山口祐一郎伯爵再び！良知真次、神田沙也加、舞羽美海らが初参加の『ダンスオブヴァンパイア』製作発表記者会見

in Report(STAGE/MUSICAL), STAGE/MUSICAL · 2015/08/13

『エリザベート』『モーツァルト！』と日本でも絶大な人気を誇るウィーン発のミュージカルを生んだミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を担当、『ストリート・オブ・ファイヤー』の作曲者ジム・スタイマンが音楽を担当するヴァンパイア・ミュージカルの傑作『ダンスオブヴァンパイア』
2006年帝国劇場初演時、熱狂的な評判から全席完売となった伝説の作品はその後再演を続け、4年振りとなる今年、新キャストを迎え帝劇に帰ってくる。11月からの上演に向け、2015年8月11日、舞台の雰囲気を感じさせる教会で製作発表記者会見が行われた。

主演の山口祐一郎をはじめとする神田沙也加、舞羽美海、平方元基、良知真次、石川禅が豪華衣装で登場すると、今回記者会見に特別参加できるという3000通の応募の中から当選したオーディエンス100名から歓声と拍手がおこった。

演出の山田和也はヴァンパイア伯爵のモチーフであるコウモリを持ち登場すると、豪華な衣装の出演者たちを横に「今回、伯爵様の衣裳がおニューになりました（他の出演者たちの衣装も一新されている）今年は『エリザベート』も大きく変わり話題になりましたが、『ダンスオブヴァンパイア』では、あまりにも変えてしまうと以前からのファンでまた観たいと思っている方々も大勢いらっしゃると思うので、あまり大きくは変えずに大事な部分はしっかりと残した演出にしております」と今回の舞台について話した。

細部にまでこだわったクロロック伯爵

クロロック伯爵を演じるのはミュージカル界を代表する山口祐一郎。山口は『ダンスオブヴァンパイア』が初演時から大ヒットし、愛されている理由を「プレイヤーもスタッフも大ヒットになるということを知らずに、ただ一生懸命だった。その結果がこうやって愛されている理由だと思う。今回もそういうことを考えずに楽しい素敵な作品ができれば皆さんに受け入れられると思う」と話し、すっかり自分のものになっている衣装やウィッグについて「朝からこの格好で、車に乗ってこのまま帰ったら、近所の交番のおまわりさんには何か言われるかもしれませんが、このアデランスさん（ウィッグ製作技術協力）のかつらもどんどん馴染んできて、普段もこれでいこうかと思うくらい。不思議な感覚ですが、乗り移ってくるような感じで、気分も変わるし、衣装やかつらに助けられ自分でもどんな舞台になるかとても楽しみです」と話した。

今回、初参加となるサラ役の神田沙也加は出演が決まった時の感動を「ずっとサラ役をやりたいと思っていたので、車内の後部座席で聞いて“やったー！やったー！”と足をバタバタさせ、大喜びしました」とまるでその時のように嬉しそうに話した。

宝塚娘役トップスターを務め、退団後も映画、舞台に精力的に出演している舞羽美海は、同じくサラ役で初参加となるが「飛び上がるような喜びの反面、山口さんをはじめとする素晴らしい俳優陣との共演に身の引き締まる思いでいっぱいになり、両方の気持ちが一気に押し寄せてきました。山口さんは包容力があり、純粋にサラとして飛び込んでいきたいと思いましたし、とてもお茶目な部分があるのに大変驚きました。その部分ももっともっとみてみたいです」と山口の意外な一面についても話してくれた。

次々とミュージカル作品に出演、活躍しているアルフレート役の平方元基は「以前、浦井健治君や山崎育三郎君にこの役（アルフレート役）合うと思うんだよね～と言われていて、理由はわからなかったけれど、こうやって実際に役が決まった時にはついに来たか！という感じでした。今回、山田さんからもぴったりと言ってもらったので、それに応えられるように頑張ります」と話した。

すると、同じくアルフレート役の良知真次が慌てたように「僕も浦井君たちに“良知君にぴったりだよー”と言ってもらっていて、それを聞いた時、すごく嬉しくてガッツポーズしたくらいなのですが、みんなに言っていたんだと今わかって、、。それはそうと、今回、オーディションを受け、この舞台に立つチャンスを頂いたので、本当に飛び上がるくらい嬉しかったです」と苦笑しながらも、大きな喜びを伝えた。

確かな演技と歌唱でミュージカル、ストーレートプレイそして声優と多くを手掛ける石川禅は「初演を観た時にはなんと面白い舞台なんだろうと思い、まさか自分にこの役が引き継がれるとは思いもしなかった。はじめての時には自律神経がおかしくなるほどの緊張の中、初日が開きましたが、温かいお客様の助けがあり、最後まで行けたと思う。この役を再びさせていただけるとは思っていませんでしたが、とても大切な役で、自分のいただいた役の中ではいちばん強い役になると思う。とても楽しみです」と舞台への高まる期待を話した。

山口は最後に「2015年11月、みんなで素敵なヴァンパイアでいければいいなと思っています。是非、足を運んでください。お待ちしております」と締めくくった。