キム・ダヒョンとキム・ホヨンが「ラッスンゴレライ」を完コピ！？笑いと感動の『親友物語～その1～』開催！

in Report(STAGE/MUSICAL), STAGE/MUSICAL · 2015/05/10

夢友の新企画ミュージカルコンサート『親友物語～その1～』が、5月4日、東京・浜離宮朝日ホールにて（昼・夜2回）開催され、韓国ミュージカル俳優のキム・ダヒョンとキム・ホヨンが出演した。

2003年に韓国ミュージカル『若きウェルテルの悩み』で初舞台を踏んだキム・ダヒョンは、その後も『ヘドウィグ』『太陽を抱く月』『Jack The Ripper』など数々の作品に出演するほか、韓国ドラマ『金よ出て来いコンコン』『ずる賢いバツイチの恋』などTVでも活躍。2013年に行われた『若いウェルテルの悩み』日本公演では、多くの日本ファンを魅了。一方のキム・ホヨンは、2002年『レント』をはじめ、『アイーダ』『モーツァルト・オペラ・ロック』ほか、多くの作品に出演し、ミュージカル俳優としての地位を確実に固めている。

2012年に上演されたミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』の制作発表会で初めて顔をあわせたキム・ダヒョンとキム・ホヨン。その後も『プリシラ』などの共演で息を合わせ、親友としての絆を深めている二人。

オープニングは、『アナと雪の女王』から「とびらを開けて」を二人で。挨拶もそこそこに、キム・ホヨンのマシンガントークで会場はスタートから大盛り上りに。前日空港でスーツケースが迷子になってしまったことに触れ、「お金が消えてしまってもいいけれど、服が無くなったらダメ！でも見つかりました。これで、ホヨンファッションショーができまーす！」と笑顔をふりまいた。

しかし、それぞれをイメージした曲を披露すると、その雰囲気は一変。キム・ダヒョンは『ウェルテルの恋』から3曲。キム・ホヨンは、映画『王の男』の主題歌「因縁」を妖艶にパフォーマンスし、観客を酔わせた。

本公演のテーマは“親友”。「この言葉を聞いて、最初に頭に浮かんだのはキム・ホヨンでした」と明かすダヒョン。「10年来の付き合いみたいに聞こえるかもしれないけど、知り合ったのは3年前の『ラカジ』の制作発表会。その時の彼は髪も服もオレンジ色で、どこの星からやって来たんだ？と思いましたよ」と笑った。一方のホヨンは、「『ラカジ』の稽古のあと僕がコーヒーに誘ったんです。コーヒーだけでずっと話をしていました。気がついたら2時間も。男二人でお酒もなくコーヒーだけで、ですよ(笑)。その2時間でダヒョンさんは10分くらいしか喋っていませんけどね(笑)。僕はいつもはもっと早口なんだけど、今日は普段よりゆっくり話しているんです～」と、初めての出会いを振り返り、お互いの印象を吐露。それを歌に変え、ダヒョンは「星から来たあなた」より「My Destiny」、ホヨンは、お笑いコンビ・クマムシの「あったかいんだからぁ」を振つきで。観客にも、「ダヒョンさんは？」と声をかけ、「あったかいんだからぁ～♪」と一緒に歌う場面も。

お互いの出演作品や配役で歌ってみたい歌は？の問いかけに、ダヒョンは『RENT』の「One Song Glory」を熱唱。するとホヨンは、「ダヒョンさんの出演作品の中にはないの～」と言って、自身が現在出演中の『ママドントクライ』から「パルテノン」を。
また、『ラカジ』の「マスカラ」を歌いながら、ステージ上で生着替えをして会場を沸かせる二人。『ミス・サイゴン』の「Why god why」を日本語で披露するダヒョンに、トロットを感情いっぱいに歌うホヨン。

そして、この日一番の盛り上がりは、二人の「ラッスンゴレライ」。ホヨンが、「ラッスンゴレライ･･･」と始めると、「ちょっと待って、ちょっと待ってお兄さん」とダヒョン。軽快な動きも完璧にコピー。夜の部では、「これを広めてもらわなきゃ、みんなカメラ出して！」とホヨン。突然フォトタイムが始まったかと思えば、「それじゃあ、僕たちに何か質問ある？」とマイクをもって客席に降りる一幕も。

アンコールは、『PRISCILLA』から「I will survive」を歌とダンスでプリシラの世界へといざない観客を魅了。会場は興奮のるつぼと化した。鳴り止まない拍手に、最後はアカペラで、「The Best of Times」（『ラカジ』より）を披露し、コンサートの幕を閉じた。

手元に戻ってきたスーツケースのおかげで（？）、この日6回も衣装チェンジをして観客を楽しませてくれたホヨン。現在、ダヒョンは『Mバタフライ』に、ホヨンは、『ママドントクライ』に出演中。そんな忙しい中、一生懸命準備し日本のファンを楽しませようとしてくれた二人。その気持ちがひしひしと伝わってくる最高に楽しいイベントとなった。公演後には握手会やハイタッチ会を行い、さらにファンとの絆も深めていた。