来日主演キャストと宝塚トップスターの朝夏まなとと実咲凜音が対談　英国版ミュージカル『 TOP HAT 』（トップ・ハット）記者会見

in Report(STAGE/MUSICAL), STAGE/MUSICAL · 2015/08/07

ハリウッド黄金期の大ヒットミュージカル映画の舞台版として、ロンドンで大きな話題を呼び、2013年オリヴィエ賞最優秀新作ミュージカル賞・振付賞・衣裳デザイン賞の3冠。新鮮さと豪華でダイナミックなステージで全英中を虜にしたミュージカル『 TOP HAT 』（トップ・ハット）

この話題のミュージカルが、9月より東京・東急シアターオーブ、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。8月3日（月）には、今回の製作発表のためにフレッド・アステア＆ジンジャー・ロジャースコンビにも負けない魅力で当代一のベストキャストと評されたアラン・バーキット、シャーロット・グーチが来日し、華麗なパフォーマンスを披露。さらに、今春、宝塚歌劇団宙組で上演された『 TOP HAT 』で主演を務めた朝夏まなとと実咲凜音がスペシャルゲストとして登場、来日キャストと対談した。

主演二人による『 isn’t This A Lovely Day? 』『 Cheek to Cheek 』が披露されると、迫力のダンスに会場の拍手がなかなか鳴り止まなかった。

ジェリー役のアラン・バーキットは「アステア＆ジンジャーの映画がミュージカルになるとはじめて聞いたとき、この作品に関わることができるなんて、なんてラッキーなんだろうと思った。自分が夢見ていた舞台をやることができて、毎晩舞台に立って、素晴らしい音楽、美しい衣裳、美しい女性の隣で踊ることができる。そして、それが生活の一部になっているのが嬉しくて、毎日笑顔で舞台に立っている。それが、この舞台のみどころではないでしょうか」と話した。

デイル役のシャーロット・グーチは「『 Cheek to Cheek 』、『 isn’t This A Lovely Day? 』など素晴らしい音楽にすてきな衣裳や豪華なセット。アメリカのミュージカル映画の黄金時代をそのまま感じていただけるでしょう。映画のジンジャーが作り上げたあの世界がそこにあるかのように感じていただける、1930年代をそのまま体現できるような舞台を楽しんでいただけると思います」と舞台の魅力を話した。

今春、宝塚歌劇団宙組で『 TOP HAT 』を上演し、ジェリー役を務めた朝夏まなとは「自分たちの上演前にイギリスでのお二人の舞台を見ました。上演前でしたので、とてつもない緊張と実際に拝見した舞台の素晴らしさにこれを自分たちがやるのかと怖くなりました。この作品が宝塚宙組トップ第一弾のお披露目でしたし。しかし、素晴らしい舞台の世界感と皆さんの息づかい、本当に楽しそうに舞台を勤めている姿に、この舞台をやることができるという喜びが同時にありました。その時に楽屋にお邪魔したのですが、アランさんがタップを踏んで見せてくださって、それが自然で本当に素晴らしかったのです。私はただタップを踏むことに一生懸命でしたが、身体が動くから勝手に音が鳴るんだということをこの時に学びました」と英国版の素晴らしさを熱弁。

同じく宝塚宙組トップスター、デイル役の実咲凜音は「本当に感激しました。お客様と一体になって楽しむ姿が素晴らしかった。すべてがみどころです。お二人の息の合ったところも素晴らしい。信じて気持ちを一つにして踊る。私も毎日ある舞台では、タイミングが合わないなどアクシデントもありますが、朝夏まなとさんはどんなときでもしっかり支えてくださって、助けてくれます。そうして信じて踊ることが大切なのだと思います」と相手役との強い信頼関係を話した。