17年にわたりBunkamura シアターコクーンの芸術監督をつとめた蜷川幸雄が上演に意欲的に取り組み、キャスティング、スタッフィングをし、病床の枕元にはその台本が置かれていたという、アングラ演劇の最高峰作品といわれる「ビニールの城」。8月6日（土）～29日（日）シアターコクーンにての上演に先立ちゲネプロが公開された。
出演はV6としての活躍にとどまらず、俳優として高い評価を得ている森田剛。日本を代表する女優となった宮沢りえ。そして個性と存在感を併せ持つ荒川良々、六平直政。
演出は、本作の作者・唐十郎と蜷川幸雄を師とする演劇人、金守珍。
【公開ゲネプロ動画】
「この『ビニールの城』は蜷川さんが携わった最後の作品になりますが、こんなに素敵な出演者、スタッフの方が集結していることは蜷川さんが引き寄せてくれた奇跡だと思っています」とコメントをだした森田剛。腹話術師役は「いっこく堂さんに腹話術の指導をして頂きました。短期間の稽古でしたが、僕の出来ることを引き延ばして下さり、お芝居の延長で腹話術が出来る感覚を教えて頂きました」
宮沢りえは「大好きな蜷川さんからそっと、手渡されたモノを、ギュッと握りしめたまま、森田さんを始め魅力的な共演者と、最高のスタッフと、密度の高いお稽古を重ねました。掌の中にあるものは、やっぱり、志高く作品を創るという、魂でした。劇場に観に来てくださった方に、そして、どこかで見守ってくれている蜷川さんに、その魂を思いっ切り、届けたい。それだけです」とコメント。
ステージには池（？）があり、また巨大な水槽も持ち込まれ、2人は文字通りずぶ濡れになりっぱなしで唐十郎の世界を描き出す。
公演はBunkamuraシアターコクーンにて8月29日（月）まで。
＜公演概要＞
◆公演名：ビニールの城
◆作：唐 十郎 ◆演出：蜷川幸雄
◆出演：森田剛、宮沢りえ、荒川良々、
江口のりこ、大石継太、鳥山昌克、柳 憂怜、石井愃一、金守珍、六平直政 ほか
◆公演日程：2016年8月6日（土）～29日（月） Bunkamuraシアターコクーン
◆主催／企画・製作：Bunkamura http://www.bunkamura.co.jp
