「とにかくお客さまに大笑いしてもらおう！」　渡辺えりと戸田恵子 ふたり舞台　ミュージカル『わがまま』　

渡辺えりが６０歳にして初めてミュージカルを書き、それを戸田恵子とふたりだけで歌い踊り芝居する…というミュージカル『わがまま』の合同取材会が、2月16日都内で行われた。

渡辺えりは「（主宰する）オフィス３○○（さんじゅうまる）としては初めてのふたり芝居で、なおかつミュージカル」と作品を紹介。
「（戸田恵子との）最初の出会いは、テレビ番組で戸田さんがすごくおもしろくて。そして良い方だなと思って、いつか一緒にやりたいと思っていた」「（戸田の）歌も聞いたことがあって、NHKの音楽番組で歌って踊っているのを見て、こういうのもあって、芝居もあるようなものをつくれないだろうかとずっと思い続けて」企画を温めてきた。
「『今回は分かり易くて楽しめるもの。しかも同世代の人が…』というので、いろいろ考えて楽屋話にしようと。ふたりのおばさん役者が、愚痴をこぼしている、その感じを歌う。これは一般の女優さんならなかなかできないものです。戸田さんは歌って踊って、すごいですから。とにかくお客さまに大笑いしてもらおう」とエネルギーあふれる表情で語った。

全幅の信頼を寄せられた戸田は「えりさん、どんな人かと改めてネットで情報をいろいろ見たら『渡辺えり　わがまま』とタイトルが出るのがおかしくて。これはあくまでもタイトルなんだとみんなに言わなきゃ」と笑わせた。
また脚本を読んだ感想を「奇想天外というか、予想をはるかに超えている設定だったので、かなり楽しく。でもキュンとするところもあるのです」と語り、「渡辺さんの豊かな胸を借りるということで」「たくさんの方に元気になってもらえるように一生懸命つとめます」と覚悟を決めた表情をみせた。

物語の舞台はミュージカル上演中の楽屋。
長いキャリアを持つふたりの女優が、女中役から子供、老人役まで演じるために楽屋で着替え、メークを直し、出番の時にはいなくなる。そんなふたりのおしゃべりは、重い現実と舞台という夢、さまざまな愚痴や疑問を次々と。そしてふたりが観たいと思う舞台のシーンを演じたり…と「わがまま」に展開していく。
音楽は近藤達郎による全曲オリジナルで30曲以上、渡辺えりと戸田恵子が歌い、踊る！

渡辺えりが「見ごたえのある、今までに見たことのないようなものになるのは間違いない！」と言い切るミュージカル『わがまま』は、4月9日10日の山形公演を皮切りに、4月20日～25日の東京・世田谷パブリックシアターほか、全国で上演される。

ミュージカル『わがまま』
作・演出・衣裳　渡辺えり
作曲・音楽監督　近藤達郎
出演：　戸田恵子　渡辺えり
スタンドイン：　石田恭子/小出奈央/佐藤友紀/橘田美穂
演奏：　近藤達郎（keyboards,etc.）/岩原智（bass,tuba）/相川瞳（percussion,vibraphone）

【東京公演】　　4月20日（水）〜25日（月）
会場：世田谷パブリックシアター（東京都世田谷区太子堂4-1-1）　 　Tel：03-5432-1526
チケット料金　　S席6,800円　　A席3,800円　（全席指定・税込）
◉お問合せ　アトラス　電話 03-5413-4815（平日12:00〜18:00）

★地方公演日程★
【山形】4月9日（土）・10日（日）　 会場 シベールアリーナ
【兵庫】4月12日（火）・13日（水） 　会場 兵庫県立芸術文化センター（阪急中ホール）
【福岡】4月14日（木） 　　会場 福岡市民会館
【鹿児島】4月16日（土）　 会場 宝山ホール（鹿児島県文化センター）
【札幌】4月27日（水） 　　会場 ニトリ文化ホール
【幕別】4月28日（木） 　　会場 幕別町百年記念ホール（大ホール）
【福井】5月1日（日） 　　 会場 越前市いまだて芸術館