全国4都市にて上演され、10万人の動員を予定している「地球ゴージャス」プロデュース公演Vol.14『The Love Bugs』の製作発表が、9月24日に行われた。
「地球ゴージャス」のこれまでの公演のダイジェスト映像に続き、豪華なキャストが登壇。
全員がずらりと並んだところで、ステージ後方に隠されていた巨大なビジュアルが公開された。
左から 岸谷五朗 マルシア 大原櫻子 城田優 蘭寿とむ 平間壮一 寺脇康文
「地球ゴージャス」を結成して21年目。寺脇康文と共に歩んできた岸谷五朗が司会進行をつとめて、製作発表が始まった。
岸谷が「虫なら空を飛べ、バク宙しても宙返りしてもおかしくない。今回2016年にぶつけたいエンターテイメントは虫!ということで、それぞれ虫に扮します」とコンセプトを発表。どんな虫になるかは明かされなかったが、マルシアだけが「世界中を駆け回った、まだ発見されていない虫」と明かされた。
岸谷が城田への期待を「優とは数年前に共演してから、ずっと一緒にやりたいと思っていた念願叶いました。城田優には俳優としてたくさんの魅力と深さがあります。表にでている役者力は、まだほんの一部だと思います。もっとたくさんの城田優のふり幅がある」「歌で感動させることができる歌唱力も、まだそれほど披露されていません。まだ皆さんが見ていない城田優を、この作品で描きたい」「すべてをやります。踊り、演技はもちろん、歌。すべてを託しています」と述べると、城田も「舞台でミュージカルでご一緒できるのは、7~8年越しの夢が叶う。僕ができることは全部やっていく」と頑張りを約束すると同時に「僕がまだ出せていないところをひっぱりだしてもらいたい」と大きな期待を寄せた。
また城田は、ビジュアルの撮影時のエピソードとして「だいたいのコンプレックスは克服してきたが、唯一まだ克服できていないのがおでこ。おでこを出すのが本当にイヤ。おでこが狭いから」「(ビジュアル撮影ではおでこを出すことを)我慢したので、五朗さんにお願いしたいのは、本番ではおでこをだしたくない」と意外な話も明かした。
ビジュアル撮影時は「強い感じなのかと思って撮ってみた」という蘭寿。「ボスという感じ」と寺脇から声がかかり、岸谷からは「早変わり得意でしょ?」「宝塚の人ってすごいよね。30秒あったら全部変わって出てくる」と暗にリクエストされた。
岸谷からは実際に会った印象を「思っていたとおりのキュートな女の子」。「センシティブな女性、大胆かつ繊細な女性を演じてもらいたい」と言われた蘭寿。「キュートな女の子なんて言われたことがない」と早口で戸惑いを示したが「100万ドルの笑顔」と言われ「キューティ」というあだ名に照れたような笑顔を見せた。
ビジュアル撮影での印象を「こんな奇抜な衣装を着たことがなく、楽しかった」と話したのは、これが初舞台になる大原櫻子。
岸谷が「歌手としても一流だが、皆の中に普通に溶け込める力を持っている役者」「皆のなかで、行動しなくてもしっかり存在感をもっている非常に珍しい若手女優」「音符と結婚した」と評すると、寺脇は「赤ちゃんの時は、音符におんぶされてたね」と突っ込み、珍しく(?!)岸谷に褒められた。
絶大なる信頼を得て、オープニングナンバーは大原が担うそうだ。
岸谷が「すごいダンサーです」「ヤツが踊り出すと空気が変わる」と紹介されたのは現在『RENT』にドラッグクィーン役で出演中の平間。
「いろんなところでアンサンブルで出て、いろんなミュージカルを体験し力をつけてきた。『僕はダンスしかやらない』と言うところから、私が演出した『FROGS』という作品で最後には主役まで上り詰めた男です」との岸谷からの推しを受けて「全部を出し切って爆発させたいと思います」と笑顔ながら強い気持ちを表した。
「地球ゴージャスに出演させて頂いて、心から感謝しています」「死んでもいい思いで舞台に立たせて頂きます」と挨拶したマルシア。
ブラジル親善大使でもあり「2016年は地球ゴージャスでスタートして、リオのカーニバル、リオのオリンピックがあるので、それに負けないように輝きましょう」と挨拶し「ありがと~」と歌い上げた。
岸谷から「役が入ったときの歌は鳥肌もの」「非常に重い役。世界中を駆け回った、まだ発見されていない虫」「私も稽古を通してマルシアさんの新しい魅力を発見したい」と言われると「明確な名前がない分、自分のこんな感じの分を生れさせてよろしい?」と岸谷に確認。
さて、マルシアが、そして各キャストがどんな虫になっているのだろうか。来年の開演が楽しみだ。
~STORY~
私達の世界のすぐ隣には、誰も知らない小さな世界が存在する。
もちろん、私達にも見えてはいるけれど、
それがこれ程までに魅力に満ちた不可思議な世界だとは誰も知らない。
ある夜。
何かに引き込まれて群がる無数の影が揺らめく。
突如、大きなヘッドライトに照らされ現れしその正体は、奇想天外、奇抜な姿に彩られた凛々しき紳士淑女たち。
……そう、今夜は100 年に一度…1000 年に一度の特別な夜。
一族の予選を勝ち抜いた、種の誇りを背負った代表たちが集う、伝説の祭典が始まった。
誰もが憧れる孤高のスター、
涙を知らぬ男殺しの美女、
光り輝く気弱な少年、
そして初めて大人の世界を知る唄と生きる少女。
怪しい振付師や
世界を股にかけた謎の女、
そして祭典の中目覚めてしまったひとつの魂まで加わって、カーニバルは大騒ぎ。
しかしその喧噪の中では、「宿命」に翻弄されるひとつの恋が密かに密かに芽生えていた…。
この物語は、人間の住む世界の隣の「小さな世界」から人間たちに向けて贈る、命と愛のお話です。
地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14
『The Love Bugs』
作・演出:岸谷五朗
出演:城田 優 蘭寿とむ 大原櫻子 平間壮一 マルシア/岸谷五朗・寺脇康文 他
【東京公演】
日程:2016年1月9日(土)~2月24日(水)
会場:赤坂ACTシアター
チケット:S席¥12,000.- / A席¥9,500.- / B席¥8,500.-(全席指定・税込)
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【地方公演】
<名古屋>愛知県芸術劇場 大ホール 2016年3月1日(火)~3月3日(木)
<福岡>福岡サンパレス 2016年3月11日(金)~3月13日(日)
<大阪>フェスティバルホール 2016年3月19日(土)~3月29日(火)