乃木坂46） ／ 崎山つばさ
水石亜飛夢 高田里穂 松本寛也 北川尚弥 田辺幸太郎
陳内将 小林亮太 田邊和也 浜田学 ／ 西田健
公式HP ： https://shinitsuka.com/ ※映画舞台共通
著作権表記 ： ＠2022 toei-movie-st ※映画舞台共通
舞台『死神遣いの事件帖 –幽明奇譚-』
2022年6月東京・大阪にて上演
映画『死神遣いの事件帖 –月花奇譚-』
2022年冬公開
